2021-12-17 @藤沢市民会館
川瀬賢太郎:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
プロ歌手による神奈川フィル第九合唱団(28人)
小林良子:ソプラノ
林美智子:アルト
清水徹太郎:テノール
宮本益光:バリトン
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
その市民会館は、多目的ホールとして設計されているのだろう。響きがデッドで音楽向きではない。舞台は狭くセリもないからひな壇を重ねられない。
それでやむを得なかったのか、オケはなんと10型!
10型と言ってもVc6、Cb5という低域重視(日フィルは5-4)。
とはいえ、オケも合唱も小粒に変わりない。
しかし、全体としては、シャキシャキと引き締まった音楽だった。処々、川瀬流のコブシが回ったが嫌味はない。
合唱団・独唱は最初から着座しており、楽章間休止も短く(特にⅢ⇒Ⅳは2秒?)、きびきびとしてムダがない。
残響の短さを逆手に取ったような弦のTuttiの歯切れの良さも好印象。
プロ合唱団はマスク無し!数は少なくとも迫力は十分。
終演後は弦奏者達が椅子を下げて指揮台周りにスペースを作り、奥で歌った独唱者等を舞台前に招いてお客の拍手を受けさせたのも良かった…と言うか当然こうすべきなのだが。