2025年6月21日土曜日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 Dramatic Series 楽劇「ラインの黄金」
2024年7月10日水曜日
新国立劇場オペラ「トスカ」
2023年12月23日土曜日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 For Future 巡回公演シリーズ 横浜公演 「第九」演奏会 ❼
2023年7月12日水曜日
オペラ「ラ・ボエーム」 〜高校生のためのオペラ鑑賞教室2023〜
2022年12月24日土曜日
「第九」2022-❽ 神奈川フィル「第九」特別演奏会 2022 フューチャー・コンサート厚木公演
2022年10月26日水曜日
第1967回 NHK交響楽団 定期公演 B-1
2021年12月15日水曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第373回横浜定期演奏会「第九」❶
2021-12-15 @ミューザ川崎シンフォニーホール
角田鋼亮:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:東京音楽大学
ソプラノ:澤江衣里
アルト :金子美香
テノール:村上公太
バリトン:青山貴
オルガン:花澤絢子*
J.S.バッハ:目覚めよと、呼ぶ声す BWV645
レーガー:クリスマスの夢 op.17-9
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
-----以上3曲オルガン独奏*-----
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
まず第1回目は日フィル。
その初っ端の「第九」がびっくりだった。
弦10型(10-8-6-5-4)という極小サイズ。
日フィルの「第九」は別にコバケンも5回振るので、要員を2手に分けたか…なんてことはないだろう。
小編成だと声部が聴き取り易いという利点はある。
だが、弦5部を縮小しても管の編成は変える訳にゆかない。
少数弦は共鳴も少なく、響きは薄い。
普段は弦に埋もれているような管のフレーズが聞こえてくるのも面白いけど、モダンな大編成に慣れた耳には違和感が強かった。
いっそ、楽器も弦も奏法も変えて古楽アプローチするのも手だが(昨年聴いたオルケストル・アヴァン=ギャルドの徹底した古楽アプローチは素晴らしい「革新の第九」だった。)、日フィルメンバーには慣れてないから無理だろう。
そんな訳で、中途半端な寂しい「第九」だった。
演奏のテンポは、特に速い感じはしなかったが終わってみると60分強で、長さもコンパクト(それ自体は全然問題じゃないけど。)。
低弦が少ないから4楽章のレシタティーヴォも”熱”を感じない。
合唱は60名全員マスクで歌った。60人も並んだ割にはこちらも”熱”を感じない。あのマスク何とかならんかい!
独唱陣は、3楽章前にこっそり入場して舞台奥で歌った。1F客席最前列から4列も閉鎖したのだから舞台前方で歌えば良かったのではないか(皆んな馴染みの歌手達なのに顔がよく見えない。)。
終演後のカーテンコールが盛り上がりに欠けたのは、角田クンのステージングが悪い。
せめて、ここでは独唱陣を舞台前に呼んで拍手を受けさせるべきだった。
みんなの「頑張り」が「歓喜」には至らなかった。
出鼻を挫かれた格好の「第九」だが、まだ残り7回!
2018年12月15日土曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第343回横浜定期演奏会 ---「第九」❷
井上道義:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:東京音楽大学
菅英三子:ソプラノ
福原寿美枝:アルト
錦織健:テノール
青山貴:バリトン
ベートーベン:序曲「コリオラン」作品62
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
腕慣らし?の「コリオラン」が刮目の絶品。弦は変形12型対向配置。この小規模なオケならではの明確でクリアで力強い音楽は先日の独カンマーフィルと並ぶのではないか。
そのあとの休憩後に設けられたプレトークで、井上道義が<黄昏の「第九」>にはしないと言っていたが、正に<日の出の「第九」>だった。
弦は14型。対向配置から通常配置にもどった。コントラバスは7本並んだ。管楽器は雛段二段。その後方に独唱4人と150人前後の大合唱団が四段の雛段で配置。これなら視覚的にもどの楽器がどこに何人ずつ配置されているかが分かって気分良い。やはりプレトークの際に井上が「音楽は眼から聴く」とも言っていたが、これは我が意を得たりだ。
弦の透明度高く、気持ちの良いアンサンブルだ。
指揮者のコントロールが細部まで届いている感じ。
テンポは中庸。所々に溜めを利かせるような井上節があったが、やり過ぎ感は無い。演奏時間は計測ミスしたが、楽章間休止を除いた正味で70分弱か。
演奏における井上流の独自色は、終楽章の6/8マーチから、ピッコロ、トライアングル、シンバル、大太鼓の4人を舞台下手に登場させてたことだ。奇を衒っているとも言えるが、おかげでピッコロ・パートの終盤の活躍も良く分かった。
第2楽章の後に声楽陣が入場したので、ここの長い休止がやや緊張を損ねたのが惜しかったが、第3楽章から第4楽章の入りは間髪入れず。そうでなくちゃいけない。ここで、ぼんやり休んでいたのでは、ベートーベンが第2楽章と第3楽章の形式を反対に配置した意味が失われると思う。
オケは文句のない出来栄え。
東京音大の大合唱団もピッチが綺麗に揃い、透明感と大人数ならではの迫力の合唱を聴かせた。
大いなる満足で85点。これを超えるのはどこ?
♪2018-170/♪みなとみらいホール-40
2018年6月17日日曜日
日生劇場会場55周年記念公演 NISSAY OPERA 2018 モーツァルトシリーズ『魔笛』
指揮:沼尻竜典
演出:佐藤美晴
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:C.ヴィレッジ・シンガーズ
ザラストロ:伊藤貴之
タミーノ:山本康寛
パミーナ:砂川涼子
夜の女王:角田祐子
パパゲーノ:青山貴
パパゲーナ:今野沙知恵
モノスタトス:小堀勇介
ほか
モーツァルト作曲 オペラ『魔笛』全2幕
(ドイツ語歌唱・日本語台詞・日本語字幕付)
予定上演時間:約3時間
第Ⅰ幕 70分
--休憩20分--
第Ⅱ幕 90分
日生オペラは制約(料金が安いから制作費なども多くは取れない。また、詳しいことは知らないけど舞台機構も大型のせりや回り舞台は無いのではないか。)の大きい中で舞台や衣装等も工夫が凝らされているのにいつも感心する。
今日の魔笛も、主要な舞台装置は中央に一つきり。それがくるくる回転して、照明を受けて、いろんなシーンを形作る。
役者の衣装もあまり豪華とは言えない。パパゲーナの靴などもっといいのを履かせてあげたいと思ったよ。
それでも、いつも概ね楽しめる舞台を作り上げるのは大したものだ。
今日も楽しんだが、なんと言っても一番良かったのはパミーナ役の砂川涼子。役のせいもあるけど「祭りの準備」の頃の竹下景子そっくりでカワユイ!もちろん歌も素晴らしい。
今回、砂川涼子のほかには伊藤貴之(ザラストロ)、青山貴(パパゲーノ)くらいしか覚えのある歌手は見当たらなかったが、若干の不満はあったものの、みんな上手にこなしていたと思う。
ところで、オペラ一番人気とも言われる「魔笛」だが、ストーリーは難しいというか、ザラストロや夜の女王の本質は何か、まあ、よく分からない。専門家がいろんな解釈を提供しているが、今回の演出でもよく分からなかった。
この作品(だけではなく、物語として首を傾げるものは少なくない。)は、もう、おもちゃ箱をひっくり返したような、次々登場する耳慣れた、それゆえ心地良い音楽の砲列を楽しむのが一番かな、と思っているけど、どうか。
新国立劇場では来シーズンの幕開けが「魔笛」だ。これを楽しみにしている。
♪2018-072/♪日生劇場-01