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2024年4月28日日曜日

横浜交響楽団 第731回定期演奏会 【ファミリーコンサート 映画音楽特集】

2024-04-28 @県立音楽堂



泉翔士:指揮
横浜交響楽団

第1部:映画に使われたクラシック
R.シュトラウス:「2001年宇宙の旅」から「ツァラトウストラはかく語りき(導入部)」
モーツァルト:「アマデウス」から「交響曲第25番ト短調 K.183」から第1楽章
ワーグナー:「地獄の黙示録」から「ワルキューレの騎行」

第2部:映画音楽
A.ニューマン:「20世紀FOXファンファーレ」
J.ウィリアムズ:「スターウォーズ」メインテーマ
久石譲:「となりのトトロ」から「さんぽ」、「風の通り道」、「となりのトトロ」
久石譲:「魔女の宅急便」から「晴れた日に…」、「海の見える街」、「パン屋の手伝い〜仕事はじめ」
J.ウイリアムズ:「インディー・ジョーンズ」から「レイダース・マーチ」
ハンス・ジマー:「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ



横響定期はたいていほぼ満足。と言っても、そもそもあまり大きな期待はかけていないのだけど。
ところがどっこい、今日は大満足だった。

映画音楽特集だからお馴染みで軽快なものばかりだったということもあるが、選曲も良かったよ。
そして、演奏もとても良かった。
珍しく大編成で最大でHrは6本、Tbも5本並んでいたなあ。打鍵楽器も色々登場。

モーツァルト25番はアンサンブルに不満が残ったがその余は大きな破綻もなく楽しめた。

20世紀FOXファンファーレから間をおかずスターウォーズに入ったのも良かった。
Encの「パイ・カレ」の出来は特に良かった。

他にも、今日は子供たちも多かったので、それを意識してかMC付きで、これをVnの奏者が兼ねたのだけど、プロみたいに上手い。
そして、今日は舞台上のお姉さんたちがいつもの黒づくめではなく色とりどりのドレスを着ての演奏。やはり華やかでよろしい。
とても気分良くして帰途に着いた。

♪2024-060/♪県立音楽堂-04

2023年10月29日日曜日

横浜交響楽団 第727回定期演奏会 【ミサ曲の午後】

2023-10-29 @県立音楽堂



泉翔士:指揮
横浜交響楽団
横響合唱団

神戸佑実子:ソプラノ
内海祐花:メゾ・ソプラノ
鷹野景輔:テノール
的場正剛:バリトン

モーツァルト:交響曲第1番変ホ長調 K.16
モーツァルト:ミサ曲第9番ハ長調 K.257「クレド・ミサ」
ハイドン:聖ニコライ・ミサ曲 Hob.XXII:6


珍しい作品ばかり3曲。
モーツァルトの交響曲第1番だけは極めて稀だけど生でも聴いているし、全集を買った時にまず1番を聴かないということはない。で、何度か聴いて第1楽章など、実際耳覚えのある曲だ。
先日、最晩年(逝去8月前)の弦楽五重奏曲第6番を聴いたが、逆にこの曲わずか8歳の作品だそうな。そして驚く事に、この曲の第2楽章には最後の交響曲第41番第1楽章のジュピター音形が既に現れている、この不思議な暗合!

次のモーツァルトとハイドンのミサ曲は両方とも珍しい。
そもそも演奏される機会が極めて稀なのだそうだ。
ハイドンの方はCDを持っていて、なんかの折に一度くらいは回したことがある。
両方とも4声部の独唱に合唱団(今回は76名)が入る。

2曲とも古典的な、というか、当時の標準スタイルで作曲されており、キリエ、クレド、〜アニュス・デイと並びも歌詞も同様だ。
もし、途中でハイドンの中にモーツァルトの曲が(逆も然り)紛れ込んでいても分からないだろうな。
作曲年代はハイドンの方が4年ほど早く(1772年=当時40歳)、モーツァルトの方は作曲当時20歳だ。
ハイドンの方が歌心があり心地よく、モーツァルトは劇的だ。

いずれにせよ、古典音楽の原型のようなすっきりした音楽を聴かせてもらった。ノーストレス万歳!

♪2023-187/♪県立音楽堂-10

2023年7月30日日曜日

横浜交響楽団 第725回定期演奏会 【サマーコンサート】

2023-07-30 @県立音楽堂



泉翔士:指揮
横浜交響楽団
石本高雅:バリトン(全日本学生音楽コンクール横濱市民賞受賞者)

ハイドン:交響曲第101番「時計」 Hob.Ⅰ:101
バリトン・アリア集 独唱:石本高雅
 ●ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」から「私は町の何でも屋」
 ●ヴェルディ:歌劇「椿姫」から「プロヴァンスの海と陸」
 ●プッチーニ:歌劇「エドガール」から「この愛を」
 ●ナポリ民謡:「オー・ソレ・ミオ」
 ●ニノ・ロータ:ゴッドファーザー〜愛のテーマ
   with 電子ピアノ⇒泉翔士 Vnソロ⇒小谷野優子
ブラームス:交響曲第2番ニ長調 作品73


14時開演だから1日で最も暑い🥵時間帯に出かけ、灼熱の紅葉坂を登らなくてはならん。
「危険な暑さ」の中「パスするか?」とも思ったが、今日は2本立てで、夜の部もあるのでここは踏ん張って出かけたのは正解だった。

学校が夏休みということもあって子供連れも多く、赤ん坊らしい奇声も聞こえる中ハイドンが始まったが、これがなかなかいい。

次に、全日本学生音楽コンクールで横浜市民賞を受賞したBrの石本くんが、主にオペラアリアを披露した。ガタイも大きいがなかなかの声量。「オー・ソレ・ミオ」だけは、この曲はやはりTn向きだなと思ったが。

コンミスの小谷野女史が曲中2回ソロを披露した。僅かに外した部分を除けば石田組長のような繊細で美しい音。

この声楽伴奏時の横響のうまいこと!欠点が目立たなかっただけかもしれないがそれも芸のうち。

最後の大物、ブラームス2番はテンポが重かった。こういうテンポで緊張感を維持するのはとても難しい。
それでも、今日の横響は管も弦も良く鳴り、40分の長尺を破綻なく終えて二重丸。

♪2023-133/♪県立音楽堂-08

2023年4月29日土曜日

横浜交響楽団 第723回定期演奏会 【ファミリーコンサート】

2023-04-29 @県立音楽堂



泉翔士:指揮
横浜交響楽団

J.シュトラウスⅡ:トリッチ・トラッチ・ポルカ
ルロイ・アンダーソン:ブルータンゴ
ルロイ・アンダーソン:プリンク・プランク・プルンク
ルロイ・アンダーソン:トランペット吹きの子守歌
ルロイ・アンダーソン:シンコペーティッド・クロック
---------------
楽器紹介
---------------
指揮者体験
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
---------------
打楽器体験
J.シュトラウス:鍛冶屋のポルカ
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ビゼー:「アルルの女」からファランドール
ドボルザーク:交響曲第9番「新世界から」から第2楽章、第4楽章
------アンコール------------------------------
J.シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲



今回は、子供向けプログラム。
前半はシュトラウスⅠ、Ⅱやルロイアンダーソンの作品が中心でトリッチ・トラッチ・ポルカやブルータンゴなど。

楽器紹介やの他子供たちが登壇して指揮者体験、打楽器体験等もあったが、もう少しレベルの高い体験を工夫できなかった?

横響のこのような取組みは、数年ぶりだったような気がするけど、子供たちに音楽の楽しさを伝えると同時に、音楽に触れる機会を提供する良い企画だと思う。

大人向きに、「ファランドール」や「新世界から」の抜粋も演奏されたが、もう少し整理したら「新世界から」の全曲を演奏できたと思う。個人的好みだけどこれを聴きたかったよ。

ともあれ、今日の演奏は、結構良い出来。特にポルカ、ファランドールなど、これと言った瑕疵も見当たらず、元気で華やかで楽しかった。

♪2023-072/♪県立音楽堂-05

2022年12月18日日曜日

「第九」2022-❹ 横浜交響楽団 第720回定期演奏会 ”横響・第九演奏会”

2022-12-18 @県民ホール



指揮:鈴木衛
合唱指揮:泉翔士

横浜交響楽団
横響と第九を歌う会合唱団/横響合唱団

鳥海仁子:ソプラノ
高橋ちはる:アルト
土崎譲:テノール
池内響:バリトン

ベートーべン:序曲「レオノーレ」第3番
ベートーべン:交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱つき」


2019年まで横響の「第九」といえば、16型オケに合唱団が600人と、まるで「千人の交響曲」並みの規模で、2,500席の県民ホールを満席にできる数少ないコンサートだった。
コロナに倒れ雌伏2年。ようやく大規模な「合唱付き」が復活…とまではいかん。いまだ道険し。

それでも、約200名の合唱団が、舞台に並ぶ…かと思ばこれが変則で、これまで見たことも聴いたこともない合唱2分割。
卵サンドならぬオケサンドイッチだ。

舞台に並びきれなかった合唱70弱を客席前方に降ろした。
それで客席側合唱には別に指揮者が付いた。

1階客席は27列?より後ろしか客席に使えなかったので、1階の真ん中の真ん中で聴きたい!と駄々をこねることもできず、僕は2階中央に座らざるを得なかった。まあ、そこでも格別悪い席じゃないんだけど。

それにしても、眼下に合唱別動隊。
合唱本体と独唱は遥か舞台後方に。

こんな形になったのは、舞台上の合唱人数がホール側から制約を受けたからだろう。音楽堂は40名までという話も聞いた。県民ホールはせいぜい120名といった辺りで決着がついたか(ミューザは230人も並んだのに!)。

3年ぶりなので何としてもう歌いたい!という合唱人の為に苦肉の策が捻出されたのだろう。

でも、そこまでして合唱を増やす必要があったのか?
舞台だけでも120人以上居たのだから。
神奈川フィルの「第九」の合唱はプロだが39名で格別不満もなかった。日フィルはアマ合唱で80人強。それを思えば120名も居たら十分だったが、この日の第九はオケの為でもお客の為でもない。合唱団の為なんだものな。

独唱は鳥海仁子Sp/高橋ちはるAlt/土崎譲Tn/池内響Br。

演奏の出来は、残念なところがポツポツ。特に一番おいしい終楽章低弦のレシタでは2-3名ツボを外している人あり。

終演後は、蛍の光の合唱でお客を送り出してくれるのが恒例だ。
ともあれ、ここまで辿り着くには大変な苦労があったのだろう。蛍の光を背中で聞いて、少しうるっとしながら、帰途に着いた。


演奏好感度★60点

♪2022-196/♪県民ホール-18

2022年10月25日火曜日

横浜交響楽団 第719回定期演奏会 ”合唱宗教曲”

2022-10-25 @県民ホール


泉翔士:指揮
横浜交響楽団
横響合唱団*

ソプラノ⇒中山美紀*
アルト⇒野間愛*
テノール⇒市川浩平*
バリトン⇒黒田祐貴*

ビゼー:交響曲第1番ハ長調
モーツァルト:レクイエム*


日本のアマオケ最古参、創立90年の横響が719回の定期演奏会…って凄いね。久しぶりに県民ホールで合唱付に臨んだ。
音楽堂では合唱人数が制限されている為らしい。今日の合唱は80人。
前半は、ビゼーの交響曲第1番。若い頃、第2楽章のObの哀愁にやられてたクチだ。

以来好きな曲だが、演奏機会が少ない。プロで聴くのは3年に1回程度か。ビゼー17歳の若作りということで、管弦楽曲としては完成度が低いのかもしれない。

演奏は慎重を期すあまり全体に音圧が低く、大舞台に負けている感じ。Obソロも上手だったがもっと泣き乱れて欲しかったな。

モツ・レクを聴くのはちょうど1年ぶり。
こちらもこじんまり収まって物足りなかった。
声楽独唱はプロで全員NoMaskだが、合唱団は全員Mask。
この為にストレートに声が出ていないのが残念だったが、中盤以降は盛り返したと思う。

12月には3年ぶりの「第九」を楽しみにしているよ。弾けて〜っ!

♪2022-159/♪県民ホール-17

2019年6月9日日曜日

横浜交響楽団第695回定期演奏会

2019-06-09 @県立青少年センター


泉翔士:指揮
横浜交響楽団

南能衛:横浜市歌
スッぺ:歌劇「軽騎兵」序曲
ドボルザーク:序曲「自然の中で」作品91
ドボルザーク:交響曲第8番ト長調「イギリス」作品88
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ドボルザーク:スラブ舞曲作品72第2番

横響の前回が16年末の「第九」だったから2年半ぶり。
長いご無沙汰だった。

スッぺの生誕200年ということで彼の作品「軽騎兵」序曲。
できることならついでに「詩人と農夫」序曲も聴きたかったな。

ドボルザークの序曲「自然の中で」は初聴き。演奏自体が極めて珍しい。アマオケながらこういう珍しいのをやるのが横響の面目躍如。伊達に695回を重ねていない。

メインはドボルザーク交響曲第8番。
まずまずの出来。ここまでは大過なし。

アンコールが同じくドボルザークのスラブ舞曲作品72の2番(掲示は誤記)だったが、この出来がイマイチ。
というより、会場が県立音楽堂ではなく、県立青少年センターなので、アコースティックなコンサート仕様になっていない。
舞台上は天井も袖もカーテン。反射板なし。
これでは、ほぼ残響ゼロのようなもので、とりわけ弦楽器には厳しい。プロでも馬脚を出しそうだからやむを得ないのだが、こういうバイオリンの高域で始まりゆったりと歌う音楽ではピッチの甘さや響の悪さはごまかしようもなく、目立ってしまった。

♪2019-077/♪県立青少年センター-1