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2017年12月4日月曜日

平成29年度12月上席

2017-12-04@国立演芸場

落語 三遊亭あら馬⇒金明竹
落語 雷門音助⇒八問答
落語 三笑亭小夢⇒時そば
落語 三笑亭可龍⇒幇間腹
漫才 東京丸・京平
落語 雷門助六⇒春雨宿
    ― 仲入り ― 
コント コント青年団
落語 三遊亭圓丸⇒親子酒
奇術 松旭斎小天華
落語 三笑亭可楽⇒尻餅

前半は寝不足からほぼ爆睡。その間によく寝ている僕を漫才がネタに使っていたと隣席の友人から聞く。腹も立たないけどそんなお客のいじり方では芸の未熟を晒すようなもの。
一方、後半の「コント青年団」は観客全体を病院の待合室に見立てて世相批判も折込み爆笑の渦。初めて聴いたがこれは楽しみなグループだ。

トリの可楽は2度目だが、今回も「尻餅」だった。そもそもあまり面白くない話であるのに加えて時間切れでスッキリしない終わり方だった。

落語の構造は「マエオキ、マクラ、本題、オチ、ムスビ」から成るという説があるが、そうだとすれば、前置きや結びにはほとんど意味がない。やはり、マクラ、本題、オチ(サゲとも言う。)こそが実体だ。特にその都度、人によっても変わるマクラの工夫が本題の面白さを引き立てると思う。
今日の可楽師匠は、マクラが本題とあまりに遠い話でその上無駄に長く、本題が短くなってしまって…というかその先を思い出せなかったのかもしれないのだけど…残念だった。
82歳と言っていたかな、もう人間も枯れて、芸も枯れて、その訥々とした語り口は魅力もあるのだけど、話がまとまらないのではさっぱりだよ。

♪2017-194/♪国立演芸場-019

2016年10月6日木曜日

国立劇場開場50周年記念 平成28年度(第71回)文化庁芸術祭協賛 10月上席

2016-10-06 @国立演芸場


落語 春風亭金かん⇒道灌
落語 春風亭昇羊⇒寿限無
漫談 新山真理⇒(かっぽれ)
落語 三遊亭遊馬⇒試し酒
売り声 宮田章司
落語 三遊亭金遊⇒真田小僧
―仲入り―
コント コント青年団
落語 三遊亭春馬⇒茶の湯
奇術 松旭斎小天華
落語 三遊亭圓輔⇒火焔太鼓






自分の体調も影響してかほとんどの演者・演目で気分が乗れなかった。こんなことは初めてだな。

中で笑わせてくれたのは「コント青年団」。年齢は「中年団」というべきだが。
お客いじりと言うか、観客の年齢層はいうまでもなく日中に寄席を観に来ているのだからほとんどリタイヤ組だが、そういうことをネタにするのはあまり感心しない。
これが漫才にはありがちだが、彼らのお客への<接遇態度>は良かった。無駄なやり取りがなく、スピーディで、一つのドラマに仕上がっているのがいい。「コント」の所以だろう。

肝心の落語はもう全滅かと危惧していたが、やはりトリの三遊亭圓輔師匠がうまい。枯れた芸というのか、特段、お客の気を惹こうとか笑わせようとかしている風でもないのだけどそこはかとなくおかしさが伝わってきて良い塩梅だった。

「売り声」という芸があることは知っていたが、ナマで接したのは初めてだったが、何しろ、金魚屋も青竹売も薬売りも、今では本物がいないので、「芸」が肉薄しているのかどうなのかよく分からない。口上は売り物によって異なるが、何を売っても同じように聴こえたのはこちらの経験不足か。


2016-134/♪国立演芸場-12