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2022年9月6日火曜日

石田泰尚スペシャル 熱狂の夜 第5夜《コンチェルト》グラス&マルサリス

2022-09-06 @ミューザ川崎シンフォニーホール


川瀬賢太郎:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

石田泰尚:バイオリン

フィリップ・グラス:バイオリン協奏曲第1番
ウィントン・マルサリス:バイオリン協奏曲
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ナイジェル・ヘス:「ラベンダーの咲く庭で」から「テーマ」、「幻想曲」
井上陽水:少年時代


5月から始まって今日で最終夜。神奈川フィルと一緒に現代のバイオリン協奏曲2曲。いずれも初聴き。

フィリップ・グラスの作品の方は、いわゆるミニマルで面白くない。生理に訴えるが理性や感性には届かない。
劇伴音楽としては一定の効果があるが、鑑賞用音楽ではなかろう。

マルサリスの長尺協奏曲は、ラテン風、ジャズ風、クラシック風と、玩具箱をひっくり返したような多様性とサービス精神に溢れた大作で、見た目にも面白い。
随分久しぶりにスーザフォンを見た。
独奏VnのカデンツァとDrumsの協演もスリリングだった。
グラス作品よりVnは難曲のようで、聴き応えもあり。

ともかくも、この2作を1人で弾き終えるということは技術もエネルギーも大変なことだったと思う。
神奈川フィルも我らが大将をしっかりサポートして見事だった。

が、アンコールが、これは当然お客へのサービスなのだが、甘い。
グラスとマルサリスの後で「ラベンダーの咲く庭で」なんか、古澤巌に任せておけば良かろう。麦わら帽子を被り、虫取り網や籠を持って登場するかね!

最終日ということもあり、終演後は一部のひねくれ者(It’s me.)を除いて、総立ちでの拍手喝采。

本編は好き嫌いは別として良かったよ。
でも、結局、組長のファンのおばあさん、おばさん、おねえさんと少数男子の為の演奏会だったんだなあと実感して急に疎外感を覚えて冷めた。

♪2022-128/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-34

2016年5月1日日曜日

ヴィル・サンダースと奏でる響き 〜ホルンアンサンブル&吹奏楽〜

2016-05-01 @藝大奏楽堂


ヴィル・サンダース:指揮
東京藝大ホルンアンサンブル*
東京藝大ウィンドオーケストラ**
日高剛:ホルン+

メンデルスゾーン(M・ブフラウム編):「夏の夜の夢」から「夜想曲」*
ブルックナー(M・ブフラウム編):「交響曲第4番」から第4楽章*
N・ヘス:「イーストコーストの風景」**
E・グレグソン:「ホルン協奏曲」<吹奏楽版>+**
D・R・ホルジンガー:「バレエ・サクラ」**
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アンコール
G・W・ハイデ:「HELDENKLOBBER」*
N・ヘス:「イーストコーストの風景」からⅢニューヨーク**


元N響のホルン奏者で現在室内楽などで活動するほか母校藝大で准教授として後進の指導に当たっている日高剛氏がオランダ留学中の恩師(ヴィル・サンダー氏)を招き、彼の指揮で日高氏の藝大での教え子によるホルンの合奏と、さらに藝大のウィンドオーケストラも交えた拡大管楽合奏だった。

前半はホルンだけで10~15本の合奏。
最初は不安感が漂ったが尻上がりに調子を上げた。
ブルックナーの交響曲第4番<ロマンティック>の第4楽章を全部ホルンだけで演奏するのは面白い。
とはいえ、ホルンだけではいくらがんばってもやはり味わいに乏しい。やっぱり、フルオーケストラで聴きたいっという気持ちが高じて来る。

後半はウィンドオーケストラも加わって大規模になり、これは結構楽しめた。
メンデルスゾーンとブルックナーを除けば知らない曲ばかりだった。吹奏楽に通じている人には有名な作品なのかもしれないが。

本篇最後の「バレエ・サクラ~祭礼の舞」が音楽的に面白く、平和への祈念も厳かに表現して好感が持てた。


♪2016-051/♪藝大奏楽堂-01