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2025年4月12日土曜日

バレエ「ジゼル」

2025-04-12 @新国立劇場



【指揮】冨田実里
【振付】ジャン・コラリ/ジュール・ペロー/マリウス・プティパ
【演出】吉田都
【ステージング・改訂振付】アラスター・マリオット
【音楽】アドルフ・アダン

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【ジゼル】柴山紗帆
【アルブレヒト】速水渉悟
【ヒラリオン】渡邊拓朗
【ミルタ】山本涼杏

バレエ:アダン「ジゼル」
全2幕

予定上演時間:約2時間15分
第Ⅰ幕 55分
  休憩30分
第Ⅱ幕 50分



「ジゼル」はおそらく35年ぶりくらいで観たよ。
前回の内容は完全消失していたので、こんなに素晴らしいバレエだとは思ってもいなかった。

舞台美術、振り付け、演出に非の打ち所がない。
何よりもバレエ自体…特に群舞がよく揃って見事な出来だ。

パントマイムという宿命から、話の筋は見えにくいものだけど、今回は細かい仕草の振り付けもよくできていて、彼らの気持ちも良く分かる。

賑やかで明るい調子の1幕との対比で2幕のウィリ(裏切られた乙女たちの霊)の踊りがとりわけ面白かった。

裏切られた乙女がこんなにはいないだろうと思いたいが、24人かな?登場して、完全に無表情で完璧なシンクロ芸を見せて、悪い男を踊り狂わせて死に追いやる。
怖くて、しかし美しい。


ジゼルを初めは遊び半分で誘惑して夢中にさせた挙げ句、許嫁の存在がバレてジゼルを狂乱の踊りで死に追いやることになる王子もウィリの復讐を受けるが、ジゼルの霊が彼を助ける…が、本当に助かったのかどうかは分からない。余韻を残す幕切れでそれも面白いと思った。

とにかく、完成度が高い。
この作品は、7月にロイヤルオペラハウスでの公演が予定されているというが、このレベルの高さだと大成功するような気がするな。いや、して欲しいものだ。

♪2025-046/♪新国立劇場-07

2021年10月26日火曜日

バレエ「白鳥の湖」<新制作>

 2021-10-26 @新国立劇場



【指揮】ポール・マーフィー
【振付】マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ/ピーター・ライト
【演出】ピーター・ライト
【共同演出】ガリーナ・サムソワ
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【美術・衣裳】フィリップ・プロウズ
【照明】ピーター・タイガン

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【オデット/オディール】柴山紗帆
【ジークフリード王子】伊澤駿

バレエ「白鳥の湖」全4

上演時間:約3時間
第Ⅰ-Ⅱ幕       
70分
  休憩         25分
第Ⅲ幕        40分
  休憩         20分
第Ⅳ幕        25分



バレエは数十年前に卒業した⁉︎ので、それ程の久しぶりの生舞台だった。

やっぱり生だな。

BSなどで放映・録画は観ているけど、生の迫力は格段に大きく強い。

オペラでもコンサートでも生に限るけど、肉体が縦横無尽に躍動するバレエではとりわけの感がある。

コンサートでは時々バレエ音楽(組曲)を聴くことがあるが、今日、つくづく思ったよ。バレエ抜きのバレエ音楽ってなんだろ!

耳に馴染んだ名曲が次から次からバレエと共に繰り出されるのを聴き、観るのは、本当に至福の3時間だった。

黒鳥の踊る片足32回転!
もう、素晴らしいの一言。


厳しく鍛え抜かれた肉体が徹底的に優雅さを求める。

男性も踊るが主たる役割は女性ダンサーをいかに美しく見せるかにある。

そのアンビバレントな美学。引き裂かれそうな快感!


舞台を観ながら歌舞伎を思い出していた。

だんまりの芸、所作事、見得など共通する要素が多い。

大勢の出演者の名前まで書けないから、キャスト表を貼っておこう。
4羽の白鳥たち、2羽の白鳥
たち、32羽の白鳥たち。

みんな素晴らしかった。


♪2021-110/♪新国立劇場-09