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2022年11月1日火曜日

横浜みなとみらいホールリニューアル記念事業 ミュージック・イン・ザ・ダークⓇ

2022-11-02 @みなとみらいホール



ソリスト***
 バイオリン:和波孝禧*
 バイオリン:川畠成道**
 バイオリン:成田達輝**
 バイオリン:渡辺玲子

特別編成合奏団
コンサートマスター:三浦章宏
バイオリン:荒木唯子、礒絵里子、臼井麻実、宇根京子、小寺麻由、高井敏弘、徳永希和子、松尾牧子、横島礼理
ビオラ:須田祥子、田辺藤祐、三浦克之
チェロ:新井幸子、高橋純子、山内俊輔
コントラバス:高橋洋太
チェンバロ:小森谷裕子


J.S.バッハ : 無伴奏バイオリン組曲第2番ニ短調 BWV1004から第5曲「シャコンヌ」*
J.S.バッハ:2つのバイオリンのための協奏曲
ニ短調 BWV1043**
ビバルディ:バイオリン協奏曲集《和声と創意の試み》Op.8「四季」***
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J.S.バッハ:G線上のアリア


今年で7回目だそうだ。バリアフリー化も標榜したリニューアルの面目躍如で視覚障害者との共生を意識した演奏会だ。いつになく、白状や盲導犬を連れたお客も多かったし、演奏者(ソロもオケ)にも視覚障害者が少なからず。

音楽は漆黒の闇の中で。

鷗子館長のMCで、見える人にも見えない人にも向けた演奏会の意図や心構えなどから始まり、まず以って「闇」を経験した。
それは善光寺の胎内巡りと同じで、もう、全く何にも見えないのだ。
それは一種恐怖でもあるが、毎日をその世界で暮らしている人達と同じ空間にいるのだと思うと複雑だ。

音楽は、最初は照明の下で始まるが、やがて漆黒に。
ここで感覚の切替が難しい。
音だけという意味ではCDを聴くのも同様だが、生の音楽を音だけで受け止めることの難しさ。

途中、和波氏が鷗子さんとの短い対談の中で、こちらの気持ちを察したかのようにモヤモヤ感について語ってくれたことがむしろ一条の光になった…という倒錯感も。

いや、全てがスッキリした訳ではないが、音の芸術が光を必要とするのか、考える契機となったことは確かだ。

小林美樹が参加できなかったのが残念だが、渡辺玲子に代わったのはとても良かった。鉄壁の技巧を久しく聴いていなかったから。

ソリスト達も豪華だが、特別編成オケ18人も豪華で何気なくコンマスをやっているのは三浦章宏、その対面は同じ東フィルの須田祥子。他にもN響数名、読響、都響で顔馴染みチラホラ。

みんな、当然、何気なく演奏している。

しかし実に楽しそうで、「見える」と「見えない」の心のバリアフリー状態がおそらく、客席にも伝染し、とても心温まる演奏会となった。

♪2022-163/♪みなとみらいホール-02

2016年5月14日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第317回横浜定期演奏会

2016-05-14 @みなとみらいホール


アレクサンドル・ラザレフ:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
渡辺玲子:バイオリン

モーツァルト:オペラ《フィガロの結婚》序曲 K.492
モーツァルト:バイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219《トルコ風》
ベルリオーズ:幻想交響曲
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アンコール
ビゼー:歌劇「カルメン」から第3幕への間奏曲

モーツァルトバイオリン協奏曲第5番トルコ風。
バイオリン独奏は渡辺玲子。
この人は、相当なテクニシャンらしく、クラシック倶楽部に登場した際だったか、「超絶技巧モノ」が好きだと言っていた。
実際、その番組で披露されたのもパガニーニなどの超絶技巧曲が中心だった。

でも、モーツァルトだって、当然巧い。隙がない感じだ。

アンコールがなかったのは残念。
オーケストラによるアンコールはむしろないほうがいいと思っているけど、協奏曲のソリストがアンコールで普段なかなか聴けない小品を演奏してくれるのは大歓迎だ。できたら超絶技巧を演奏して欲しかったよ。

幻想交響曲では本物の鐘を含む打楽器が大活躍。
これまで何度も聴いているけど、ホンモノの鐘を確認できたのは初めてだ。これまではたいていチューブラベルで代用されていたように思うけど…。気が付かなかっただけかもしれないが。

演奏後のラザレフはいつもの様に大はしゃぎ。
最初は違和感があったけどこの頃は慣れて抵抗がなくなった。演奏会が楽しくてたまらないといった様子で微笑ましくもある。

幻想交響曲の出来が良かった(というか、この曲はどこが演奏してもそれなりのインパクトを与えるのだけど)ということもあって、観客も大勢は興奮気味で、はしゃぎ回るラザレフに釣られて拍手喝采が続いた。


♪2016-066/♪みなとみらいホール-17

2014年8月23日土曜日

アンサンブル・メゾン第33回演奏会

2014-08-23 @みなとみらいホール


田崎瑞博:指揮
アンサンブル・メゾン
チェンバロ 渡辺玲子

C.P.E. バッハ:シンフォニア ニ長調 Wq.183-1
(チェンバロ 渡辺玲子)
プロコフィエフ:シンフォニエッタ イ長調 Op.5/48
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92

かねてから、小ホールの室内オーケストラで古典派の交響曲を聴いてみたいと思っていたので、調度良かった。

アンサンブル・メゾンという室内オーケストラは今年で設立27年で定期演奏会も33回めと書いてあるけど、このオケ、知らなかった。
チラシにもあまり詳しいことが書いてない。

普通、アマオケならチラシ、プログラムなどにそれらしい表記がある。が、このオケに関しては見当たらない。
メンバーは京都に縁のある人たちだと書いてあるので、もっぱら関西で活動しているプロオケだろうと、<聴く前までは>思っていた。

この演奏会でもエマニュエル・バッハのシンフォニア、それもニ長調 Wq.183-1が取り上げられた。今年生誕300年だからで、この曲を演奏会で聴くのはもう3回めだ。

その第一声で、調子が狂った。
1stバイオリン…音が合っていないよ!

また、全3楽章を切れ目なく演奏したので、全曲終了時に、観客は第1楽章が終わったのかと勘違いして誰も拍手をしない。
かくいう僕も、この曲を聴くのは3度めなので、ああ、終わったな、とは思ったけど、イマイチ自信が持てず、様子を窺っていた。
会場は妙に白けたムード。

指揮者が演奏者を立たせ客席を向いたので、観客にもようやく事態が飲み込めて拍手が沸き起こったが、バツの悪いことであった。

少なくとも前2回(神奈川フィル・日フィル)はきちんと楽章の切れ目をつけて演奏していた。

帰宅後、ネットでスコアを調べると、なるほど、「楽章」の表示はなく、全曲が続けて書いてあり、拍子とテンポが変わるので、楽章の切れ目が分かるけど、演奏する場合は切れ目無しが正解なのかもしれない。
でも、それならそれで、プログラムに書いておくべきだよ。

出だしは悪かったけど、その後はだんだん良くなる法華の太鼓!



ベト7はなかなかの仕上がりだった。
小編成で聴いて初めて見えてきたようなものを感じた。

弦楽器だけだと25名程度、管・打楽器合わせて約40名というこじんまりした編成なので、各パートの音が明瞭に聴こえる。
おそらく、この日の3曲とも、初演された頃はせいぜいこの程度の規模のオケだったのだろう。プロコフィエフは20世紀の作曲家だけどシンフォニエッタ(小交響曲)だから、やはり想定した演奏規模は室内オケなのだろう。

演奏を聴いて、プロではないことは分かったが、アマチュアにしては高水準。
特に低弦はほとんど破綻がなかった!

それにしてもアンタ何者?

あれこれ検索をかけてようやく分かった。
京都大学OBによるアマオケだった。

気持ちは分かる。名乗りにくいんだ。

♪2014-80/♪みなとみらいホール-32