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2024年10月17日木曜日

東京フィル第1006回サントリー定期シリーズ

2024-10-17 @サントリーホール



出口大地:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
服部百音:バイオリン*

ハチャトゥリアン:「ヴァレンシアの寡婦」組曲から
 1イントロダクション
 2歌
 3ダンス
ファジル・サイ:バイオリン協奏曲「ハーレムの千一夜」Op.25*
コダーイ:ガランタ舞曲
コダーイ:ハンガリー民謡「孔雀は飛んだ」による変奏曲 主題と第1〜16変奏とファイナーレ
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パガニーニ:ヴェニスの謝肉祭*



大地君の時はハチャトゥリアンはじめロシア・東欧ものが多いよ。本人の希望なの?ドイツものだってできるのに。

今日は多楽章ものを含め作曲家3人の作品4曲で、どうも集中できなかった。

それに弦の出来はイマイチ。

全曲、金管がおとなしい曲ばかりでどうも盛り上がりに欠けたな。

休憩時に外に出て見上げたスーパームーンが綺麗だったよ。


♪2024-139/♪サントリーホール-20

2024年10月5日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第401回横浜定期演奏会

2024-10-05 @みなとみらいホール



出口大地:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
鳥羽咲音:チェロ*

ハチャトゥリアン:バレエ音楽「スパルタクス」から
「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」
カバレフスキー:組曲「道化師」Op.26
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調 Op.33*
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
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プロコフィエフ:マーチ*
プロコフィエフ:古典交響曲から「ガヴォット」





「佳作」という言葉があるが、今日の日フィルは「佳演」とでもいうのがぴったりする良い演奏だった。
4曲のうち1、4が14型。2、3が10型という小編成。

みつばちの法則「雨の日は良く鳴る」が当たって、弦がかなり透明感を保ったし、管弦の交わりも良く、全体としては管楽器の良さが光った。

とはいえ、力づくで聴かせるのではなく、実に、程良い力加減で、全体が「ロココ風」と言ってもいいような品の良さ。

今日は、たまたまだったのかもしれないが、出口くんの音作りって、こういうのを目指しているのか?と興味を持った。

鳥羽咲音(さくら)のチェロも、美音で、まさにロココだったが、カデンツァではもう少しヤニを飛ばして欲しかったな。

♪2024-134/♪みなとみらいホール-33

2024年1月6日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 県民名曲シリーズ第18回「華麗なる協奏曲」

2024-01-06 @県民ホール


出口大地:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

清塚信也:ピアノ**
外村理紗:バイオリン*

R.シュトラウス:交響詩「ドンファン」作品20
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲ホ短調 作品64*
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18**
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チャイコフスキー(啼鵬編):玉響カンタービレ**+オケ
清塚信也:つながる心 NHK土曜ドラマ「路〜台湾エクスプレス」主題歌**+石田



Vn協、Pf協に交響詩と序曲と盛り沢山なプログラムに加え、ゲストがおしゃべりで、結局2時間半もかかった。

まだオケが入場していない段階で、清塚クンが1人マイクを持って登場し、デカい声で喋り出すのにはびっくらこいた。
さんざんジョーダン捲し立ててほぼ満席の客席を盛り立てたのはヨシ。

今年最初の神奈川フィル。まず以て弦が美しい。県民ホールは響がデッドだが、それだけに残響に紛れない本来の美しさに感心。

Vn独奏の外村理紗は初めて。使用楽器がストラディの「ヨアヒム」だそうな。それにしてはイマイチ音圧が不足していたな。
県民ホールで聴いたVn協といえば周防涼介のチャイコ。
メンコンといえば辻彩奈@アプリコが目下のベスト。

清塚のラフマは、コンマスの組長とソリが合わなくて大丈夫なのか、と心配しながら見ていた。
序盤なんかオケと合っていないんじゃないか、今に立ち往生するのではないか、と気が気じゃなくて、あまり音楽が入ってこなかったよ。
まあ、そのうち、ちゃんとした音楽になっていったが。

終演後のCCは無しで、つまり袖に引っ込まず、またマイクを持って喋り出し、オケ伴付きでEncを弾き、更にお喋りをしてオケが舞台を退いた後、石田組長と2人でちょいとしみじみしたのをサービスした。

石田は水を向けられても一度も喋らなかったが、両者は結構アレでウマが合っているらしく、石田のテレもだいぶ芸として笑いをとるようになってきたが、あれで武道館を乗り切れるのかな。

♪2024-001/♪県民ホール-1

2023年12月23日土曜日

東京フィルハーモニー交響楽団 ベートーベン「第九」特別演奏会❽

2023-12-23 @サントリーホール



出口大地:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場合唱団

ソプラノ:光岡暁恵
アルト:中島郁子
テノール:清水徹太郎
バリトン:上江隼人

ベートーベン:「献堂式」序曲 作品124
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125



この日は、望む席が取れず、やむを得ず左右中央だが一桁列の後方で聴いたが、やはり前過ぎた。
普段聴き慣れない音の景色で、原始状態の音を聴いたような気がした。同じツボを外れるなら、やはり後ろの方がいい。

音はともかく、出口「第九」は、不思議なくらい正統的で、特異なものは全く感じなかった。喉越しの良い音楽だ。

さはさりながら席があまりに前だったので、オケ・声楽とも強力過ぎた。
その分、ガサつきも聴こえてきて音楽に集中するのが難しい。
この日のサントリーホールは、珍しく不満のない響だったので、もう少し後ろで聴けたらもっと楽しめたかも知れない。

Apple Watchのおかげで、袖口に指を入れてタッチするだけで、全曲とLapタイムが測定できるので、「第九」に限っては毎年記録しているが、出口「第九」は終わってみると演奏時間は各楽章・全曲とも今年の8回の平均とほぼ同じなのでびっくりした。こんなことってあるのか…。まあ、それほどに時間配分もフツーだった。

ともかく。
やはり、席は選ばなくてはいかん。

♪2023-226/♪サントリーホール-28

2023年8月2日水曜日

フェスタサマーミューザKAWASAKI2023 東京フィルハーモニー交響楽団 俊英マエストロ&円熟のピアニスト ~ドラマティック名曲集~

2023-08-02 @ミューザ川崎シンフォニーホール



出口大地:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
清水和音:ピアノ*

ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踏会』から ワルツ
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23 *
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
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ラフマニノフ(ワイルド編):「何という苦しさ」Op21-12*
ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踏会』から マズルカ



指揮の出口大地は昨年7月の東フィル定期で聴いて以来2度目。この人のおかげで?ハチャトゥリアン指揮者コンクールなるものの存在を知った。
それで前回はハチャ~一色のプログラムだったが、今回は、最初の1曲だけ…かと思いきや、Encも同じ作品からお祭りを締めくくるにふさわしい賑やかな作品を演奏した。

なかなか好感の持てる青年だ(34歳?)。
すごく自然で、まっすぐな指揮ぶり。どの音楽も爽快に感じた。

チャイコのPf協1番の独奏は清水和音(でこの曲を聴くのは3回目。)。
圧倒的な演奏で、Pf協とはこういうふうにやるんだ、と言わんばかり堂に入っている。Pfを弾きながらオケも実質的に指揮をしているようだった。指揮者との連携が良かったのだけど。

後半の幻想交響曲は、昨日の読響を彷彿とさせた。
「指環」に比べると楽器編成の規模や多彩さはだいぶ地味だけど、「幻想」オーケストラル・アドベンチャーも、「指環」の完成に40年以上先立つ作品とは思えない程に派手な管弦楽が売り物。どこのオケがやってもたいてい満足できる(中でも5月の大植英次+神奈川フィルは大満足だった。)が、東フィルも見事なもので、これもオペラ絵巻に聴こえてくる。

ところで、3楽章のE-Hrと掛け合いをするバンダのObはどこで吹いていたのだろう?よく「舞台裏」で吹くと解説してあるが、現実には本舞台以外のことを指しているようで、多くの場合袖で吹いていると思うが、今日は舞台の真ん中あたりから聞こえてきたので不思議に思ったよ。

今日のミューザは天井からスピーカーが降りていたが、まさか、あそこから?

♪2023-137/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-17

2022年7月12日火曜日

東京フィル第973回サントリー定期シリーズ

2022-07-12 @サントリーホール


出口大地:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
木嶋真優:バイオリン*

ハチャトゥリアン:バレエ音楽『ガイーヌ』から
 アイシェの目覚めと踊り
 山岳民族の踊り
 ガイーヌのアダージョ
 剣の舞
 レズギンカ
ハチャトゥリアン:バイオリン協奏曲*
ハチャトゥリアン:交響曲第2番『鐘』
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Vnアンコール⇒木嶋の弁「クランク(鶴)は紛争による虐殺が起こっていたアルメニアでコミタスが祈りを込めて平和を願って作った民謡。その後Aイグデスマンのモチーフを織り交ぜながら自分で舞台で即興で演奏したもの。」


東フィル定期年間全8回中今回はちょっと異色…というのも、出口大地って指揮者は全く知らなかった。
ハチャトゥリアン指揮者コンクールで1位ほか受賞というのがどれほどのものか知らないけど、少なくともハチャ〜の音楽解釈については一頭地抜きん出た人なのだろう。
そうだとしても、ハチャ〜の音楽ばかりで定期に組むというのは違和感があった。

が、始まってみると、東フィルが実に快調だ。

この日、新国立劇場「蝶々夫人」でピットに入って名演を聴かせたのも東フィルだけど、初台が終わってサントリーホールに駆け付けた訳ではあるまい。大所帯の東フィルならではの活躍ぶり。水準の高さにちょっと驚く!

この日は、サントリーホールとも思えない響きの良さ。夏場に小雨でエアコンフル回転のせいか。

独奏バイオリンの木嶋真優は、これまでのところなかなか心惹かれるに至らなかったが、昨年のショスタコーヴィチ協奏曲(藤岡+日フィル)が素晴らしかったので、今回は楽しみだったが、期待以上の激しさ!
ドイツロマン派などよりロシアものが向いているのかな。

交響曲2番は、多分、初聴き。
スラブっぽい、民族舞曲などを織り込んで哀愁を感じさせる音楽…かと思いきや全然違った。
妙に刺激的な部分はあって、55分の長尺を退屈させず聴かせたが、今日に限れば音楽の面白さというより、木嶋と東フィルの巧さに感心して聴き入っていた。

♪2022-103/♪サントリーホール-12