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2022年6月11日土曜日

石田泰尚スペシャル 熱狂の夜 第2夜《デュオ》

2022-06-10 @ミューザ川崎シンフォニーホール


石田泰尚:バイオリン
外山啓介:ピアノ

シューベルト:アヴェ・マリア
モーツァルト:バイオリン・ソナタト長調 K301
フランク:バイオリン・ソナタイ長調
フォーレ:シシリエンヌ Op78
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」Op40
グリーグ:バイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op45
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J.ウィリアムズ:映画「シンドラーのリスト」から“テーマ”
シュニトケ:タンゴ
アブレイユ(加藤昌則編曲):Tico Tico no Fuba
ロドリゲス(大橋晃一編曲):ラ・クンパルシータ



ピアノに外山啓介を迎えて、バイオリン・ソナタと小品集。
ピアノ独奏が1曲あっても良かった。

プログラムを見ると組長らしからぬ可愛らしいのが並んで「千住真理子・名曲の花束」ぽい。

第1曲は、これ以上は無理!という感じの最弱音のバイオリン独奏から始まったが、指が指板を離れる時の音まで響いてくる。

そんな静寂から始まったが、終始、こだわりの音色は細く美しい。
それが奏功する曲もあるが、フランクのソナタの終楽章後半など、もっと激しく、もっと咽び泣いてくれという欲求不満が募った。

人気者の演奏会を話のタネにとでも考えた中年御婦人が大勢いたのではないか。フランクのソナタでもグリーグのソナタでも同様に第2楽章の後で拍手が起こった。

プログラムには楽章と速度記号が書いてあるのだから、目を通しておいてほしいね。尤も、楽章間の拍手が禁則という訳でもないし、ホンに良い出来なら拍手したって構わないと思うが、今日の拍手はそういう感じではなかったね。

アンコールで「シンドラーのリスト」のテーマが聴けて良かった。石田の演奏では2回目だ。というより、バイオリン独奏では石田以外で聴いたことがないよ。
タンゴは石田組の自家薬籠中の物か、とても良かった。

♪2022-083/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-21

2017年9月28日木曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート2017前期 ≪10年目のショパン≫外山啓介 デビュー10周年 ピアノ・リサイタル

2017-09-28 @みなとみらいホール



外山啓介:ピアノ

<オール・ショパン・プログラム>
ワルツ第1番変ホ長調「華麗なる大円舞曲」
バラード第1番ト短調
ノクターン第20番嬰ハ短調(遺作)
幻想即興曲嬰ハ短調
ポロネーズ第7番変イ長調「幻想」
舟歌嬰ヘ長調 
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調
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アンコール
ショパン:ワルツ第7番嬰ハ短調 作品64-2

このピアニストも初めて聴く人だ。プログラムの紹介では相当輝かしい経歴に彩られている。

凡庸な耳には、みなとみらいホールやミューザでリサイタルをすることができるクラスの演奏に、なんとなくの好き・嫌いは感じても音楽性とか技術力は判別つかない。

オール・ショパン・プログラムで、聴き馴染みの作品ばかりだったが、何を聴いても端正な音楽で、情緒的に流れることはなく、ケレン味がない。もっともメランコリックに、もっと悲しげに表情をつけることはいくらでもできるだろうけど、節度がある。そこが物足りないようでもあるけど、これが王道なのかなあとも感じた。

♪2017-157/♪みなとみらいホール-36