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2025年7月24日木曜日

ランチタイムコンサート〜音楽史の旅 2025年② 〜フランスのピアノ〜

2025-07-24 @かなっくホール



大野謙:ピアノ
司会・解説:飯田有抄(音楽ファシリテーター)

〜オール ドビュッシー〜
「ベルガマスク組曲」からく前奏曲>
「前奏曲集 第1集」からく沈める寺>
「夢」
「版画」
 1 塔
 2 グラダナの夕べ
 3 雨の庭
--------------------------
喜びの島



このシリーズの前回がオール・ラヴェルで、音楽よりもこのホールに最適化されたかと思うような、鮮烈YAMAHAの響きに酔った感じだったが、後半寝てしまった。睡眠不足だったから。でも、ドビュッシーだったら寝ないのにと感想に書いている。

それでがんばった訳ではないけど、今回のドビュッシーは大いに楽しめた。

今回も、YAHAMAが実に豊かな響だ。
YAHAMAをこんなにきれいに鳴らすホールはほかにないのではないか?

音楽以前に、音を聴いているだけで幸福だよ。

尤も、今回は高域の1音が整音不良?ではなかったかと思う音があったが、気のせいだろうか。

8月にも、同じ大野くんの演奏会があるので、じっくり聴いてみよう。

♪2025-100/♪かなっくホール-10

2025年7月9日水曜日

かなっくの響きを楽しむチェンバーミュージック 「奏」Vol.1

2025-07-09 @かなっくホール



新日本フィルハーモニー交響楽団チェロ部門
 弘田徹:Vc
 飯島哲蔵:Vc
 佐古健一:Vc
 佐山裕樹:Vc
 サミュエル・エリクソン:Vc
 多田麗王:Vc
 山内創一朗:パーカッション*


[第一部]
パッヘルベル:カノン
ワーグナー:エルザの大聖堂の入場
ポッパー:レクイエム
ビゼー:カルメンメドレー

[第二部」
フンク:組曲二長調
J.シュトラウス:皇帝円舞曲*
メタリカ:Master of Puppets*
(編曲:鈴木隆太、弘田徹)
ビートルズ:Let it be*
(編曲:山口尚人)
--------------------------
アメリカン・パトロール




新日フィルVcの弘田徹クンはかなっくHとの付き合いは長いが、今年度からはのクリエイティヴパートナーに任命されて、早速の自主企画を開催することにしたそうだ。

かなっくHの響の良さを新日フィルのメンバーにも知って欲しい、神奈川県下で演奏機会の少ない新日フィルを横浜のお客様にも親しんでいただいて新規のファンを獲得したい、というような趣旨らしい。

新日フィルからVcが5人とティンパニストがかなっくに集合した。

前半は、Vc6人だけ、後半の3曲とEncにパーカッション(ドラムセット)が入った。

同じ楽器の6重奏となると、表現力の面で不足に感じやすいものだけど、Vcは高域も低域も頃良い音域なので、成立するんだろう。Vn6人じゃ面白くないけどVcなら12人でも音楽になる。

とは言え、良い編曲に恵まれないとその良さは発揮できない。
今回も、物足りないものもあったが、概ね、同一楽器の合奏とは思えない多彩な響きを聴かせてくれた。
演奏面では、ちょっと音程の怪しい部分もあったけど。

「奏」Vol.1というからにはVol.2もあるんだろうな。

♪2025-093/♪かなっくホール-09

2025年6月14日土曜日

神奈川フィル クローズアップコンサートinかなっく


2025-06-14 @かなっくホール




[第一部]
Vn1東亮汰
Vn2桜田悟
Va池辺真帆
Vc長南牧人
◆ボロディン:弦楽四重奏曲第2番二長調

[第二部」
SoloVn東亮汰
Vn1横山琴子
Vn2桜田悟
Va池辺真帆
Vc長南牧人
◆ビバルディ:四季メドレー
◆シューマン(萩森英明編):子供の情景 作品15〜第7曲:トロイメライ
◆ドボルザーク(クライスラー編):我が母の教え給し歌
◆エルガー:愛の挨拶 作品12
◆シャミナード:スペイン風セレナーデ
◆クライスラー:前奏曲とアレグロ
◆エンニオ・モリコーネ(萩森英明編):ニュー・シネマ・パラダイス(愛のテーマ)
◆J.ウィリアムズ:シンドラーのリストから「追憶」
--------------------------
モンティ:チャールダーシュ


東くん(中学2年)を初めて聴いた時のポスター

神奈川フィルのメンバーによる室内楽@かなっくは”ブランチ”ハーモニーと銘打ったシリーズが3年ほど続いていたように思うけど、なぜか、今年度から”クローズアップ〜”に変わったらしい。尤も第2回目は予定されているとは聞かないから、今回で立ち消えになるかもしれない。

なので、今後も定着するかどうかは分からないけど、今回は、神奈川フィルの弦4人にゲストとして東(ひがし)亮太クンが加わった。

前半は、彼がVn1を受け持つSQでボロディンの2番。
後半は、彼がSQをバックにSoloを受け持つポピュラー名曲集。

前半は、どうもしっくりこなかった。冒頭の旋律はVn2以下の3本で奏でられるが、その部分が分解しそうな気がしてたよ。Vn1が入ってからはだいぶ軌道に乗ってきたが、最初の不信感は長く尾を引いたな。

後半は、普段はPf伴奏の部分をSQに編曲し直した名曲集だが、こちらはとても良かった。東クンのVnが実に明瞭で美しい。バックに徹した感のあるSQの方も良い調和を見せていた。この5人の弦の響がとてもいい。

そこに感心しながら、満足して聴き終えた。

「雨の日はホールが良く鳴る」というみつばちの法則がピッタリ当たった。

♪2025-078/♪かなっくホール-08

2025年5月22日木曜日

ランチタイムコンサート〜音楽史の旅 2025年① 〜フランスのピアノ〜

2024-11-28 @かなっくホール



倉田莉奈:ピアノ
司会・解説:飯田有抄(音楽ファシリテーター)


オール・ラヴェル作品
Ⅰ  水の戯れ
Ⅱ 鏡
 1 蛾
 2 悲しい鳥たち
 3 海原の小舟
 4 道化師の朝の歌
 5 鐘の谷
Ⅲ 亡き王女のためのパヴァーヌ
--------------------------
ラヴェル:マ・メール・ロワから 妖精の国*
 *は飯田有抄とデュエット


最前列で聴いたせいもあるだろうが、YAMAHAの鮮烈な音にびっくりした。
いや、聴き慣れた音ではあるのだけど、今日の響は特別に光り輝くような音だった。

見事に調律・整音されて、かなっくホールに「最適化」された音とはこういうものではないか。YAMAHAの魅力を活かし切った演奏ではなかったか。

尤も、かなっくにはYAMAHAしかないという信じられないような台所事情だが、ここで、「最適化」されたSTEINWAY & SONSを聴いてみたいものだ。

で、苦手なフランス音楽。せめてドビュッシーならもっと楽しめたのにと思いながら、後半は船を漕いでいた。

相済まぬことであります。
昨日の「蝶々夫人」についてあれこれ考えて時間を費やしてしまい、寝たのが、明け方5時過ぎだったもの。でも、よく目が覚めて出掛けていけたものだよ。


♪2024-162/♪かなっくホール-08

2025年4月13日日曜日

午後のアルゼンチンタンゴ 〜コントラバホ・ミロンゲーロ・コンサート

2025-04-13@かなっくホール



コントラバホ・ミロンゲーロ
 イレーネ・フェラーリ:歌
 東谷健司:コントラバス
 早川純:バンドネオン
 青木菜穂子:ピアノ


第1部
1ロレンソ・ロガッティ:「抵抗しがたいもの」
2イレーネ・フェラーリ:「五月大通りのワルツ」
3イレーネ・フェラーリ:「愛ってなんだか知らないわ」
4イレーネ・フェラーリ:「運命」
5アニバル・トロイロ:「南」
6ファン・デ・ディオス・フィリベルト:「カミニート」
7ファン・デ・ディオス・フィリベルト:「バンドネオンの嘆き」

第2部
1ルイス・ルビンスタイン:「私の街のカーニバル」
2カルロス・ガルデル:「帰郷」
3イレーネ・フェラーリ:「タンゴ好きな女の子」
4エドゥアルド・アローラス:「エル・マルネ」
5イレーネ・フェラーリ:「マファルダ」
6イレーネ・フェラーリ:「ボルデオ」
7イレーネ・フェラーリ:「Why not?」



◀️感想省略▶️



♪2025-048/♪かなっくホール-06

2025年3月29日土曜日

情熱のジプシーバイオリン ~古館由佳子とジプシーバンド・コンサート〜

2025-03-29 @かなっくホール



古館由佳子:ジプシーバイオリン
土山如之:チェロ
平井哲夫:クラリネット

第1部
1 祝典曲と稲妻チャールダーシュ
2 ハンガリー舞曲集から
 a 徴兵の踊り (ビハリ)
 b ハンガリー舞曲(ヤルダーニ)
 c ハンガリー舞曲(セルバンスキー)
 d 狐のダンス(ワイネル)
3 パリの夏(バログ)
4 タンゴ・オン・ザ・ストリート(ブーランジェ)
5 2つのギター
6 ツイゴイネルワイゼン(サラサーテ)

第2部
1 山は私の故郷(カールマン)
2 黒い瞳
3 バラトン湖のさざなみ(フバイ)
4 ワルツファンタジア(バルナバーシュ)
5 草笛ホラ
6 ハンガリー舞曲第五番(ブラームス)
7 チャールダーシュ(モンティ)
8 ひばり
-------------------
ヨハン・シュトラウス:ラデツキー行進曲



◀️感想省略▶️



♪2025-042/♪かなっくホール-05




2025年3月24日月曜日

グリダーレミッション バリトン & テノール リサイタル

2025-03-24 @かなっくホール



今井俊輔:バリトン
上本訓久:テノール
井向結:ピアノ

愛燦燦 (上本)
いのちの歌(上本)
イヨマンテの夜(上本)
遠くで汽笛を聞きながら
エーデルワイス(今井)
雪が降る(今井)
つれない心(上本)
プジレコの漁師(今井)
静けさに歌う(今井)
夜の声!(上本)
イコシ・ファン・トウッテより「優しいそよ風よ」(2)
運命の力より「アルヴァーロ、隠れても無駄だ」(2)
カルメンより「俺はエスカミリョ、グラナダの闘牛士だ!」(二重唱)
アルルの女りより「ありふれた話(フェデリーコの嘆き)」(上本)
トスカッより「星は光りぬ」(上本)
西部の娘より「やがて来る自由の日」(上本)
トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」(上本)
-------------------
オーソレミオ(2)ほか

順不同。歌手も変更あり。(2)はデュエット





Tn & Br リサイタル。
300人のホールに60人強しか入っていない。
2人ともオペラで何本か聴いているし、特に今井俊輔なんか、TV番組にも出ている有名な歌手なんだけど客席はガラガラ。その中に男子(爺)は2人だけ!

要するに、今日の会は、どこでコンサートやってもついて回るような熱心なファンのおばさまばかりの身内の発表会みたいなもので、進行も、客席と会話しながら和気藹々に進んだ。
場違いだったなあ。

上本の技量には不安を感じたが今井は強力だ。
2人ともオペラで鍛えた喉は、声が殺人凶器になることを証明しようとするかのようにグリダーレ(叫び)していたよ。

♪2025-041/♪かなっくホール-04

2025年2月24日月曜日

かなっくクラシック音楽部 フロイデコンサート 〜カシオペイア クァルテット〜

2025-02-24 @かなっくホール



カシオペイア・クァルテット
 渡辺美穂:Vn1
 ビルマン聡平:Vn2
 村松龍:Va
 弘田徹:Vc

S.バーバー:弦楽四重奏曲第1番 Op.11
P.グラス:弦楽四重奏曲第3番<MISHIMA>
A.ドボルザーク弦楽四重奏曲第12番くアメリカ>
----------------
松任谷由美:春よ来い



カシオペイアSQは、かなっくホール以外の場所でも組んで公演をしているかどうか知らないけど、かなっく以外では聴いたことがない。ここでは、今日で3回目だ。
他のかなっくの公演でも各人が個々に、あるいはSQとして登場しているので、顔馴染み。
メンバーが楽しそうに和気藹々と演奏しているのはとても好感。

バーバーの1番の第2楽章は馴染んでいるし、名旋律だと思うが、両端楽章はあまり面白いとは思えない。

帰宅後、何でこんなに耳馴染んでいるのか?と考えて、遂に思い出した。
映画「プラトーン」の目にも焼き付いているジャングルでのWデフォーの絶命シーンだ。
Youtubeで何度も再生したが、もうこれは肺腑を抉るね。

グラスの作品は、消化が良くてほぼ抵抗感なしだけど、これって、楽しいのか?

やっぱり、ドボルザークの「アメリカ」こそ聴きものだった。

♪2025-027/♪かなっくホール-02

2025年1月30日木曜日

ランチタイムコンサート〜音楽史の旅 2024年⑤ 〜ピアノトリオで味わうチャイコフスキーのバレエ音楽〜

2025-01-30 @かなっくホール



倉田莉奈:ピアノ
ビルマン聡平:バイオリン
弘田徹:チェロ

チャイコフスキー:
●「眠れる森の美女」から
 <ワルツ>
●「白鳥の湖」から
 <情景>
 <4羽の白鳥の踊り>
●組曲「くるみ割り人形」弦楽三重奏版
 第1曲 小序曲
 第2曲 行進曲
 第3曲 こんぺべい糠の踊り
 第4曲 トレパック
 第5曲 アラビアの踊り
 第6曲 中国の踊り
 第7曲 あし笛の踊り
 第8曲 花のワルツ
--------------------------
チャイコフスキー :アンダンテ・カンタービレ



◀️感想省略▶️



♪2025-018/♪かなっくホール-08

2024年12月24日火曜日

SOSHIN GIRLS' SCHOOL BRASS BAND CHRISTMAS CONCERT 捜真女学校吹奏楽部 クリスマスコンサート

2024-12-24 @かなっくホール



捜真女学校吹奏楽部

第1部
Brandon Bay
Military Escort
Joyful and Triumphant
Theme De Sebastian
Misty
What Child Is This?

第2部
#1090〜Thousand Dreams〜
セーラー服と機関銃
キキ・ワンダーランド
RYDEEN
ドクターXのテーマ




捜真女学校の吹奏楽部のクリスマスコンサート。この学校は歩いても行ける場所にあって、前を通ったことがある。でも、なんの縁もないのだけど。
138年の歴史のある学校で、今も「女学校」の名を冠するのは東京の香蘭女学校と2校だけらしい。横浜でもそこそこのお嬢さん学校と聞く。

お嬢さんたちがどんな演奏をするのかという興味と、ずいぶん長く吹奏楽を聴いていないので聴いてみたい。そして至近距離のかなっくホールで、今日は連日の「第九」の谷間でもあり、好条件が揃って聴きに行った。

しかし、第一声を聴いて、こりゃ金賞は獲れないなと思ったよ。もう少し上手でもいいのでは?

進行を生徒がやったが、その説明で、この吹奏楽部は中・高混成であること、高校生は昨秋の定期演奏会を最後に事実上退部しているので、今日参加したのは4人(20名中)だけで、ほとんどが中学生である、と知って、納得した。まだまだ発展途上なんだ。

また、プログラムにも驚いたね。
知っている曲が数曲しかない。

現代の子供たちの吹奏楽の世界は、僕が経験した世界とはもう異次元なんだよ。


♪2024-182/♪かなっくホール-10

2024年12月14日土曜日

かなっくdeクリスマスコンサート 〜森麻季

2024-12-14 @かなっくホール




森麻季:ソプラノ
山岸茂人:ピアノ

菅野よう子:花は咲く
久石譲:Stand Alone
山田耕筰:からたちの花
*ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調作品9-2
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から
 むごい女ですって!
 ~いいえ違います、私はあなたのもの
*ドビュッシー:月の光
サティ:Je te veux (ジュトゥヴ)
プーランク:愛の小径
3つのアヴェ・マリア(バッハ=グノー、シューベルト、マスカーニ)
アダン:オー・ホーリー・ナイト
メンデルスゾーン:交響曲第2番<讃歌>から
 すべてのもの、息あるものよ
 ~私は主を待ち焦がれました
*ベートーベン:ピアノソナタ第8番く悲愴>から第2楽章
レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」から
 ヴィリアの歌
ドボルザーク:歌劇「ルサルカ」から「月に寄せる歌」
*ショパン:ノクターン第17番口長調 作品62-1
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」からお聞きください、ご主人様
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より私が街を歩けば
-----------------------
越谷達之助:初恋
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
聖歌:きよしこの夜
*ピアノ独奏


今年の5月にも、みなとみらいの大ホールでピアニストも同じ人でリサイタルを聴いた。
その時の方が一層かぶりつきだったが、今回も舞台は近い。声楽のリサイタルだものやはり小ホールが親近感があるし、没入もできる。

きれいな声だし、可愛らしいし、愛想いいし、歌手でなければいいのに…って変だが、歌手としてはやはり今回も疑問が残った。「第九」やオラトリオ・ミサ曲などの声楽付きオケ曲なら、おそらく、それに向いた発声をするのだけど、リサイタルの小品では、彼女の本来の歌いたいスタイルが出るのだろう。

その5月の感想の中の厳しい部分を再掲しておこう。


歌い方に独特の癖がある。
これまでは「第九」やオラトリオなどドイツものを中心に聴いてきたので、気付かなかったが、うんと近くで15曲も聴くと嫌でも森節が耳に付く。

フレーズの頭がポーンと出ない。
とても小さな声で始まり、半拍かそのまた半拍か遅れてぬ〜と声が出てくる。
そうでない歌い方も2曲くらいあったが、ほとんどが、さぐり歌いのような、歌い方で、これは気持ちが良くない。
こんな歌い方をするオペラ歌手は他に知らない。

それに、コテコテと飾りすぎる。歌の表情が濃厚すぎて違和感を覚えるのだ。もっと、フツーの歌い方で聴きたい。

♪2024-173/♪かなっくホール-09

2024年9月13日金曜日

お仕事終わりに ワンコインコンサートVOL.2 〜志野文音ギターリサイタル〜

2024-09-13 @かなっくホール




志野文音:ギター

A.ルビーラ:禁じられた遊び
F.タレガ:アラビア風奇想曲
横尾幸弘:さくらの主題による変奏曲
A.C.ジョビン:Felicidade
志野文音:碧い月
F.タレガ:アルハンブラの想い出
C.コリア:SPAIN
A.ピアソラ:リベル・タンゴ
------------------------
E.モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス



チラシの写真よりずっと美形。
話も上手。

ギター演奏の腕は確か(だと思う。)。
ミューザのランチタイムコンサートでも聴いた経験あり。

クラシックギターコンサートだったが、PAを使った(300人ホールでその必要があったのか不明だが)ので、とても迫力があった。

曲目も、タレガの2曲を除けばジャス、ボサノバ、タンゴ、自作と幅広くギターの魅力を味わった。

あまりにもスムーズな進行で、むしろ、もう少し初々しいくらいのほうが親しみを感じられたかも。

♪2024-122/♪かなっくホール-06

2024年9月8日日曜日

イエローヘルメッツVol.3『シンベリン』

2024-09-08 @かなっくホール



原作:W.シェイクスピア〜小田島雄志翻訳による
脚本/演出:山崎清介
舞台監督/白石英輔
照明/山口暁
音響/角張正雄
音楽/寺田英一
衣装/三大寺志保美

伊沢磨紀
戸谷昌弘
若松力
谷畑聡
星初音
大西遵
すずき咲人心
山崎清介

シェイクスピア原作「シンベリン」


「シンベリン」は本では読んでいたけど、舞台を観るのは初めて。

読むと観るでは大違い。

と言うか、今回、特に演出も冴えていて実に面白かった。

休憩なし、140分間が、終盤になると、時計を見ては、終幕までの時間を数えて、おいおい、まだ終わらないでくれよという気分。

若い夫婦の愛憎、宮廷内の争い、国と国との争い、父と子の邂逅、裏切り、離反…の壮大なロマンだ。
運命の歯車がちょっとずれて思いがけない方向に転がってゆくのは近松作品にも共通している。

最後は、多分、原作とちょっとだけ違ったと思うが、離れ離れ、や憎しみあっていた者も、すべてがいっぺんに和解して、慟哭の感動のラスト…と思いきや、少し捻って、現代の人間世界の先行きの不安も暗示して、納得の幕切れ。

40数年前に、高田の馬場の倉庫?で観たつかこうへい事務所の「初級革命講座飛龍伝」で、悲しくて、つらくて、泣きじゃくりながら、腸捻転を起こすかと思うくらい笑い転げた劇場体験を思い出した。

ま、その時にやや近い、芝居の面白さを堪能できた。

♪2024-120/♪かなっくホール-05

--------NETで見たあらすじ
みんながみんな裏切り合い、みんながみんな和解する。

ブリテン王・シンベリンは前妻との間に2人の王子と1人の王女をもうけたが、2人の王子は幼少期にさらわれて行方不明のままである。
王は、1人娘イモージェンを後妻の連れ子クロートンと結婚させようとするが、イモージェンが幼馴染のポステュマスと密かに結婚してしまったため、ポステュマスに国外追放を命じる。
ポステュマスは追放先のローマで、イタリア人紳士ヤーキモーの奸計に嵌って、妻が不義を働いたと思い込み、召使いのピザーニオにイモージェンの殺害を命じる。
一方ブリテン王国では、ローマ帝国との交渉決裂により戦争が始まろうとしていた。―男と女、男と男、主人と召使い、親と子、国と国、それぞれの関係性が絡み合う、シェイクスピアのロマンス劇。

2024年6月28日金曜日

お仕事終わりに ワンコインコンサートVOL.1 〜箕輪安佑子 & 山本樹生〜

2024-06-28 @かなっくホール




箕輪安佑子:バイオリン
山本樹生:ピアノ

ラフマニノフ(クライスラー編):
 パガニーニの主題による狂詩曲第18変奏
クライスラー:愛の喜び
クライスラー:愛の悲しみ
モーツァルト:バイオリンソナタ第18番ト長調 K.301
マスネ:タイスの瞑想曲
クライスラー:ドボルザークの主題によるスラヴ幻想曲
千と千尋の神隠しメドレー
ディズニーメドレー

:チャルダッシュ
------------------------
クライスラー編:ダニーボーイ



今季から始まった「ワンコインコンサート」。500円だ。
実は10年以上前にもこのシリーズがあって、大宮臨太郎くんとか日高剛名人のリサイタルなどを聴いたよ。

今日の奏者はVnもPfも初聴きだ。若い。
昨日、徳永二男のリサイタルを聴いたばかりで、重なる曲もあって、第2部を聴いているような感じがした。

昨日は大ホールだがかぶりつき。
今日も、小ホールでかぶりつき。
VnもPfもとても生々しく、特に最近のかなっくホールの響の良いこと!
「雨の日はホールが良く鳴る」の原則もドンピシャだったのかな。

Vn、Pfとも実に美しく上出来だった。

が、今日も、わずかに音程の甘さが気にはなったけど。

♪2024-093/♪かなっくホール-03

2024年6月12日水曜日

神奈川フィル”ブランチ”ハーモニーin かなっく 〜 木管五重奏 〜

2024-06-12 @かなっくホール



フルート:江川説子
オーボエ:古山真里江
クラリネット:安藤友香理
ファゴット:鈴木一成
ホルン:戸田大貴
----------------------
榊原徹(司会/神奈川フィルハーモニー管弦楽団音楽主幹)

ビゼー(ワルター編曲):「カルメン」組曲から“トレアドール”
◆トーク/楽器紹介◆
山の音楽家じゅんばん協奏曲
アメリカ民謡:わらの中の七面鳥
映画マイ・フェア・レディから「踊り明かそう」
久石譲(大森洋一編):スタジオ・ジブリ・メドレー
S.ジョップリン:ジ・エンターティナー
美空ひばりメドレー
------------------------
ファルカシュ:17世紀の古いハンガリー部曲集から最終楽章



今日は、ホルンは首席の坂東ちゃんが予定されていたが、体調不良で交代した。しかし、今日の戸田くんというのもなかなか上手だった。
木管はいつも弦の後ろに並んでいて、1階席からは見えにくいので、今日のメンバーではフルートの江川さん、オーボエの古山さんしか名前と顔は一致しなかった。

みんな上手で、気楽な音楽を楽しんだが、1曲くらい”固い”のがあっても良かったな。

余談:このシリーズで《金管》五重奏も何度か聴いているが、ここでもホルンは欠かせない。というか、本来入るべき楽器だが、《木管》五重奏にもホルンは当然のように入っている。歴史的にもそういう編成の作品が書かれているからだろう。バスクラとかバリトンサックスでもよいのではないかと思うが、そういう編成は聴いたことがない。

♪2024-081/♪かなっくホール-02

2024年5月30日木曜日

ランチタイムコンサート〜音楽史の旅 2024年① 〜ブラームスのピアノ〜

2024-05-30 @かなっくホール



倉田莉奈:ピアノ
司会・解説:飯田有抄(音楽ファシリテーター)

〜オール・ブラームス・プログラム〜
●16のワルツ Op.39 第15番 変イ長調「愛のワルツ」
 <1865年=32歳>
●ピアノソナタ Op.5 第3番 ヘ短調 第1楽章
 <1853年=20歳>
●2つのラプソディ Op.79 第2番
 <1879年=46歳>
●4つの小品 Op.119
  第1曲 間奏曲 ロ短調
  第2曲 間奏曲 ホ短調
  第3曲 間奏曲 ハ長調
  第4曲 ラプソディ 変ホ長調
 <1893年=60歳>
----------------------
●3つの間奏曲 Op.117 第1番変ホ長調
 <1892年=59歳>

作曲時の年齢は1833年(生まれ)と作曲年の差




恒例「音楽史の旅」。今年の前半はブラームス。
今日、第1回目はピアノ曲。

年代別サンプル集のようなプログラムだったが、それが良かった。
ブラームスはどの分野も好きだが、曲を聴くときに作曲年代を意識して聴くことはほぼなかった。
それで、ピアノソナタなんぞ、その風格から中年以降の作ではないかとばかり思っていたけど、3曲とも20歳前後の作だったとは驚いた。因みにバイオリンソナタの3曲は40〜50歳台の作曲で、こちらはなるほどと思うが。

今日は、1曲丸ごとは最後の4つの小品Op.119だけで、他は複数曲で構成される作品の中から1曲(1楽章)のみだったが、最初の導入としてよく知られている「愛のワルツ」から始まったものの、その後は年代毎の作品を並べて、作風がどう変化するかを聴き比べることができた。

と言っても、60歳の作品「4つの小品」を除けば、年代毎の特徴を顕著に理解した訳ではないけど、やはり、およその年代を頭に入れて聴くべきだなと思った次第。

もう一つ、印象に残ったのは、ピアノの音の素晴らしさ。
昨日のフィリアのStwもきれいだったが、今日はほぼかぶりつきの正面で聴いたせいもあったろうが、何と明瞭なことか。
前から響の良いホールではあるけど、今日のYAMAHAは本領を発揮したような煌めきがあった。

♪2024-075/♪かなっくホール-01

2023年12月2日土曜日

かなっく de クリスマスコンサート 小林沙羅 with 加羽沢美濃

2023-12-02 @かなっくホール


小林沙羅:ソプラノ
加羽沢美濃:ピアノ*

フンパーディンク:クリスマス
クリスマスメドレー(加羽沢美濃 編曲)
 もみの木
 もろびとこぞりて
 ホワイトクリスマス
 ジングルベル
ハーライン:星に願いを(加羽沢美濃 編曲)
ドビュッシー:星の夜
レーガー:マリアの子守歌
カッチーニ:アヴェ・マリア(加羽沢美濃 編曲)*
シューベルト:アヴェ・マリア
バッハ&グノー:アヴェ・マリア
アメージング・グレイス(加沢美濃 編曲)

宮沢賢治(詞も):星めぐりのうた(加羽沢美濃 編曲)
山田耕筰(北原白秋詞):ペチカ
武満徹(詞も)(轟千尋 編曲):小さな空
加羽沢美濃(金子みすず詞):みえない星

<加羽沢美濃リクエストコーナー>
 客席からのリクエスト曲/即興5曲メドレー

加羽沢美濃(阿久悠詞):ララバイをどうぞ
加丹沢美濃(小林沙羅詞):月夜の祈り
ドボルザーク:歌劇「ルサルカ」から “月に寄せる歌”
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」から “私が街を歩くと”
-----アンコール----
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」から“私のお父さん”
小林沙羅(詞も):えがおの花
加羽沢美濃(詞も):ひととせのクリスマス


沙羅&美濃の組合せだ。
それぞれ個別には経験済みだが、この2人のDUOリサイタルは初めて。しかも、小ホールのかぶりつき。

2人がきれいなドレス姿で姿を見せた途端、年甲斐もなく照れてしまって、これは場違いな処に来てしまったか、と思った。
鑑賞の構えが定まらないまま、やっと前半が終わった休憩後は、2人ともお色直しして登場。また振り出しに戻る高揚感。
眼福というより、危険物に接近してしまった気分。

さて、中身。
プログラム編成の妙に感心した。
ピアノ独奏を挟んで小品ばかり23曲の歌が、関連性を持った一括りにして繋がって、いろんなジャンルを聴かせた。最後にソプラノの面目躍如のオペラアリアをアンコール含め3曲続けて、かなりの音圧で歌い切ったという感じ。

また、美濃さんの方も、作曲家兼ピアニストの力量をリクエストコーナーで発揮した。客席からのリクエスト5曲をすべて織り込んだ即興演奏は相当高等な”芸”で面白い。普通の上手なピアニストではこうはいくまい。「作曲家」の面目躍如。


余談:2人が別々に、期せずして「かなっくホール」の音の良さに言及した。美濃はピアノ独奏の独り舞台の際に、沙羅は歌の合間に。多分、リハーサルの際に2人の話題になったのだろう。それは、演奏者としての音の良さで、自分の音・声がクリアに聴き取れるという点で、かなり驚いていた様子だった。

僕の耳にはいつもの好ましい響だったが、この日特に感心したのは、ピアノが良く整えられていたことだ。休憩中も調律師がポロンポロンと微調整していたが、ピアノ本来の美しさがピュアに発揮された気がした。

♪2023-206/♪かなっくホール-17