ラベル 滝廉太郎 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 滝廉太郎 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年5月31日金曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート2019前期 「ロマ音楽&タンゴ」徳永二男バイオリン・コンサート

2019-05-31 @みなとみらいホール


徳永二男:バイオリン
坂野伊都子:ピアノ(ジプシー)*
京谷弘司:バンドネオン
淡路七穂子:ピアノ(タンゴ)
田辺和弘:ベース

ヘンデル:バイオリン・ソナタ第4番ニ長調 Op1-13、HWV371*
ブラームス:ハンガリー舞曲第5、6、7番*
ラヴェル:ツィガーヌ*
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガルデル:想いの届く日
ガーデ:ジェラシー
滝廉太郎:荒城の月
京谷弘司:シエンプレ・ア・ブエノスアイレス
アストル・ピアソラ:アディオス・ノニーノ、チキリン・デ・バチン、タンガータ
---------------------
ラ・クンパルシータ

前半、ヘンデルのバイオリン・ソナタ第4番にロマ音楽という組み合わせは、本人曰く、いきなりロマ音楽はやりにくいのでヘンデルを最初に弾いたというが、納得できる説明ではないね。
まあ、どうでもいいのだけど。

そのロマ音楽集は聴き馴染みのものばかり。

後半はタンゴ・バンド(ピアノ、コントラバス、バンドネオン)と共にピアソラのタンゴなど。

タンゴではマイクで集音し、PA(拡声装置)を使ったので音量大きく撥音明瞭。POPsコンサートみたいになった。
生音でも十分だったと思うが。

全体として気楽なコンサートだし、ほぼ満席の観客には大いに受けていた。

しかし、以前は感じなかったのだけど、この日の徳永のピッチの甘さには驚いた。長く音を伸ばすところでは明らかにツボに届いていない。
コンクールなら失格ではないかと思うが、もはや少々の音程の揺れなど気にならない域に達したのかも。

ところで、前半にはラヴェルの「ツィガーヌ」とサラサーテの「ツィゴイネル(ワイゼン)」が共に<ロマ(の旋律)>を意味するということを初めて知った。


♪2019-072/♪みなとみらいホール-21

2014年4月12日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団:ブルーダル基金感謝コンサート

2014-04-12 @県立音楽堂


永峰大輔/川瀬賢太郎指揮:
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
神奈川フィル合唱団

司会:永井邦子

●J.シュトラウスⅠ「ラデツキー行進曲」のまちがいさがし
●滝廉太郎:花
●神奈川フィル・ファンファーレ「ブルーダル・プレリュード」
●ヘンデル:水上の音楽から「ア・ラ・ホーンパイプ」
●ストラヴィンスキー:組曲「プルチネッラ」から第6曲、第7曲
●メモリー・オブ・ユー<グレン・ミラー>:テューバソロで 岩渕太輔tb
●ブラームス:大学祝典序曲



今日は、定期演奏会ではなく、定期会員のための感謝コンサートだった。
どこのオケも懐具合は火の車で、定期会員を満席分確保できたとしても成り立たず、数億円の浄財を集めなくては活動ができないようだ。
神奈川フィルの場合は、公益財団に移行するためにも健全な財政基盤の確立が求められていたので、3年前かな?ブルーダル基金を作り、知事や市長も一肌脱いで、広く寄付を募り、とりあえずは収支を改善し、この春に公益財団としての認可も得たそうで、今日は、そのお礼の意味でのコンサートだった。

前半は、珍しい楽器がソロをとるような曲が集められ、後半は「ラデツキー」の演奏で「妙な部分」を気が付いて正解なら景品がもらえるという「オーケストラ間違い探し」で、これが面白かった。
内心、全問正解できるぞ!と思っていたが…。

最初すぐおかしいと気づいたのは、
第1バイオリンと第2バイオリンの定位置が逆になっている。
これは会場からすぐ正解がでた。

指揮者が指揮棒ではなく掃除に使うはたきを持って登場してきたのも場内はすぐ爆笑。

チューバの出番ではないところで、バリバリ鳴らしたのも分かった。

ところが、スネアドラムの代わりに和太鼓を使っていたこと、第2バイオリンのグループに1人ビオラが混じっていたことに僕は気づかなかった。



そして、最後まで誰もが指摘しなかったことは、冒頭9小節目~のホルンの旋律が抜けていたこと!
ま、これは一瞬のことだから気づかなくともよしとしよう。



一番のびっくりは、すべての装飾音符が<省略>されて演奏されていたこと。
これには場内騒然。
装飾音を入れずに演奏することのほうがむしろ難しいのではないかと思うが、堂々と演奏していたので全く気が付かなかった。これはかなりショックだったよ。

すべての間違いが明らかになって、もう一度正規の楽器配置と楽譜と楽器でラデツキーが演奏されたが、ああ、なんときらびやかな曲であることか。

最後に滝廉太郎の「花」が、演奏され、神奈川フィル合奏団と一緒に我々も歌ったが、この最後の1曲だけ、今月から神奈川フィルの常任指揮者に就任した若干29歳の川瀬賢太郎氏が指揮棒を取ったが、ここではオケの音が一段と輝きをましたようで、これからの彼の振る演奏会が楽しみになった。

♪2014-29/♪県立音楽堂-08