2018-09-17 @みなとみらいホール
永峰大輔:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
長谷川陽子:チェロ
モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲 K621<管弦楽のみ>
パガニーニ:モーゼ幻想曲
ブルッフ:コル・二ドライ 作品47
ポッパー(M・シュレーゲル編):ハンガリー狂詩曲 作品68
ドボルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104
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アンコール
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番から前奏曲
前半は神奈川フィルをバックにチェロ名曲集などのCDでよく見かけるチェロ定番の小品3曲。
とはいえ、ポッパーのハンガリー狂詩曲は昨年のみなとみらいホールでの30周年リサイタルで陽子さん本人の演奏を聴いているけど、他の2曲は生で聴くのは初めてだった。
独奏チェロの音色の美しいこと。何度もこのホールで彼女の演奏を聴いているけど、今回は特に良く鳴っていた。
CDでこれらの曲を聴く時は、どれほど難しいのかということは何にも感じないで聴いているが、ナマで聴くとその超絶技巧ぶりがよく分かる。
モーゼ幻想曲の倍音奏法が難しそうだった。
つまり、部分的にだけど、御本人も満足できる出来ではなかったと思う。
後半のドボルザークの協奏曲ではオケが時に陽子さんの音に覆いかぶさったりオケと独奏がちぐはぐな部分もあって、協奏曲演奏の難しさを感じたが、それにしても久しぶり(2年2ヵ月ぶり)のドボコンの(構成は巧いと思わないし長すぎるが、)ホンに郷愁を誘うメランコリーな民謡風の美しいメロディーが山のように盛り込まれていることを改めて感じた。
今日のコンサートのサブタイトルが≪超絶のチェロ、郷愁のチェロ!≫だが、なるほど納得のコピーだ。
♪2018-114/♪みなとみらいホール-25
2018年9月17日月曜日
2017年4月26日水曜日
みなとみらいアフタヌーンコンサート 2017前期 ≪アニヴァーサリー・チェロ 長谷川陽子≫ デビュー30周年記念チェロ・リサイタル
2017-04-26 @みなとみらいホール
長谷川陽子:チェロ
仲道祐子:ピアノ
ポッパー:ハンガリー狂詩曲 作品68
E・エルガー:愛の挨拶
J.S.バッハ:G線上のアリア
ベートーベン:モーツァルト「魔笛」から
”娘か女か”の主題による12の変奏曲
メンデルスゾーン:歌の翼に
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番から
プレリュード
ドボルザーク:わが母の教えたまえし歌
ドビュッシー:月の光
リチャード・ロジャース(加藤昌則編):
サウンド・オブ・ミュージック・メドレー
サン=サーンス:白鳥
ピアソラ:リベルタンゴ
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アンコール
ポッパー:ガヴォット
ゴルターマン:ラ・フォイ
ピアノに仲道祐子を迎えて長谷川陽子30周年記念リサイタル。高校3年生でデビューしたそうだから、現在47歳のはず。でもそうは見えないな。
プログラムは、ソナタなどの大曲はなく、すべてがアンコールピースみたいな馴染みの曲ばかりだったが、それだけに聴いている方はリラックスの極地。温泉に浸かっているような心地良さ。
音楽も良かったが、曲間に長谷川陽子の解説や仲道祐子との回顧談なども親しみを感じさせて好感。
加えて、「音楽は眼で聴く」が持論だが、別の意味でも堪能。
休憩を挟んでドレスのお色直しもあり満員の場内にどよめきが。
これは眼福なり。
♪2017-065/♪みなとみらいホール-18
長谷川陽子:チェロ
仲道祐子:ピアノ
ポッパー:ハンガリー狂詩曲 作品68
E・エルガー:愛の挨拶
J.S.バッハ:G線上のアリア
ベートーベン:モーツァルト「魔笛」から
”娘か女か”の主題による12の変奏曲
メンデルスゾーン:歌の翼に
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番から
プレリュード
ドボルザーク:わが母の教えたまえし歌
ドビュッシー:月の光
リチャード・ロジャース(加藤昌則編):
サウンド・オブ・ミュージック・メドレー
サン=サーンス:白鳥
ピアソラ:リベルタンゴ
-------------
アンコール
ポッパー:ガヴォット
ゴルターマン:ラ・フォイ
ピアノに仲道祐子を迎えて長谷川陽子30周年記念リサイタル。高校3年生でデビューしたそうだから、現在47歳のはず。でもそうは見えないな。
プログラムは、ソナタなどの大曲はなく、すべてがアンコールピースみたいな馴染みの曲ばかりだったが、それだけに聴いている方はリラックスの極地。温泉に浸かっているような心地良さ。
音楽も良かったが、曲間に長谷川陽子の解説や仲道祐子との回顧談なども親しみを感じさせて好感。
加えて、「音楽は眼で聴く」が持論だが、別の意味でも堪能。
休憩を挟んでドレスのお色直しもあり満員の場内にどよめきが。
これは眼福なり。
♪2017-065/♪みなとみらいホール-18
2015年9月6日日曜日
女神(ミューズ)たちの”愛のうた”
2015-09-06 @ミューザ川崎シンフォニーホール
千住真理子:バイオリンVn
長谷川陽子:チェロVc
仲山郁代:ピアノPf
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番より プレリュード(Vc)
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ(Vc+Pf)
ショパン:幻想即興曲(Pf)
ショパン:夜想曲 第20番「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」(Pf)
ショパン:練習曲 第12番「革命」(Pf)
マスネ:タイスの瞑想曲(Vn+Pf)
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン・パルティータ 第3番よりプレリュード(Vn)
イザイ:無伴奏バイオリン・ソナタ 第2番より「幻影」(Vn)
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」(トリオ)
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アンコール
E.エルガー:愛の挨拶(トリオ)
このシリーズ、いつからやっているのかしらないけど、少なくとも2013年にはみなとみらいホールで聴いた。
その時のメインプログラムはメンデルスゾーンの第1番のピアノトリオだった。
今日は、チャイコフスキーのピアノトリオだった。
いずれも甘く切なく、ロマンチックだ。
お嬢さん方にはピッタリの選曲かも知れない。
僕がピアノ・トリオという形式の音楽に開眼したのは、ほかでもない、このチャイコのトリオを聴いてからだ。
冒頭のチェロから始まりバイオリンに受け継がれる主旋律に惹きこまれない人はいないだろう。
変則2楽章形式だが、前半は特に変わったところはないけど、後半の、特にコーダからは第1楽章の切ないメロディーがだんだんと大げさになって繰り返され、やがて、テンポを落とし、葬送行進曲にでしめやかに終わる。
そういう意味では暗~い音楽だ。
演奏に50分も要する長大曲だがセンチメンタルな情感のせいか長さを感じさせない。
あくまで個人的見解だけど、ピアノトリオには傑作が多い。
この楽器編成が作曲家に刺激的だったのだろう。
古典派(ハイドン、モーツァルト、ベートーベン)もたくさん傑作を作っているしシューマン、もブラームスも、メンデルスゾーンもドボルザークも数曲ずつ作曲している。
ショパンとチャイコフスキーが1曲しか作っていないのはなぜだろう。
コンサート前半は各自のソロとピアノとのデュエットにピアノソロだ。
バッハ「無伴奏チェロのための組曲第3番」からのプレリュードにせよ、同じく「無伴奏バイオリンのためのパルティータ第3番」プレリュードにせよ、聴くには物足りない。曲目を減らしても全曲聴きたかった。ただ、無伴奏バイオリンの2曲めがイザイの無伴奏ソナタ第2番から幻影というのは、良い選曲だった。
難曲、「偉大な芸術家の思い出に」では、特にピアノがときどき音を外していたが、勢いがあったのでさほど気にもならなかった。
今日のミューザ川崎シンフォニーホールでの席は、第2層のセンターの中のセンターという場所を選んだ。P席以外はどこも同額でランク無しだったので、普段聴いたことがないなるべく後方を選んでみたのだけど、音の響きはとても良かった。
以前、みなとみらいで聴いた際に千住真理子のストラディヴァリウスの音がやけに硬いという印象を受けたが、今日は、とても良い感じだった。
音楽とは関係ないけど美形3人の中では、千住真理子に親しみを感ずる。その真理子さんもデビュー40年だそうで、チャイコを弾くときにはメガネをしていたなあ。
いつまでもミューズでいてくれたらいいのだけど、そうもゆかんのだろうな。
♪2015-83/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-17