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2023年1月20日金曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート2022後期 〜四季&四季 木嶋真優〜

2023-01-20 @みなとみらいホール



木嶋真優 with 弦楽アンサンブル
 独奏バイオリン:木嶋真優
 バイオリン:松野弘明、森田昌弘、白井篤、三又治彦
 ビオラ:千原正裕、中村翔太郎
 チェロ:銅銀久弥
 コントラバス:石川滋
 チェンバロ:山田武彦

ビバルディ:バイオリン協奏曲集「四季」
 第1番ホ長調 RV 269「春」La Primavera
 第2番卜短調 RV 315「夏」L'Estate
 第3番へ長調 RV 293「秋」L'Autunno
 第4番へ短調 RV 297「冬」L'Inverno

ピアソラ:「ブエノスアイレスの四季」
「秋」Otofio Portefio
「冬」Invierno Portefio
「春」Primavera Portefia
「夏」Verano Portefio

------アンコール-----------------------
恋するフォーチュンクッキー


木嶋真優を初めて聴いたのはだいぶ前だが、2回連続してメンデルスゾーンの協奏曲(メンコン)を聴いて、いずれも気分が乗れなかったが、その後、ショスタコやハチャトゥリアンの協奏曲で、俄然見方が変わった。個性派なんだ。

今日は、9人の男性(N響などの主席・次席)から成る弦楽アンサンブルを従えて強力なリーダーシップを発揮した。

ビバルディも結構自由に弾いていたようだったが、ピアソラが特に似合う。こちらはおそらくかなりアドリブを入れているのだと思う。そもそも「秋」の冒頭の長いカデンツァって、原曲にあったかなあ?

ドレスもユニーク。MCも快調。このアンサンブルは「木嶋組」だ。


♪2023-010/♪みなとみらいホール-01

2022年7月12日火曜日

東京フィル第973回サントリー定期シリーズ

2022-07-12 @サントリーホール


出口大地:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
木嶋真優:バイオリン*

ハチャトゥリアン:バレエ音楽『ガイーヌ』から
 アイシェの目覚めと踊り
 山岳民族の踊り
 ガイーヌのアダージョ
 剣の舞
 レズギンカ
ハチャトゥリアン:バイオリン協奏曲*
ハチャトゥリアン:交響曲第2番『鐘』
---------------------------
Vnアンコール⇒木嶋の弁「クランク(鶴)は紛争による虐殺が起こっていたアルメニアでコミタスが祈りを込めて平和を願って作った民謡。その後Aイグデスマンのモチーフを織り交ぜながら自分で舞台で即興で演奏したもの。」


東フィル定期年間全8回中今回はちょっと異色…というのも、出口大地って指揮者は全く知らなかった。
ハチャトゥリアン指揮者コンクールで1位ほか受賞というのがどれほどのものか知らないけど、少なくともハチャ〜の音楽解釈については一頭地抜きん出た人なのだろう。
そうだとしても、ハチャ〜の音楽ばかりで定期に組むというのは違和感があった。

が、始まってみると、東フィルが実に快調だ。

この日、新国立劇場「蝶々夫人」でピットに入って名演を聴かせたのも東フィルだけど、初台が終わってサントリーホールに駆け付けた訳ではあるまい。大所帯の東フィルならではの活躍ぶり。水準の高さにちょっと驚く!

この日は、サントリーホールとも思えない響きの良さ。夏場に小雨でエアコンフル回転のせいか。

独奏バイオリンの木嶋真優は、これまでのところなかなか心惹かれるに至らなかったが、昨年のショスタコーヴィチ協奏曲(藤岡+日フィル)が素晴らしかったので、今回は楽しみだったが、期待以上の激しさ!
ドイツロマン派などよりロシアものが向いているのかな。

交響曲2番は、多分、初聴き。
スラブっぽい、民族舞曲などを織り込んで哀愁を感じさせる音楽…かと思いきや全然違った。
妙に刺激的な部分はあって、55分の長尺を退屈させず聴かせたが、今日に限れば音楽の面白さというより、木嶋と東フィルの巧さに感心して聴き入っていた。

♪2022-103/♪サントリーホール-12

2021年7月4日日曜日

日フィル横浜第369回定期演奏会

2021-07-04 @カルッツかわさき


藤岡幸夫:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団

木嶋真優:バイオリン*

ハチャトゥリアン:「仮面舞踏会」ワルツ
ショスタコーヴィチ:バイオリン協奏曲第1番イ短調 op.77*
チャイコフスキー:「眠れる森の美女」ワルツ
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
-------------------------
チャイコフスキー:組曲4番「モーツァルティアーナ」と蝶々作品61から第3曲「祈り」


ロシアもの(ハチャ・タコ・チャイ・スト) 4作。

そんなに演ってくれなくとも良かったのに。


メインはショスタコーヴィチ:バイオリン協奏曲第1番とストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」。


好漢藤岡氏は、昨夜から未明の豪雨によるダイヤの乱れで碌に寝ていないはずだが、疲れは噯(おくび)にも出さず活力漲る指揮ぶりで、音楽も団員の意気も目一杯巻き上げて上出来だった。


バイオリン独奏の木嶋真優は過去に、何故かメンコンばかり聴いていて、印象が希薄だったが、今回のショスタコーヴィチは性に合っているのか、音量は大きく明瞭。3楽章の長大なカデンツァの緊張感にはゾクゾクしたよ。


最後の「火の鳥」でもオーケストラ音楽の面白さを堪能した。


この作品には改訂版が3稿あるそうで、1911年版は聴いた記憶なし。ほぼ演奏されないのではないか?

今日は19年版で、今年になって2回目だ。


一番多く聴くのは45年版で、曲数が多く演奏時間も少し長いが、両方ともほぼ切れ目なしで演奏されるので正直なところ耳で区別はつかない。


藤岡氏の指揮は聴く機会が少ないが、これまで聴いたものはラフマ〜等ロシアものにシベリウス、ドボルザークが多く、多分得意としているのだろうけど、そろそろ正統派独墺音楽を聴いてみたい。


今日の日フィルの演奏はとても良かった。

ただ、カルッツは響きが悪い。やはりみなとみらいホールで聴きたかった!



♪2021-067/♪カルッツかわさき-01

2020年11月13日金曜日

新日本フィル:#35ルビー<アフタヌーン コンサート・シリーズ>

2020-11-13 @すみだトリフォニーホール


大友直人:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団

木嶋真優:バイオリン*

メンデルスゾーン:『夏の夜の夢』序曲 op. 21
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲ホ短調 op. 64*
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 op. 95「新世界から」


メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲とドボルザークの交響曲第9番「新世界から」という”名曲コンサート”。

もちろん悪く無い。

気取った割には俗臭芬々たる小難しいのより好きだ…が、今日のプログラムはコロナ前から予定されていたと思うが、最近この手が増えてきたので新鮮さには大いに欠ける。

そんな気持ちで聞いていたからか、余計にイージーリスニングになってしまった。

演奏の腕前の問題ではなく、緊張感に不足した。

メンデルスゾーンでは独奏とオケのせめぎ合いなんて全く感じられず予定調和の世界。

「新世界から」も演奏技術は弦の高域にやや難があったほかは悪く無いが、綺麗に流れすぎる。

ま、”名曲コンサート”にはこんな毒にも薬にもならない演奏がふさわしいのか?


♪2020-076/♪すみだトリフォニーホール-04

2017年9月23日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第330回横浜定期演奏会

2017-09-23 @みなとみらいホール


小林研一郎:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
木嶋真優:バイオリン*

メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲*
​ドボルザーク:スラヴ舞曲第1番、第10番
スメタナ:交響詩《モルダウ》
チャイコフスキー:荘厳序曲《1812年》
-------------
アンコール
ドボルザーク:ユーモレスク(管弦楽版)

木嶋真優(きしま・まゆ)って初めて。かなり若そうに見えたが…。相当有望な若手らしく、Wikipediaによれば、『ドイツの有力紙 Frankfurter Allgemeine Zeitungは、「カラヤンがアンネ=ゾフィー・ムターを、マゼールがヒラリー・ハーンを世界的に注目させたように、ロストロポービッチは木嶋真優を世に出した」と評した。』とある。

彼女がソロを弾いたメンコンは、びっくりするほどの出来栄えではなかったと思うが、さりとてどこが不満ということもなく、気持ち良く聴いた。

休憩後の3曲はいずれも耳に馴染んだ、それも小規模な作品ばかりで、お気楽な名曲コンサートの感じ。
コバケンのお遊びが入るかと思えばそうでもなくて、正統的な演奏だった…と記憶している。

中では「1812年」がまさに荘厳で景気が良い。
一方、「モルダウ」はいつ聴いてもなかなか心に染みる。

♪2017-155/♪みなとみらいホール-35