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2019年4月6日土曜日

国立劇場開場四十周年記念 国立演芸場04月上席-2

2019-04-06@国立演芸場


落語   林家たま平⇒一目上がり
落語   橘家圓十郎⇒目薬
漫才   ニックス
落語   林家たこ蔵⇒唖しの釣り
落語   橘家圓太郎⇒粗忽の釘
      ―仲入り―
声帯模写 丸山おさむ
落語   柳家小団治⇒替り目
曲芸   翁家勝丸
落語   林家正蔵⇒幾代餅

4日に行って2回目。
何故なら、トリの正蔵が今日から噺を変えるから。

他の芸人もだいぶ変わっていた。
圓太郎も噺が違って今日は「粗忽の釘」おかしい。
声帯模写の丸山おさむも傑作。世が世なら不敬罪ネタだが。

さて、正蔵は今日も心温まる泣ける人情話「幾代餅」。
正蔵はうまい!
これからますますうまくなるだろう。
いずれ昭和の名人・三代目古今亭志ん朝のように円熟するのを期待しているよ。


♪2019-043/♪国立演芸場-06

2019年4月4日木曜日

国立劇場開場四十周年記念 国立演芸場04月上席

2019-04-04@国立演芸場


落語   林家つる子⇒やかん
落語   橘家圓十郎⇒湯屋番
漫才   青空一風・千風
落語   林家たけ平⇒大師の杵
落語   橘家圓太郎⇒親子酒
      ―仲入り―
余談漫談 林家ぺー
落語   柳家小団治⇒大安売り
曲芸   翁家勝丸
落語   林家正蔵⇒井戸の茶碗

四月上席の楽しみは何と言っても林家正蔵。
いつも人情噺の大作をやるのが嬉しい。
今日は大好きな「井戸の茶碗」。
真っ正直に生きている者ばかりが登場する実におかしくて清々しい噺だ。

正蔵は感動必至の物語を敢えて、抑えて、淡々とした語り口で笑いを取る。

うっかり入れ込んでき聴いていると、涙腺崩壊しそうになるなので、努めて気分を外して聴くのだけど、やっぱり最後はやられてしまう。


二ツ目の林家つる子は1年ぶりに聴いたが相変わらず器用なもので、実力は真打並みだが、今回も「やかん」だった。もっと持ちネタはあるのだろうが、巡り合わせが悪かったようだ。

圓太郎の「親子酒」もおかしい。こんな妙な味のある噺家とは思っていなかった。何回も聴かないと分からない魅力ってあるものだ。


♪2019-041/♪国立演芸場-05

2018年11月25日日曜日

平成30年度(第73回)文化庁芸術祭協賛 平成30年11月特別企画公演 正蔵 正蔵を語る10

2018-11-25@国立演芸場


落語          金原亭駒六⇒手紙無筆
落語          林家たま平⇒高砂や
曲芸          翁家勝丸
落語          林家正蔵⇒一眼国
落語          柳家権太楼⇒猫の災難
    ―仲入り―
紙切り        林家正楽
落語           林家正蔵⇒小間物屋政談

今回は、寄席の定席(じょうせき)ではなく、特別企画公演だ。平成20年からほぼ毎年1回開催されていて、今回がキリ良く10回目。
ということは、これまで何度も機会があったのに見逃していたとは残念無念。定席(月2回の上席と中席)だけでは、好みの噺家も1男に1度くらいしか聴くことができないので、民間の寄席を回るとかホール落語などを調べてみるとかすればいいのだろうが、なかなかその暇が無いのでアル。

正蔵は初代三平の長男。若い頃は失策多く芸も評価が低かったようだが、襲名後は正統派古典落語で(こぶ平時代の落語を聴いたことがないが)腕を上げたようで巧い。しかも、巧さを感じさせないのがいい。好きな噺家の一人だ。
できたら、もう少し大掛かりな作品を聴きたかったな。「文七元結」とか「唐茄子屋政談」など。「柳田格之進」なども正蔵がやればどんな感じだろうか。是非とも聴いてみたいものだ。


権太楼もベテランの格別の味でおかしい。初めてではないけど、こんなにうまい噺家だとは思っていなかった。寄席に通う楽しみが増えた。


♪2018-155/♪国立演芸場-18

2017年11月1日水曜日

平成29年度(第72回)文化庁芸術祭協賛 11月上席 古今亭志ん八改メ二代目古今亭志ん五真打昇進襲名披露公演

2017-11-01@国立演芸場


落語 柳家花ごめ⇒狸札
落語 古今亭志ん陽⇒子ほめ
曲芸 翁家勝丸
落語 古今亭志ん丸⇒強情灸
落語 古今亭志ん輔⇒七段目
- 仲入り -
真打昇進襲名披露口上
漫才 青空一風・千風
落語 古今亭志ん橋⇒居酒屋
粋曲 柳家小菊
落語 古今亭志ん八改メ二代目古今亭志ん五⇒三方一両損 

寄席というのは、毎回寄せ鍋のようにいろんな芸人が登場する。中心となる落語に限っても、前座、二つ目、真打の成り立てから仲トリ、大トリと巧拙のレベルが異なることが前提となっている。それで、トリは巧かったがあとは全部ダメなんて事も珍しくない。
近頃じゃ、そんなものだと心得てあまり期待せずに出かけている。大抵は友人と一緒なので、むしろ、終演後の新橋で一杯、の方が楽しみだったりする。

前振りが長くなったが、ところがどっこい。
今日の寄席は全体が驚くほど高水準だった。

前座はパスして二つ目から入場したが、花ごめがなかなか健闘した。それで気分良くなって、その後の芸を前向きに楽しむことができたのだろう。
初めて見た曲芸の翁家勝丸も淡々としてそこはかとないユーモアがあり、一つ一つの芸を短めに切り上げてテンポよく次の芸に期待を繋いで行くやり方も良かった。

一番は、本来ならトリを務める古今亭志ん輔の「七段目」が傑作だった。仮名手本忠臣蔵の七段目から平右衛門とお軽の刃傷沙汰の場面だ。こういう噺は浄瑠璃なり歌舞伎を承知していないと楽しめない演目だが、僕にとっては大好きな場面だ。

漫才の青空コンビは相変わらず巧くないが、もうこれ以上成長しないのかも。
粋曲の小菊姉さんも口跡に明瞭さを欠き、古い言葉の都々逸、さのさ、新内などが聞き取れない部分があるのでいまいち楽しめない。

本日のメイン、古今亭志ん八改メ二代目古今亭志ん五のトリの芸がなかなか達者だった。襲名とともに真打ち昇格の披露なので、この日だけトリを努めたのだが、ほやほやの真打ちとも思えない落ち着いた口調で楽しめた。この人はうまくなるのではないか。古今亭志ん五に着目。

♪2017-169/♪国立演芸場-017