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2024年12月12日木曜日

新国立劇場オペラ「魔笛」

2024-12-12 @新国立劇場



【指揮】トマーシュ・ネトピル
【演出】ウィリアム・ケントリッジ
【美術】ウィリアム・ケントリッジ、ザビーネ・トイニッセン
【衣裳】グレタ・ゴアリス

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団


ザラストロ⇒ マテウス・フランサ
タミーノ⇒ パヴォル・ブレスリック
弁者/僧侶Ⅰ/武士II⇒ 清水宏樹
僧侶Ⅱ/武士I⇒ 秋谷直之
夜の女王⇒ 安井陽子
パミーナ⇒ 九嶋香奈枝
侍女I⇒ 今野沙知恵
侍女II⇒ 宮澤彩子
侍女III⇒ 石井藍
童子I⇒ 前川依子
童子II⇒ 野田千恵子
童子III⇒ 花房英里子
パパゲーナ⇒ 種谷典子
パパゲーノ⇒ 駒田敏章
モノスタトス⇒ 升島唯博

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
歌劇「魔笛」
全2幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉

予定上演時間:約3時間
第Ⅰ幕
 70分
 --休憩25分--
第Ⅱ幕
 85分





4日前に藤沢市民オペラで観たばかりの「魔笛」だ。
新国立劇場版はWケントリッジの演出で3回目。
前2回の我が鑑賞ノートを読んでみたら悪口ばっかり書いている。

舞台美術がつまらない。終始暗い。
そもそも、物語は謎だらけだ。
それらの謎解きをしてくれても良いはずの2幕が長すぎて(85’)、詰め込まれた多くのエピソードの関連が分からない。

…と、自分の勉強不足を棚に上げて毎回不満を募らせている。でも、新国立劇場の前の版も日生劇場ほかのプロダクションとかこの作品はそこそこ観ているけど、物語に納得できないのはいつも同じ。

これがモーツァルトの最後のオペラで最高傑作と言われているけど、理解できないよ。
でもいつかそのゆえんを理解できる日が来るか…楽しみにておこう。

藤沢版に比べると、オケはダンチで、音楽面は充実していて聴きごたえがあった。


♪2024-170/♪新国立劇場-13

2022年4月20日水曜日

モーツァルト「魔笛」

 2022-04-20 @新国立劇場


指 揮】オレグ・カエターニ
【演 出】ウィリアム・ケントリッジ
【美 術】ウィリアム・ケントリッジ、ザビーネ・トイニッセン
【衣 裳】グレタ・ゴアリス
【照 明】ジェニファー・ティプトン
【プロジェクション】キャサリン・メイバーグ
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】村田健輔

【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【ザラストロ】河野鉄平
【タミーノ】鈴木准
【弁者・僧侶Ⅰ・武士Ⅱ】町英和
【僧侶Ⅱ・武士I】秋谷直之
【夜の女王】安井陽子
【パミーナ】砂川涼子
【侍女I】増田のり子
【侍女Ⅱ】小泉詠子
【侍女Ⅲ】山下牧子
【童子I】前川依子
【童子Ⅱ】野田千恵子
【童子Ⅲ】花房英里子
【パパゲーナ】三宅理恵
【パパゲーノ】近藤圭
【モノスタトス】升島唯博


モーツァルト「魔笛」
全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉

予定上演時間:約 3時間
第Ⅰ幕       70分
     休憩25分
第Ⅱ幕                 85分


先週の「ばらの騎士」にように「良かったところだけ」書きたいけど、そうすれば砂川涼子のパミーナがとても良かった!で終わってしまいそう。

はっきり言って、このオペラは面白さが分からぬ。上演機会が多いから観る機会も多いけどストンと落ちない。


オペラの最高傑作とか書いてあったりすると自信を失ってしまう。

それでも敢えて言えば、ケントリッジの演出(というより美術)は単純な物語を、偉く意味深なものに見えるようにとの作為を感じてならない。

昔に日生劇場で観たパパゲーノは鳥刺の格好だった。

そんなメルヘンぽいのが好き。


夜の女王役の安井陽子は「ばらの騎士」ではゾフィーを歌ったばかり。

実は、ゾフィーは似合わないと思っていた。

夜の女王の方が余程似合っている。その有名な2幕のアリアの後はすぐ袖に引っ込ませないで拍手を受けさせるようにした方が歌手の為だけでなくお客の精神衛生上も好都合なのに。


♪2022-056/♪新国立劇場-06

2018年10月10日水曜日

新国立劇場オペラ「魔笛」

2018-10-10 @新国立劇場


指揮:ローラント・ベーア
演出:ウィリアム・ケントリッジ
美術:ウィリアム・ケントリッジ、ザビーネ・トイニッセン
衣裳:グレタ・ゴアリス
照明:ジェニファー・ティプトン

合唱⇒新国立劇場合唱団
管弦楽⇒東京フィルハーモニー交響楽団

ザラストロ⇒サヴァ・ヴェミッチ
タミーノ⇒スティーヴ・ダヴィスリム
夜の女王⇒安井陽子
パミーナ⇒林正子
パパゲーノ⇒アンドレ・シュエン
パパゲーナ⇒九嶋香奈枝
モノスタトス⇒升島唯博
弁者・僧侶I・武士II⇒成田眞
僧侶II・武士I⇒秋谷直之
 ほか

モーツァルト:「魔笛」全2幕〈ドイツ語上演/字幕付〉
 予定上演時間:約3時間
 第Ⅰ幕70分
  --休憩25分--
 第Ⅱ幕85分

新音楽監督大野和士が手がけた第1作はウィリアム・ケントリッジ演出の「魔笛」。
<新制作>とあるが、新国立劇場で過去6季継続上演してきた版を改めたからだろう。今回のケントリッジ版は既に2005年から世界各地で上演されてきたもので、装置・衣装ごと権利を買上げたというから、この先当分はこの演出による上演が続くだろう。でないと元が取れないもの。

ケントリッジは現代美術家としてむしろ有名らしい(僕は知らなかったが)。それで演出だけでなく舞台美術も担当している。
今日、開演前に紗幕越しの舞台を見て、どうも見たことがあるなと思って、帰宅後何本もある「魔笛」のビデオをチェックしたら、2011年3月のミラノ・スカラ座の録画がこの舞台美術と演出で、おまけに指揮者まで同じローランド・ベーアだった。

さて、音楽はよろしい。演奏も素敵だ。夜の女王とパミーナは交代した方がいいのではないかと思ったりもしたが、不満というほどのものではない。

問題は、今回売り物の<演出と美術>だ。納得できない。

「魔笛」はメルヘンでファンタジーであってほしいが、この演出では舞台装置は無いも同然。そこにモノクロの線画映像がプロジェクターで投影されることで場面変化をつけているのだが、いかんせん黒が基調で舞台は常に暗い。

また、演出ノートを読むとアパルトヘイトを念頭に置いているような説明があったり、映像のそこここにフリーメイソンを暗示したり、小難しい事が書いてあって辟易だ。

そこで何種類もあるビデオの中から、お気に入りのMETのメルヘン&ファンタジー版(ジュリー・テイモア演出)を見直して口直ししたよ。

♪2018-076/♪新国立劇場-11