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2022年1月8日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第374回横浜定期演奏会

2022-01-08 @県民ホール


井上道義:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団

モーツァルト:交響曲第41番《ジュピター》
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<ニューイヤー道義ワルツ・セレクション>
 ハチャトリアン:バレエ音楽《仮面舞踏会》から ワルツ
 チャイコフスキー:バレエ音楽《白鳥の湖》からワルツ
 池辺晋一郎:ワルツと語ろう(井上道義委嘱作品)
 チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》から第2楽章ワルツ
 J.シュトラウスII世:春の声(管弦楽版)
-----アンコール-----
L.アンダーソン:Plink, Plank, Plunk!
*


モーツァルト「ジュピター」に<ニューイヤー・ミチヨシ・ワルツ・セレクション>ってどういうコンセプトかな?と思いつつ、あの先生の事だから何かやってくれるのだろうと期待して出かけた(番組構成意図については評論家の奥田氏のプレトークで解説があったかもしれないが。)。


「ジュピター」は弦10型でこじんまりと。


でも広い舞台のせいか、意図したのか、管がかなり抑えられてまるで弦楽合奏のようだった。


休憩を挟んで意図不明なワルツが並ぶ第2部は、管弦打ともぞろぞろ膨らんでオケとして約70人。

狙った訳じゃないだろうが、その対比効果は並んだだけで壮観。


最初がハチャトゥリアンのワルツ。


初聴きだったがショスタコーヴィチのJazz組曲2ーワルツ2にそっくり。ヒントを得たのか?

「白鳥の湖」からワルツ、チャイコフスキー「悲愴」2楽章もそれぞれ良かったが、道義先生の一番やりたかったのが、自らダジャレの池辺先生に委嘱して作曲してもらった日本の新年にふさわしい?ワルツだろう。


本人曰くだいぶ目論見が外れたようだが。


最後はJシュトラウスⅡの「春の声」も出てようやく新年らしく収まった。


オマケはL.アンダーソン「Plink, Plank, Plunk!」。

ワルツじゃなかったね。


全体の番組意図は結局よく分からなかったが、今回はチラシやプログラムにもわざわざ<指揮とお話>と刷り込んだだけに、道義先生が漫談みたいに笑わせてくれて、楽しいコンサートだった。


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*ルロイ・アンダーソンの「Plink, Plank, Plunk」は、どうやら日本語の読み方が確定していないらしい。

「Plank」も「Plunk」も”ぷらんく”と読めるのが悩みの種で、Plankを名古屋弁風に”ぷりゃんく”と読めば近いのかなあ…💦

はい、みなさん、ご一緒にplɪŋk-plæŋk-plʌŋk!

♪2022-003/♪県民ホール-01

2014年4月9日水曜日

気軽にオペラ!セビリアの理髪師

2014-04-09 @みなとみらいホール小ホール


指揮&チェンバロ:田島亘祥
演出:今井伸昭

フィガロ:池内響 ロジーナ:佐藤篤子 伯爵:新海康仁 バルトロ:志村文彦 バジリオ:東原貞彦ベルタ:福間章子 ほか
ピアノ:朴令鈴
舞台監督:渡邉真二郎(ザ・スタッフ)

総合プロデュース:池辺晋一郎

ロッシーニ作曲 歌劇「セビリアの理髪師」
全2幕・原語(イタリア語)上演・日本語字幕付


「横浜みなとみらいホールでは、2009年より当館館長の池辺晋一郎の提唱により"気軽にオペラを楽しんでもらおう"をコンセプトに、舞台美術・道具などを簡素化し低料金の入場価格を設定した、小ホール・オペラシリーズを展開しています。
豪華な舞台装置はなく、ピアノと簡単な小道具があるだけのステージ。舞台との距離が近いため、観客は歌手の表情や細かな動きも肉眼で見え、息づかいまでも聴くことができます。」
とは、みなとみらいホールのサイトのアピールだけど、今回はじめて出かけて、なるほどそのとおり、と大いに納得し、楽しんだ。
何と言っても最大で440人しか収容できない小ホールなので、どこで聴いてもさほど不満はないけど、今回は早めに申し込んだのでとりわけ良い席に座ることができた。

この会場では数え切れないほど聴いているけど、最近になって、音響の良さをつくづく感じている。ホール全体が楽器のように鳴っている。

歌手はもちろんマイク無しだが、その声量の大きいこと。
伴奏はピアノとチェンバロ各1台だけだけど、慣れてしまえば何の違和感もない。

こんな小ホールでオペラを安価で間近な席で聴けるなんて、本当にありがたいと思った。

歌手たちは初めて聴く名前ばかりだから、一流というのではないかもしれないが、みんな上手だった。
ピアノ伴奏を1人で全曲通したピアニストもすごいものだ。

物語は、モーツァルトの「フィガロの結婚」の前日譚。
METのライブビデオを持っているので、大体は承知していたけど、実におかしい。

それにしても、強欲で好色なバルトロが自分に非があるとはいえ、寄ってたかって散々な目に合わされるのは気の毒なことだ。

♪2014-27/♪みなとみらいホール14