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2018年12月1日土曜日

国立演芸場12月上席

2018-12-01@国立演芸場


落語    柳亭信楽⇒弥次郎 
落語    東生亭世楽⇒しびん
落語    三笑亭可龍⇒古着買い
相撲漫談  三遊亭一矢
講談    一龍斎貞水⇒赤穂義士銘々伝〜槍の前原
    ―仲入り―
ギター漫談 あさひのぼる
落語    柳亭楽輔⇒代り目 
売り声   宮田章司
落語    三笑亭夢太朗⇒阿武松

一龍斎貞水を聴くのは2度め。前回は前振りが長すぎて本編が舌足らず。今回も同様で、これはもう確信犯らしい。人間国宝の芸をしっかり聴きたいが、寄席では無理なのか。

売り声を聴かせる宮田章司の芸は、困ったことに、もうそのオリジナルを殆どの客が知らないのだから懐かしくも何ともない。金魚売もさおだけ売りも今や忘却の彼方だ。いつまで続く芸だろう。

ほかも、まあ、可もなく不可もなく。


♪2018-159/♪国立演芸場-19

2018年1月19日金曜日

1月中席

2018-01-19@国立演芸場


落語 笑福亭希光⇒時うどん
漫談 新山真理
落語 三笑亭夢花⇒まんじゅうこわい
コント コントD51
講談 一龍斎貞水⇒安兵衛婿入り
   ~仲入り~
奇術 花島皆子
落語 桂米多朗⇒ちりとてちん
売り声 宮田章司
落語 三笑亭夢太朗⇒井戸の茶碗 

今年の初笑いだ。前座は飛ばして2ツ目から入った。
笑福亭希光(きこう)は鶴光の弟子で師匠と同じく、元は関西の芸人だ。そのせいで、東京落語じゃ「時そば」として有名な演目が「時うどん」になった。蕎麦とうどんではちょっと感じが違うんだけどな。そばみたいに啜れないからどうしてもズルズルっという擬音があまり旨そうではない。まあ、芸も学習途上というところで、まずまずの出来だったが、引っ込む際に時間超過だったのか、客席後方の時計を見て舌打ちして下がったのはいかん。観客は誰も気が付いていないのだ。いくら自分の話が終わっても、舞台の上で余計なことをしては観客の目には大いに不愉快。まったく修行が足らぬ。

新山真理の漫談は初聴きだったが、これもまずまず。

三笑亭夢花の「まんじゅうこわい」はかなりアレンジが効きすぎだ。特徴的な語り口なので、大成すれば面白い芸になるかもしれないが、今のところは聞き辛さが上回っている。

D51の漫才は話のレベルが低くその上くどいというか、臭いというか、洗練させておらず、加えてお客をいじりすぎるのは良くない。微笑ましい交流はいいが、乗れない観客も大勢いるのだ。そこの見極めはしながらやって入るのだろうけど。ま、タイプじゃないね。D51に特有のことではなく、下手な芸人ほどほかにも、お客をネタにするのが、こんな安易な方法で笑いを取ろうとしたって無駄だよ。スマートにやらないと不快感だけが残る。

講談師初の人間国宝一龍斎貞水の話は流石に惹きつけるのだけど、前フリが長くて愈々本筋に入ったところで時間不足という講談にありがちな(計画的確信犯?)展開に終わってしまい、欲求不満になってしまう。

桂米多朗のちりとてちん、宮田章司の売り声はまずまず。
トリの夢太郎の井戸の茶碗は好きな噺で、出来もとても良かった。心温まる良い話でシメたのはとても良かったね。

♪2018-007/♪国立演芸場-01

2016年10月6日木曜日

国立劇場開場50周年記念 平成28年度(第71回)文化庁芸術祭協賛 10月上席

2016-10-06 @国立演芸場


落語 春風亭金かん⇒道灌
落語 春風亭昇羊⇒寿限無
漫談 新山真理⇒(かっぽれ)
落語 三遊亭遊馬⇒試し酒
売り声 宮田章司
落語 三遊亭金遊⇒真田小僧
―仲入り―
コント コント青年団
落語 三遊亭春馬⇒茶の湯
奇術 松旭斎小天華
落語 三遊亭圓輔⇒火焔太鼓






自分の体調も影響してかほとんどの演者・演目で気分が乗れなかった。こんなことは初めてだな。

中で笑わせてくれたのは「コント青年団」。年齢は「中年団」というべきだが。
お客いじりと言うか、観客の年齢層はいうまでもなく日中に寄席を観に来ているのだからほとんどリタイヤ組だが、そういうことをネタにするのはあまり感心しない。
これが漫才にはありがちだが、彼らのお客への<接遇態度>は良かった。無駄なやり取りがなく、スピーディで、一つのドラマに仕上がっているのがいい。「コント」の所以だろう。

肝心の落語はもう全滅かと危惧していたが、やはりトリの三遊亭圓輔師匠がうまい。枯れた芸というのか、特段、お客の気を惹こうとか笑わせようとかしている風でもないのだけどそこはかとなくおかしさが伝わってきて良い塩梅だった。

「売り声」という芸があることは知っていたが、ナマで接したのは初めてだったが、何しろ、金魚屋も青竹売も薬売りも、今では本物がいないので、「芸」が肉薄しているのかどうなのかよく分からない。口上は売り物によって異なるが、何を売っても同じように聴こえたのはこちらの経験不足か。


2016-134/♪国立演芸場-12