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2023年10月8日日曜日

東芝フィルハーモニー管弦楽団 第50回定期演奏会

2023-10-08 @ミューザ川崎シンフォニーホール



河地良智:指揮
東芝フィルハーモニー管弦楽団
近藤岳:オルガン*

スメタナ:連作交響詩「我が祖国」から
 ヴィシェフラド(高い城)
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」Op.78*
----アンコール-------------
エルガー:威風堂々第1番


東芝フィル〜というアマオケは知らなかったが、JR川崎駅西口周辺は、元は工場街で、ラゾーナは東芝川崎事業所の跡地。ミューザ自体は旧国鉄の施設跡だったと思うが、ミューザの南には東芝柳町工場があった。東芝未来科学館は今もミューザと歩道橋で繋がっている。

そんなふうに東芝と縁の深いミューザで50回の節目の演奏会をやるという。知ったのが遅かったので、良席は全然空いてない。
いっそ、遠くから聴いてみるか、と4Cの最後列を陣取ったが、なんて高い!傾斜も急で眩暈がしそう。

舞台から遠くともミューザはよく聴こえる。
しかし、1Fや2CA中央で聴くのとは全く音が違う。
録音の良いCDを大きな音で再生しているようなものか。
生々しさが違う。物足りない。

一方で、サン=サーンス「ガン付き」ではオルガンの音がよく聴こえた。1Fや2C前方で聴くとオケとオルガンは程よく?溶け合って一体的に聴こえることが多いが、この天井桟敷では、オルガンがどこで入って何を弾いているかが分かって勉強にはなった。

でも、演奏技術の巧拙は別にして、こんなに舞台から離れていては音楽への没入が難しい。

♪2023-168/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-24

2017年2月24日金曜日

洗足学園大学:学園オペラ公演 歌劇「カルメン」

2017-02-24 @洗足学園音楽大学


河地良智:指揮
小澤慎吾:演出

カルメン:森山京子
ドン・ホセ:上本訓久
ミカエラ:八木下薫
エスカミーリョ:倉内健人
フラスキータ:田中ひかり
メルセデス:河村有美
ダンカイロ:栁井隆弘
レメンダード:高井眞一
モラレス:荒井魁
スニガ:安東玄人
リリアス・パスティア :牧野正人

SENZOKUオペラ管弦楽団
SENZOKUオペラ合唱団
洗足学園小学校(賛助出演)
SENZOKUオペラバレエ団

ジョルジュ・ビゼー:オペラ「カルメン」 全3幕〈フランス語上演/字幕付〉

洗足学園音楽大学オーケストラや管楽器アンサンブルは聴いたことがあったが、大学まで行って聴くのは初めて。

指揮・演出・主要歌手はプロ。
オケ、合唱などは洗足音大学生達。

音大だからこそ自前でオペラ公演もできるのだ。
年末のN響、1月の新国立に続いて3ヶ月連続して「カルメン」を味わうことになった。
前2者と比較することはハナから無理だが、学生オケや学生歌手たちの健闘ぶりを確かめたいし、なによりあの音楽をまたナマで聴くことができるのが嬉しい。

会場は洗足学園音楽大学内の前田ホール。
この会場は、同大学のサイトの紹介によれば「19世紀ヨーロッパ型、いわゆる「シューボックス」型のコンサートホールとしては、日本で初めて建設された本格的なホールです。
世界最高の音響といわれるウィーンのムジークフェラインスザールを模範として設計されました。」とある。
座席数1,100余り。パイプオルガンもあって、同規模の県立音楽堂に比べて見た目はずっと立派だ。それにしてもシューボックス型では日本で最初って驚きだ。一体いつ頃オープンしたのだろう。公立の本格的な音楽専用ホールとして日本で最初に開館した県立音楽堂でさえ1954年なので、どうみたって、音楽堂よりピカピカの前田ホールはそれよりずっと後年のはずだ。
横道にそれたけど、日本の西洋クラシック音楽の歴史って本当にまだまだ浅いな…と感慨深い。

中規模ホールなので、舞台もピットも小振りだが、ピットに入ったオーケストラの音がなかなかの迫力。
歌手たちも、主要キャストは教員兼藤原歌劇団所属歌手らしいが詳しいことは分からない。因みにタイトル・ロールの森山京子さんは新国立劇場にも出演しているようだ。
プロ・アマの区別はつかないけどアリアを持つ歌手陣がともかく上手。
その他大勢が学生たちらしい。こちらはまだ若くてどうしても学芸会ぽく見えてしまうのだけど、合唱にも迫力があった。

一番感心したのは、狭苦しいピットの中での演奏ながら、とても良い響と迫力のオーケストラが素晴らしかった。

♪2017-029/♪洗足学園音楽大学-01