2020年7月30日木曜日

フェスタサマーミューザ2020 東京交響楽団 ≪秋山和慶の「田園」&「運命」≫

 2020-07-30 @ミューザ川崎シンフォニーホール


秋山和慶:指揮
東京交響楽団

ベートーベン:交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」
―休憩〔20分〕―
ベートーベン:交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」


今年の夏祭りに東響が3度も出演するのはなぜ?

新百合公演がない。
都響が欠場!
フィナーレを原田慶太楼に譲った。

てな事かな?


結果、東響は3度の出番があり、これまで最後に登場した秋山大将が中堅の役を仰せつかった?でも個人的には望ましい布陣だった。

なぜなら先鋒戦も大将戦もパスしたから。

さて、秋山・東響の田園+運命はもう手慣れたもので、完璧とは言わないが実に心地良く聴いた。

まずもってオケの配置が素晴らしい。12型2管編成。弦はCbに至るまで2人が一対。譜面台は共用、というコロナ前の普通の配置だ。

ヒシと膝を打ったのはこの弦の配置だ。

”密”である。スカスカではない。
弦は”密”に配置される事で楽器同士の共鳴を生む。隣近所の音も聴くことができる。

弦楽合奏の楽器の数を超えた豊かな響はこうして生まれる。

さらに言えば、本公演は途中休憩20分ありの2時間。正味は80分位だったろうが、これもコロナ前の普通の形だ。

やればできるではないか!

最近のオケの過剰反応に秋山大将が一矢を報いてくれたと思う。


惜しむらくは弦40人が全員マスクをしていたことだ。
舞台でお喋りするでなし、歌うでもなし。
演奏中は外しても良いのではないか。

♪2020-033/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-08

2020年7月25日土曜日

フェスタサマーミューザ2020 NHK交響楽団 ≪北欧の巨人とベートーベン≫

 2020-07-25 @ミューザ川崎シンフォニーホール


広上淳一:指揮

NHK交響楽団


グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」

ベートーベン:交響曲 第8番

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モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲



2月東フィル定期以来の本格的オケ…と言っても弦27・管打13の小規模編成。残り物セールで自分で選んだ3C席だが、思いの外よく響く。

まことにMuzaはスイートエリアが広い。

しかしこの響の良さが問題でもある。

どんなオケでもそこそこ聴こえてしまうから。


前半の弦楽合奏は、遠いせいで音圧が物足りないのは止むを得ないとして、少人数の割には透明感が不足。

後半管が入ってだいぶ賑やかになったが弦(87642)が相対的に少ないのではないか。スカスカの配置が管弦アンサンブルの厚みを(視覚的にも)減じている気がした。

コロナ仕様で心躍らず。


3C最前列は1人飛ばしだったが、2列目は1人席の両隣は3席飛ばし。

その後ろにペア席を作った為だろう。

完売ということだったが、欠席も少なからず。

ブラボーもなく大人しく座っているだけなのにここまでしなくともと思うが、業界ガイドラインに従っているんだね。




♪2020-032/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-07

2020年7月14日火曜日

ランチタイムコンサート パイプオルガン&トランペット~天上のハーモニー~

2020-07-17 @ミューザ川崎シンフォニーホール


パイプオルガン:中田恵子
トランペット:高見信行

J.S.バッハ(編曲:M-C.アラン):協奏曲ニ長調 BWV972 から
 第1楽章(トランペットとオルガン版 原曲/ヴィヴァルディ:バイオリン協奏曲 RV230)*
J.S.バッハ:主イエス・キリストよ、我らを顧みたまえ BWV655
ホヴァネス:聖グレゴリウスの祈り*
フランク:コラール 第2番ロ短調
プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》から「誰も寝てはならぬ」*
*印⇒withトランペット


毎月開催のランチタイム〜も4月から休演が続き、今日の再開が今季第1回となった。自由席だが何処も同じ市松制限があり、加えて1階舞台寄りの2列は封印されていた。

3回に1回程度はミューザ自慢のパイプOrgを使ったプログラムが用意されるが、今回は+Trペット。


5曲中最後の1曲を除き多分初聴き。それでも迫力あるオルガンと、それに負けないトランペットの輝かしい音色を楽しんだ。

Orgの田中嬢、最初の3曲は本来のオルガン席で、残りは舞台上のコンソールで弾いた。近くで見れば刷物で見るよりずっと美形。ラストのアリアでPetが一際高く吼えた。


♪2020-031/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-06

2020年7月10日金曜日

横浜バロック室内合奏団定期演奏会94回

 2020-07-10 @みなとみらいホール


Vn小笠原伸子、有馬希和子、木村浩司、小澤郁子
Va高山愛
Vc間瀬利雄
Cb照井岳也
Cemb木村聡子
Fl高野成之*

J.S.バッハ:2声のためのインヴェンション 全15曲
ヘンデル:パッサカリア(弦楽合奏版中山育美編曲)
ビバルディ:バイオリン協奏曲作品9「チェトラ」より
J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調*


前回の鑑賞029からなんと112日ぶりの生コンサートだった。本来の指定席は定員の5割制限の為、主催側によって「なるべくお近くの席」に勝手に変えられたけど、小ホールでの演奏会だし、担当者とも知らぬ仲でもないので、その「心配り」を諒として席についた。

編成は6人〜9人で、管はゲストのFlのみ。スカスカの編成だが、そういう音楽だからこれでよし。音楽の骨格が良く分かって面白い。

Flの高野成之氏は東響の奏者。メインの組曲では舞台中央に立ったが、回りの弦奏者の前にはずらりアクリル板。そこまで必要ないよ。かわいそうに思ったね。

♪2020-030/♪みなとみらいホール-07