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2022年4月20日水曜日

モーツァルト「魔笛」

 2022-04-20 @新国立劇場


指 揮】オレグ・カエターニ
【演 出】ウィリアム・ケントリッジ
【美 術】ウィリアム・ケントリッジ、ザビーネ・トイニッセン
【衣 裳】グレタ・ゴアリス
【照 明】ジェニファー・ティプトン
【プロジェクション】キャサリン・メイバーグ
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】村田健輔

【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【ザラストロ】河野鉄平
【タミーノ】鈴木准
【弁者・僧侶Ⅰ・武士Ⅱ】町英和
【僧侶Ⅱ・武士I】秋谷直之
【夜の女王】安井陽子
【パミーナ】砂川涼子
【侍女I】増田のり子
【侍女Ⅱ】小泉詠子
【侍女Ⅲ】山下牧子
【童子I】前川依子
【童子Ⅱ】野田千恵子
【童子Ⅲ】花房英里子
【パパゲーナ】三宅理恵
【パパゲーノ】近藤圭
【モノスタトス】升島唯博


モーツァルト「魔笛」
全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉

予定上演時間:約 3時間
第Ⅰ幕       70分
     休憩25分
第Ⅱ幕                 85分


先週の「ばらの騎士」にように「良かったところだけ」書きたいけど、そうすれば砂川涼子のパミーナがとても良かった!で終わってしまいそう。

はっきり言って、このオペラは面白さが分からぬ。上演機会が多いから観る機会も多いけどストンと落ちない。


オペラの最高傑作とか書いてあったりすると自信を失ってしまう。

それでも敢えて言えば、ケントリッジの演出(というより美術)は単純な物語を、偉く意味深なものに見えるようにとの作為を感じてならない。

昔に日生劇場で観たパパゲーノは鳥刺の格好だった。

そんなメルヘンぽいのが好き。


夜の女王役の安井陽子は「ばらの騎士」ではゾフィーを歌ったばかり。

実は、ゾフィーは似合わないと思っていた。

夜の女王の方が余程似合っている。その有名な2幕のアリアの後はすぐ袖に引っ込ませないで拍手を受けさせるようにした方が歌手の為だけでなくお客の精神衛生上も好都合なのに。


♪2022-056/♪新国立劇場-06

2021年11月14日日曜日

東京交響楽団川崎定期演奏会 第83回

2021-11-14 @ミューザ川崎シンフォニーホール


クシシュトフ・ウルバンスキ:指揮
東京交響楽団
新国立劇場合唱団
東京少年少女合唱隊

バイオリン:弓新*
ソプラノ:盛田麻央
カウンターテナー:彌勒忠史
バリトン:町英和

シマノフスキ:バイオリン協奏曲第1番 op.35*
オルフ:カルミナ・ブラーナ

「カルミナ・ブラーナ」は今年の最大の楽しみだった。

しかも、指揮は久しぶりに好感度大のウルバンスキだ。


とは言え、「カルミナ〜」は過去にも名演を聴いており、特に2018年のNHK音楽祭におけるPヤルヴィ+N響の素晴らしい演奏が頭にこびりついている。


あれに敵うものはなかろう。

まあ肉薄できたらいい。

いや、生で聴けるだけでもよしとせねば…

と、うんとハードルを下げて臨んだが、どっこい。


バリトンが入るまでは少しもたつきを感じたが、徐々にエンジンが暖まり、オケも合唱も独唱も調子を上げて、こちらも前のめりに、オルフの描く奇妙な世界にズンズン惹きこまれて行った。


重厚で荘厳な響あり、自然賛歌あり、官能的な歌、清らかな世界を描く歌など聖俗混淆のごった煮が、次から次へと繰り出され、原始脳を刺激する狂乱の60分。


NHK音楽祭に立派に肉薄する!上出来だった。


欲を言えば、合唱がかなりの熱量だったとはいえ、薄い。

児童合唱団は10人、新国立劇場合唱団は48人?


これでは弦14型多くの管打鍵盤楽器を交えたオケを圧倒するには至らない。


因みに18年N響の「カルミナ〜」では児童50人、新国80人という編成だった。


今の時期ではやむを得ないが、出来が良かっただけに、やはり大ホールを揺るがす厚みが欲しかった。


前半にシマノフスキのVn協奏曲。急遽選手交代で弓新が登場したが、かつてチャイコを聴いて好感を持ったのでちょっと楽しみだった。

たぶん、技術的は相当難しそうだ。とても歌えない旋律?が延々と続き、決して心地良い音楽ではないけど、緊張感あふれる気迫の演奏にオケも応えて存外楽しめた。


♪2021-128/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-36

2021年10月8日金曜日

若き音楽家たちによるフレッシュ・オペラ ヴェルディ:ラ・トラヴィアータ(椿姫)

2021-10-08 @サントリーホール




指揮:村上寿昭
演出:田口道子
舞台装置:大沢佐智子
照明:西田俊郎(ASG)
舞台監督:幸泉浩司

桐朋学園オーケストラ
サントリーホール オペラ・アカデミー
新国立劇場合唱団

ヴィオレッタ:大田原瑶(ソプラノ)
アルフレード:石井基幾(テノール)
ジェルモン:町英和(バリトン)
フローラ:佐藤路子(ソプラノ)
アンニーナ:三戸はるな(ソプラノ)
ガストン子爵:高柳圭(テノール)
ドゥフォール男爵:宮城島康(バリトン)
ドビニー侯爵:的場正剛(バス)
医師グランヴィル:五島真澄(バス)

ヴェルディ「椿姫」
(全3幕/イタリア語上演・日本語字幕付)

計3時間10分
第1幕 35分
<休憩20分>
第2幕 75分
<休憩20分>
第3幕 40分


海外キャストを招いた本格的舞台の合間に、舞台セット等利用できるものは利用して、カバーキャスト等で1日だけ開催されたものだ。


これまで、演奏会形式のオペラはサントリーホールを含めあちこちで見ているが、今回は様子が違った。

ホールオペラ®️というサントリーホールの登録商標付きのオペラなのだ。


みんな、本格的な衣装を纏い、演技をし、P席を取り払って簡易な舞台が作られ、照明も、プロジェクトマッピングも駆使して、かなり本物の舞台に近い作りなので、まずは、驚いた。


独唱者達は、中には何度も舞台で聴いている人が数人いたが、ほとんどが初聴きだった。しかし、当然みんな巧い!


ホールオペラ®️はかなり魅力的だ。

1階席からは舞台がやや高い。字幕はもっと高い。

ので、むしろ2階席からの方が楽ちんに鑑賞できるかもしれない。

ともかく、お客には手頃な料金で、若手歌手には得難い舞台経験を与える良い企画だ。

独立公演は無理だろうから今回の様な谷間の利用はとてもいい。


♪2021-108/♪サントリーホール-13