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2025年9月10日水曜日

横浜交響楽団 第742回定期演奏会 【交響曲の楽しみ②】

2025-09-10 @県立音楽堂



平野桂子:指揮
横浜交響楽団

ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 作品36




プログラムに魅力はなかったけど、指揮の平野桂子さんが楽しみだった。

明るくて、気取りがなく、愛想が良い。横響他アマオケばかりだけど今日で4回目。

自由席なので、いつもは、後ろの方で聴くのだけど、今日は平野さん目当てに、実質7列目の真ん中に陣取った。

それが拙かったのかも。
前半のロッシーニ2曲は、何でこんな曲を選んだのだろうと思うほどバラバラで、いくら平野さんがんばっても無理だよ。
言っちゃあ悪いが音楽以前。

後半のチャイコ4番は、まあ、いろいろと聴かせどころがある曲だから、それなりに収まったか。

でも、アマオケに共通する悩みで、弦の面子が揃わなかったか、弦5部は歪な構成。10型と12型の中間で、全体として原画不足。特にコンバスが3本しか居ないのでは、低音部の厚みが足らなかったよ。

でも、平野さんは終始明るくて良かったよ。陰ながら応援したい。

♪2025-121/♪神奈川県立音楽堂-08

2025年6月7日土曜日

NHK交響楽団2039回A定期 06月公演

2025-06-07@NHKホール



フアンホ・メナ:指揮
NHK交響楽団
ユリアンナ・アヴデーエワ:ピアノ*

リムスキー=コルサコフ:歌劇「5月の夜」序曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43*
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」 
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チャイコフスキー:18の小品作品72-第5曲「瞑想曲」*





フェドセーエフの病休による代理がフアンホ・メナ。悪くはなかったけど、できたらフェドとアヴデーエワで聴きたかったよ。

リムスの5月の夜序曲は全然良くない。冒頭のオーケストレーションが悪いのでは?
チャイコ6番も最近(5番も)楽しめなくなった。
アンサンブルが、さすがはN響というところがなかった。
マチネの日フィルの方とどっこいどっこいかな。

しかし、2番手だけは別格官幣大社だよ。
アヴデーエワが下手袖から一歩登場しただけで、客席は引き締まる。もう全員の関心を一手に攫った。

演奏中も超絶技巧を弾きこなしながらオケに気配りして一緒に音楽を作っているのが分かる。

終演後のステージ態度も好ましい。大物の貫禄を漂わせながらも愛想が良くてつい惹き込まれてしまう。

まあ、彼女を聴いただけで十分だったな。

ところで、今日の演奏はBS4Kで生放送だった。もちろん録画しておいたので、帰宅後再生すると、音もいいし、アンサンブルも纏まっている。

音楽は”生でなくちゃ”主義だけど、最近はTVの音もすごく進歩したので、時には、生でがっかりして帰るより家でTVなどで鑑賞した方がいいと思える場合も増えてきたよ。

だんだん老化が進んでいるのかもな。


♪2025-074/♪NHKホール-05

2025年4月22日火曜日

東京都交響楽団 第1019回 定期演奏会Bシリーズ

2025-04-22 @サントリーホール



大野和士:指揮
東京都交響楽団

アリョーナ・バーエワ:バイオリン*


【ショスタコーヴィチ没後50年記念】
ショスタコーヴィチ:バイオリン協奏曲第1番イ短調 作品77*
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 作品64
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グラジナ・バツェヴィチ:ポーランド・カプリース






同じ大野和士ちゃんの指揮で2W前のA定期は良い出来栄えだったが、今回は楽しめなかった。

都響、16型、サントリーはまことに良くない組合わせだ(まれに良い時も)。

前半は、目立たなかった高域弦が、特に終楽章にキンキンシャリシャリと不快なこと。
これはいかんな。

でも、SNS評ではとても良い演奏だったという声も散見されるのでますます僕の耳に自信がなくなるよ。
音楽の作り方については好みの問題だが、音・響なんて‘れが聴いても同じだと思うが、場所の問題か?
つまり、最良の場所で聴く方がアラが目立つ?

…それは言えるかも。

いっそ、2回席の後ろの方で、直接音も間接音も聴き分けできないくらい混ざっておれば元のキンシャリもまろやかになるのかもしれない。

♪2025-051/♪サントリーホール-03

2025年4月4日金曜日

小笠原伸子 四大協奏曲の饗宴

2025-04-04 @県立音楽堂



横浜バロック室内合奏団/東京室内管弦楽団
小笠原伸子:バイオリン

ベートーベン:バイオリン協奏曲ニ長調 作品61
ブラームス:バイオリン協奏曲ニ長調 作品77
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲ホ短調 作品64
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲二長調 作品35
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ビバルディ:「四季」から第1楽章(弦楽合奏)





今日は、小笠原伸子(元神奈川フィルのコンサート・マスター⇒女性コンマスの草分け的存在で、現在は複数の室内楽団を主宰)の70歳を記念して開かれた。

これまでは、3大協奏曲を弾く演奏会を年に1回開いていたが、今年は、70歳の節目ということで難曲揃いの協奏曲を一度に4曲(指揮者無し。全曲暗譜)も演奏するという空前絶後・前代未聞・前人未踏の<暴挙>をやってのけた。

それで、普通のコンサートならせいぜい2時間のところ、4曲もやるというので3時間半を要したが、彼女も、彼女をサポートするオケも全篇緊張感を維持し、全くダレることなる弾き切ったのは、演奏の上手い下手をとおり越して小感動だった。

これを齡(よわい)70のバサマがやってしまうのだ。
途中20分の休憩が設けられたが、これは小笠原の為というよりむしろ小用を必要とするお客の為だ。
彼女はステージでは当然3時間10分立ちっぱなしだが、恐らく休憩中もオケとの打ち合わせや残り2曲のおさらいなどで座っている間もなかったろう。
一度座ってしまえばランニングハイが緩んでしまう心配もあったろうな。

そういう意味では、客席の方もテンションが掛かったままだ。


そう、このコンサートでは演奏者もお客も、まるでマラソンを共に走っているようなもので、アドレナリン出まくりであった。

その分、いったい音楽を聴いているのか走っているのか分からなくなるような得難い?緊張に包まれたので、最後のチャイコが終わった時は奏者ともどもどっと〜もちろん心地良い〜疲れに襲われながら、互いに健闘を称え合って盛大な拍手歓声が鳴り響いた。

終演後マイクを持った小笠原は、10年後、80歳の記念には5大協奏曲をやってくれとリクエストが来ていますが、さあできるでしょうか?と言っていたが、彼女ならやってのけるかもしれないな。

僕はその時88歳か。
生きているかどうかも怪しいが、聴きながら往生するのもいいかと思うよ。

因みに、昨日は4月4日。
これも4大協奏曲に合わせたものだった。
すると10年後は5月5日か。

♪2025-043/♪神奈川県立音楽堂-06

2025年3月12日水曜日

鐡百合奈ピアノリサイタル

2025-03-12 @リリスホール



鐡百合奈:ピアノ

チャイコフスキー:「四季」から《松雪草》Op.37bis-4
シベリウス:花の組曲 Op.85
ペヤチェヴィチ:花の一生、8つのピアノ小曲集 Op.19
ショパン:幻想曲ヘ短調 Op.49
ショパン:春 ト短調 Op.74-2
ショパン:ポロネーズ第6番「英雄」変イ長調 Op.53
ショパン:ポロネーズ第7番「幻想」変イ長調 Op.61
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タイユフェール:「フランスの花々」から
 Ⅰ プロヴァンスのジャスミン
 Ⅲ アンジュのばら




◀️感想省略▶️

♪2025-033/♪リリスホール-02

2025年1月30日木曜日

ランチタイムコンサート〜音楽史の旅 2024年⑤ 〜ピアノトリオで味わうチャイコフスキーのバレエ音楽〜

2025-01-30 @かなっくホール



倉田莉奈:ピアノ
ビルマン聡平:バイオリン
弘田徹:チェロ

チャイコフスキー:
●「眠れる森の美女」から
 <ワルツ>
●「白鳥の湖」から
 <情景>
 <4羽の白鳥の踊り>
●組曲「くるみ割り人形」弦楽三重奏版
 第1曲 小序曲
 第2曲 行進曲
 第3曲 こんぺべい糠の踊り
 第4曲 トレパック
 第5曲 アラビアの踊り
 第6曲 中国の踊り
 第7曲 あし笛の踊り
 第8曲 花のワルツ
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チャイコフスキー :アンダンテ・カンタービレ



◀️感想省略▶️



♪2025-018/♪かなっくホール-08

2025年1月18日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第401回

2025-01-18 @みなとみらいホール



コリヤ・ブラッハー:指揮とバイオリン
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

ベートーベン:バイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64



名前は聞いていたけど初聴きのコリヤ・ブラッハーの弾き振りでベートーベンのVn協奏曲が神奈川フィルのサポート含めて驚きの超名演。

オケは全体に管が控えめで12型の弦楽合奏の雰囲気。
その弦の透明感がそれだけでもずっと聴いていたいような気にさせる(ゲストコンマスは三浦章宏)。

その上にブラッハーの独奏Vnがなんて美しい!
今日はグァルネリかストラドのいずれを使ったのか知らないけど、ホールの響の良さも相まって、協奏曲でありながらこんなに明瞭で明るく埋没しない独奏Vnを聴くのは滅多に無い事だ。
指揮の方も、オケの人心を完全掌握して、両者一体の音楽が気持ち良い。

カデンツァが珍しかった。
ベートーベンはVn協では自らはカデンツァを書いていないが、彼自身が同曲をPf協に編曲した版のカデンツァは書いており、これをさらにシュナイダーハンという人がVn用にアレンジしたものや、バイオリニストのテツラフが編曲したものなどを何度か聴いている。今日は、ティムパニーとのスリリングな駆け引きがあったから、前者のアレンジだろう。


後半、ブラッハーは指揮に徹してチャイコの5番。
弦は14型に。こちらはむしろ管の活躍が目立つ音楽。
こちらも悪くなかったが、前半のベト協の余韻に心奪われていてあまり入ってこなかったよ🙇🏻。すまんこってす。

♪2025-009/♪みなとみらいホール-02

2025年1月3日金曜日

バレエ「くるみ割り人形」

2025-01-03 @新国立劇場



【指揮】アレクセイ・バクラン
【振付】ウエイン・イーグリング
【美術】川口直次
【衣裳】前田文子
【照明】沢田祐二

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【合唱】東京少年少女合唱隊

【クララ/金平糖の精】木村優里
【ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子】渡邊峻郁

バレエ:チャイコフスキー「くるみ割り人形」
全2幕

予定上演時間:約2時間15分
第Ⅰ幕 55分
  休憩30分
第Ⅱ幕 50分



ここ4年は毎年初詣代わりに1月3日に「くるみ割り」を観に行っている。その前は毎年ではないが年内に観に行っていた。

ともかく、新国立劇場以外でも観ているからバレエ作品の中では一番回数が多いかもしれない。

これまでは、毎回満足して帰路についたが、今年は小異変が起こった。なんだか、乗り切れなかった。体調が悪かった訳でもないけど。

新国の演出も指揮もオケも全く変わっていないのだけど、これまでは気にならなかった、1幕前半の紗幕が邪魔でしようががなかった。雪を投影する以外に全く役に立たないばかりか、舞台を薄暗くして見えづらい。オペラでも、安易に紗幕を使う演出がはやっているが、あれは、少なくとも僕の感情を損ねるよ。
東フィルもいまいち弾けていなかったような気がするのは八つ当たりかも…。


そもそも、このバレエ、物語としては1幕だけでもう完結している。2幕は付け足しだ。各国(スペイン・アラビア・中国など)の踊りや花のワルツも金平糖の踊りも、まさにバレエとしては見ものなんだけど、物語としては蛇足だ。クララの夢物語という構成なので、なんでもありとは言えるのだけど。
そこをもう少し、物語性を演出でうまく繋げられないものかと、今日はつくづく思ったね。

物語としては肝心の1幕も、ほとんど子供の踊り中心でフラストレーションが溜まった(これまでどうして違和感を感じなかったのだろう?)。最後の最後に来て雪の精の踊りで溜飲を下げるというか、我慢のしがいがあったと思う。

「くるみ割り」全編中、最高に美しい。
ここで終わる手もあったのではないか。

ともかく、第2幕に続く。
チャイコの美旋律の連射でバレエを思い切り堪能できるシーンが続く。
花のワルツは群舞のクライマックス。金平糖の踊りを経て〜というのか一体なのかもしれないがクララと王子のパ・ド・ドゥが華やかに繰り広げられて、いやはや大したものだと感心する。僕なんか、片脚で30度もあげることできないよ。

まあ、無理やり夢オチで決着を付けられてしまう残念感はあるけど、まあいいかな。来年も3日にゆこう。

♪2025-001/♪新国立劇場-01

2024年10月29日火曜日

バレエ「眠れる森の美女」

2024-10-29 @新国立劇場



【指揮】ギャヴィン・サザーランド
【振付】ウエイン・イーグリング(マリウス・プティパ原振付による)
【音楽】チャイコフスキー
【編曲】ギャヴィン・サザーランド
【美術】川口直次
【衣裳】トゥール・ヴァン・シャイク
【照明】沢田祐二

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【オーロラ姫】佐々晴香(SassaHarukaベルリン国立バレエ)
【デジレ王子】井澤駿
【リラの精】 米沢唯

眠れる森の美女 The Sleeping Beauty

上演時間:約3時間20分
プロローグ40分
  休憩25分
第Ⅰ-Ⅱ幕   65分
  休憩25分
第Ⅲ幕   45分




「眠れる森の美女」はコンサートで音楽だけ聴くこともたまにあるが、大抵は有名な「ワルツ」だけのことが多いので、文字どおり全曲を聴くのは何十年かぶりだった。バレエももちろん楽しみだったが、音楽全曲を聴くというのが一番だったかも。まず、聴いたことがないと思わせるような音楽はほぼない。耳に馴染んだ名曲の連射を、東フィルがいつもながら見事な演奏で、この点はまず大いに満足させた。

しかし、やはり、素晴らしいのはバレエだ。


今日の配役はオーロラ姫が佐々晴香というベルリン国立バレエのプリンシパルで、確か、当初のキャストから代わっての登場だったと思う。
リラの精が、特に選んで観ている訳ではないけど、これまでシンデレラ、白鳥の湖ほかで可憐なところを見せてくれている米沢唯。デジレ王子もお馴染みの井澤俊と、うまいへたは分からないけど、3人とも見事なものだ。

鍛えられた足腰の筋力に支えられた超人的なバランス感覚で、軽やかに舞って、実に優雅そのもの。
いやはや、ラグジュアリーなひと時を過ごしたよ。

♪2024-146/♪新国立劇場-11

2024年10月5日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第401回横浜定期演奏会

2024-10-05 @みなとみらいホール



出口大地:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
鳥羽咲音:チェロ*

ハチャトゥリアン:バレエ音楽「スパルタクス」から
「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」
カバレフスキー:組曲「道化師」Op.26
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調 Op.33*
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
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プロコフィエフ:マーチ*
プロコフィエフ:古典交響曲から「ガヴォット」





「佳作」という言葉があるが、今日の日フィルは「佳演」とでもいうのがぴったりする良い演奏だった。
4曲のうち1、4が14型。2、3が10型という小編成。

みつばちの法則「雨の日は良く鳴る」が当たって、弦がかなり透明感を保ったし、管弦の交わりも良く、全体としては管楽器の良さが光った。

とはいえ、力づくで聴かせるのではなく、実に、程良い力加減で、全体が「ロココ風」と言ってもいいような品の良さ。

今日は、たまたまだったのかもしれないが、出口くんの音作りって、こういうのを目指しているのか?と興味を持った。

鳥羽咲音(さくら)のチェロも、美音で、まさにロココだったが、カデンツァではもう少しヤニを飛ばして欲しかったな。

♪2024-134/♪みなとみらいホール-33

2024年9月21日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第400回横浜定期演奏会

2024-09-21 @みなとみらいホール




カーチュン・ウォン:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
ゲルハルト・オピッツ:ピアノ*

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83*
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 作品36





オピッツはこれで3回目だが、全てブラ2だ。
これしか弾けないのか!なんて冗談ですよ。

やはり、ドイツもの、特にベートーベンやブラームスを得意としているというだけあって、(気のせいかも)すごく安心して聴いておられるし、ケレン味が全然なくて、ブラームスが書いたように弾いているのかもしれない…という気がしてくる。

数年前まで、カーチュウン・ウォンにハズレなしと思っていたが、日フィルの首席になった頃から、いついつもハズレなしでもないな、という気がしてきて、今日なんかも、アンサンブルがもっとビシッと決まっても良かったのではないかと思ったよ。

♪2024-128/♪みなとみらいホール-31

2024年7月27日土曜日

フェスタサマーミューザKAWASAKI2024 東京交響楽団 オープニングコンサート 昨年の衝撃を再び! ノットXチャイコフスキーⅡ

2024-07-27 @ミューザ川崎シンフォニーホール



ジョナサン・ノット:指揮
東京交響楽団

チャイコフスキー:交響曲第2番ハ短調 op.17
「ウクライナ(小ロシア)」[1872年初稿版]
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 op.74「悲愴」





FSMuzaは十数年欠かしたことがないが、訳あって、オープニングだけは18年を最後にずっとパスしていたが、今年はこだわりを捨て最初から聴くことにした。ノット+東響は1年8月ぶりだ。

それにしても、以前もそうだったが、夏祭のオープニングなのだから、祝祭的な明るくて賑やかな曲をやれば良さそうなものなのに、チャイコの小ロシアと悲愴ってどういう感覚だろう。

第2番小ロシアの初稿版は初めて。
尤も、改訂版の方も耳に馴染むほど聴いている訳ではないので比較はできない。この初稿版も、ウクライナ民謡がふんだんに取り入れられてなぜか郷愁を唆る。

今回の標題は「ウクライナ(小ロシア)」となっていた。ロシア侵攻以前は「小ロシア」だけだったと思うが。

6番か…。
可もなく不可もなく。

♪2024-107/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-05

2024年6月27日木曜日

横浜アンサンブルワンダーランド Vol.2 ~日本フィル・クラリネットセクションによる室内楽~

2024-06-27 @みなとみらいホール



JPO Quatre Homme plus
[クラリネット四重奏]
 伊藤寛隆(首席奏者)
 楠木慶(副首席奏者)
 照沼夢輝
 堂面宏起

●第一部 コンサート
グランドマン:クラリネットのためのカプリス
ヘンリー:バードウォッチング
ラヴェル(杉本哲也編曲):クープランの墓
チャイコフスキー(杉本哲也編曲):幻想序曲《ロメオとジュリエット》

●第二部 ライブトークショー
ここでしか聞けないスペシャルトーク
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チャイコフスキー:弦楽セレナーデからワルツ



日フィルの定期会員向けサービスコンサート?の2回目。

クラリネット4本が登場するとは承知していたが、ソプラノ~バスなど音域の異なる3~4本のアンサンブルだと思っていたが、なんと、全員B♭管(?)だ。

これで、うまくいくの?
…と思ったが、まず、音がきれい。同種楽器なのでユニゾンも和音もきれい。この「音を聴く」面白さがある。
そして、同種類の楽器なのに、結構低域から高域までカバーしていて、アンサンブルが成立しているのだ。

バスもリズムも4人に割り振って違和感がない。

最後の、チャイコのロメジュリの最後の音。
原曲もユニゾンで終わるのかどうか知らないけど、今回の編曲では4本のユニゾンの長音で終わった。
これが見事で、まるで1本の楽器のように聴こえたので驚いた。
編曲も上手いがやはり演奏技術が巧みなんだ。

第二部はメンバー紹介やら、プレゼントやら、最後に全員記念撮影。その写真どうするのかなと思っていたがTwitterで披露してあった。もちろん僕も写っているのだが、爺くさい。

♪2024-092/♪みなとみらいホール-23