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2024年1月24日水曜日

クァルテット・インテグラ 山崎伸子プロデュース 輝く若手演奏家による「未来に繋ぐ室内楽」Vol.7

2024-01-25 @フィリアホール



クァルテット・インテグラ
 三澤響果:第1バイオリン
 菊野凛太郎:第2バイオリン
 山本一輝:ビオラ
 パク・イェウン:チェロ(築地杏里から変更)
山崎伸子:チェロ(特別出演)*

ハイドン:弦楽四重奏曲ロ短調 Hob.III:37/Op.33-1
バルトーク:弦楽四重奏曲第2番 Sz.67/Op.17
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D956*



山崎伸子が主導するシリーズ7回目。
とても丁寧なアンサンブルだが、もう少し若々しくガリガリとヤニを飛ばすような勢いを期待したが…。

最後に山崎が加わって前回同様シューベルト五重奏曲。こういう編成上、楽曲が限られてくるんだな。

ところで、この曲。何度も聴くが面白味が分からない。
チェロ2本使ったアイデアが奏功していない?
長過ぎる(実測55分)?
暗過ぎる…ハ長調で作曲する意味が?

♪2024-014/♪フィリアホール-01

2022年3月11日金曜日

第8回被災地復興支援チャリティ・コンサート ~オルガンとチェロで奏でる祈り~

2022-03-11 @ミューザ川崎シンフォニーホール


秋山和慶:指揮*
オルガン:松居直美◇
司会:山田美也子
チェロアンサンブル:
 山崎伸子、菊地知也、向山佳絵子、長谷川彰子、
 大友肇、横坂源、藤原秀章、矢部優典、
 上野通明、水野優也、森田啓佑、築地杏里


●オルガン独奏
J.S.バッハ:前奏曲変ホ長調 BWV 552/1
-----《黙祷》-----
●オルガン&チェロアンサンブル
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
J.S.バッハ:主よ人の望みの喜びよ

●チェロアンサンブル
クレンゲル:賛歌 op.57 (12重奏)*
ポッパー:演奏会用ポロネーズ op.14 (4重奏)
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から荘厳なる曲 (8重奏)
チャイコフスキー:弦楽セレナーデハ長調 op.48からワルツ (12重奏)*
J.S.バッハ:無伴奏バイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004からシャコンヌ (12重奏)*
---アンコール---------------------
カザルス編:「鳥の歌」(オルガン&チェロアンサンブル)*


11年前の今日、我が家も震度5。さしたる実害もなかったものの怖い数日を過ごした。ミューザは震度5強で天井崩落し、2年の休館を経て、再開後毎年この日にチャリティー・コンサートが開かれるようになって今日は8回目。

荘重なバッハのオルガン曲で始まり、その後、14:46を期して全員で黙祷した。こういう音楽こそ「献奏」というべきか。

オルガンは松井直美。12人のVcはベテラン、中堅、新星をよくまあ集めたものだ。
新日フィルの長谷川ちゃんも、先頃来脚光を浴びている上野くん、お初だが代役登場の築地杏里さんも。

数曲は秋山御大が指揮をとった。

ポッパーの曲以外は静かで鎮魂にふさわしいものばかり。

昨日の東フィルは、音楽外でいささか緊張を強いられたが、今日は、自分でもおかしいくらい素直に音楽を受け止め、音楽を通して被災者の無念に思いを馳せ、彼の地の真の復興を祈念した。

売上と寄付金は全額被災地復興義援金に充てられる。


♪2022-033/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-08

2021年11月9日火曜日

タレイア・クァルテット 山崎伸子プロデュース 輝く若手演奏家による「未来に繋ぐ室内楽」Vol.6

2021-11-09 @フィリアホール



タレイア・クァルテット THALEIA QUARTET

山田香子:第1バイオリン
二村裕美:第2バイオリン
渡部咲耶:ビオラ
石崎美雨:チェロ

山崎伸子:チェロ(特別出演)*

ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための3つの小品
ベートーベン:弦楽四重奏曲第10番 Op.74 「ハープ」
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D956*


初聴き。

このアラサーと思しき女性ばかりのカルテットは、2014年芸大時結成。各方面で活躍の様子。

それにしても、女性・音楽家(に限らぬ)は器量良しでないと成功しないのか?という予てからの疑問を口にするのはタブーかな。


演奏技術やアンサンブル力に何の不足も感じなかったが、問題は別の処にあった。


「雨の日はホールが良く鳴る」というみつばち仮説は時々外れる。今日がそれ。

フィリアホールは大抵響に満足するが、今日はダメだった。エアコンが十分効いていなかったのではないかと思う。

それで、本来なら味わえたであろう弦の響きに潤いがなかった。


特にメインのシューベルト五重奏曲はチェロが2本(ゲスト:山崎伸子)という編成なので、2本のチェロがユニゾンでぐわ〜ンと出てくるとことろなど、もっと豊かに鳴るべきだが、響かなかった。


ところで、この五重奏曲。何度聴いても、今回も(ホールの響きを除いても)満足できない。

シューベルト死の数ヶ月前の(最後の室内楽)だが、大失敗作では?


チェロ2本使ったアイデアが奏功していない。

長過ぎる(今回は実測55分!)。

暗過ぎる…ハ長調で作曲する意味が?


…どうも納得できる演奏にお目にかかれないのは演奏の良し悪しではなく音楽自体の問題だ。


シュベちゃん!第1楽章カットすればどう?

【個人の意見です。】


♪2021-126/♪フィリアホール-06

2019年11月22日金曜日

新日本フィル:#27ルビー<アフタヌーン コンサート・シリーズ>

2019-11-22 @すみだトリフォニーホール


キンボー・イシイ:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団

山崎伸子:チェロ*

シューベルト:交響曲第1番ニ長調 D82
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 op. 33*
ベートーベン:交響曲第5番ハ短調 op. 67「運命」
---------------
カザルス:鳥の歌*

新日フィルの指揮は太田弦から急遽変わってキンボー・イシイ。
シューベルト交響曲第1番、チャイコフスキーのロココ風の主題による変奏曲にベートーベン交響曲第5番。
癒しコンサートだった。

「運命」は全体にUPテンポだったが、処々にルバートを効かせたのが安っぽく感じた。僕の気分ではインテンポで走って欲しい。

今年は「運命」当たり年だった。
飯守+日フィルには刮目した。
小泉+神奈川フィルの全編煽り運転も痺れた。
井上+都響は井上流外連を効かせた。

そんな後のイシイ+新日フィルは平凡に良し。

♪2019-184/♪すみだトリフォニーホール-04

2018年8月28日火曜日

MUZAナイトコンサート60 音と語りで楽しむ「セロ弾きのゴーシュ」

2018-08-28 @ミューザ川崎シンフォニーホール

チェロ:山崎伸子*
ピアノ:寺嶋陸也+
語り:青池玲奈#

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番から*
 前奏曲、サラバンド、メヌエット
ドビュッシー: 前奏曲第1巻から第10曲「沈める寺」+
ドビュッシー:チェロ・ソナタ*+
林光(編曲:青島広志):チェリストのための童話「セロ弾きのゴーシュ」*+#
ポッパー:ハンガリアン狂詩曲*+
---------------
サン=サーンス:白鳥*+

子供向けのようなタイトルの演奏会だが、しっかりと大人向けの充実したプログラムだった。

J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」から始まって、ピアノ独奏ドビュッシーの「沈める寺」、同「チェロソナタ」、林光のチェリストのための童話「セロ弾きのゴーシュ」など。

林光の「セロ弾きの〜」は初聴き。
原曲はオペラらしいが、今日の演奏はチェロ、ピアノ、語りの3人で演奏されるように編曲されている。尤も、オペラの方はオーケストラはピアノ1台だそうだから、今日の簡略版の方が編成は豪華だ!
全9曲で構成されていて、どれも面白いが、この中にもバッハの無伴奏組曲1番前奏曲が組み込まれていたが、ここでは無伴奏ではなく、チェロのアルペジオ風の音楽にピアノによる美しい旋律がかぶる。しばらくするとこれが逆転してピアノがチェロのパートを弾きこれにチェロがメロディーを載せる。
ちょうど、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集の第1曲にグノーが美しい旋律を載せた所謂「グノーのアヴェ・マリア」の趣向と同じことを林光はチェロの無伴奏組曲の第1曲でやった訳だ。無伴奏は単独で演奏されるものだから、邪道かもしれないけど、あまりにうまくメロディが嵌っているので新鮮な驚きがあった。

語り手は第5曲「カッコウのドレミファ」では自らカッコウになって歌うほか、第6曲「子狸のデュエット」では打楽器でも参加しするので、ただ朗読がうまいだけでは務まらない。変形ピアノ・トリオのようだ。

林光を聴く機会はめったにないが、こんなに楽しくて親しみやすいのを作曲しているとは知らなかった。

チェロのベテラン山崎伸子も初めて聴いた。還暦は過ぎていてチラシの写真とのギャップが大きいが、さすがにケレンなく軽ろやかで安定感があり非常に心地良かった。

♪2018-102/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-16