ラベル スッペ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル スッペ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年5月25日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 県民名曲シリーズ第20回「嗚呼、昭和のレトロ・クラシック!」

2024-05-25 @県民ホール



沼尻竜典:指揮
松田理奈:バイオリン*
松下美奈子:ソプラノ**
池辺晋一郎:司会

【第1部】
スッペ:喜歌「軽騎兵」序曲
ケテルビー:ペルシャの市場にて
レハール:ワルツ「金と銀」
ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「マドンナの宝石」から<第2幕への間奏曲>
ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」から<時の踊り>

【第2部】
ヘンデル:歌劇「セルセ」から<オンブラ・マイ・フ>**
池辺晋一郎:大河ドラマ「黄金の日日」からテーマ
エルガー:愛のあいさつ*
クライスラー:中国の太鼓*
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」から<モルダウ>
-------------------------------
オッヘンバック:喜歌劇「天国と地獄」から<カンカン>




クラシック音楽自体が、そもそもレトロで”クラシック”なのだから、今回の企画は”変”ではあるけど、確かに、平成以降ほぼ聴かなくなったような音楽もあったな。

加えて、前半の<時の踊り>以外の4曲はいずれも中・高時代に吹奏楽で演奏したものなので、実に懐かしかった。

昭和マニア?の沼さんと昭和の生き字引のようなダジャレの池辺さんによる漫談擬の話も面白くて、客席も舞台も大いに盛り上がった。

後半の選曲は特に<昭和>は無理があったね。トリを飾った「モルダウ」なんて神奈川フィルで3月に「我が祖国」全曲を聴いたばかりだけど、しかし、しみじみと美しい音楽だと思ったよ。

♪2024-073/♪県民ホール-2

2023年5月7日日曜日

N響 × 青のオーケストラ コンサート

2023-05-07 @東京芸術劇場大ホール



秋山和慶:指揮
NHK交響楽団
東亮汰:バイオリン*

秋元真夏/林田理沙:MC
加隈亜衣/土屋神葉/佐藤未奈子:ゲスト声優

スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲
パッヘルベル:カノン*
ビバルディ:バイオリン協奏曲集「四季」Op.8 から「春」第1楽章、「夏」第3楽章*
ビゼー:歌劇「カルメン」前奏曲
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調  作品95「新世界から」




子供向けだしさほど期待はしていなかったが、ドボルザーク「しんせかいから」さえ聴けたらいいという構え。

とはいえ、気の利かないMCや若い声優達が、まあ、はっきり言って音楽鑑賞の邪魔なんだよね。進行も悪かった。

「軽騎兵」はN響吹奏楽部の面目躍如でとても良かったが、次の数曲はちっとも気持ちに届かず。

やはり、芸劇の響の悪さ。
今日はオルガン使わないのに天井の反響板が降りていない。たぶん、大きなスクリーンを付けたのでできなかったのだろう。

そのせいもあったか、管楽器は勢いいいが、弦の音は客席と舞台との境でエアカーテンができたみたいに、舞台上でぐるぐる回っていたようだ。

管弦のバランス悪し。
というより、弦が鳴っておらんぞ!

楽しみにしていた秋山「新世界」もイマイチ入り込めず、隔靴掻痒の念抱き帰途に着く。

♪2023-075/♪東京芸術劇場大ホール-02

2019年6月9日日曜日

横浜交響楽団第695回定期演奏会

2019-06-09 @県立青少年センター


泉翔士:指揮
横浜交響楽団

南能衛:横浜市歌
スッぺ:歌劇「軽騎兵」序曲
ドボルザーク:序曲「自然の中で」作品91
ドボルザーク:交響曲第8番ト長調「イギリス」作品88
------------------
ドボルザーク:スラブ舞曲作品72第2番

横響の前回が16年末の「第九」だったから2年半ぶり。
長いご無沙汰だった。

スッぺの生誕200年ということで彼の作品「軽騎兵」序曲。
できることならついでに「詩人と農夫」序曲も聴きたかったな。

ドボルザークの序曲「自然の中で」は初聴き。演奏自体が極めて珍しい。アマオケながらこういう珍しいのをやるのが横響の面目躍如。伊達に695回を重ねていない。

メインはドボルザーク交響曲第8番。
まずまずの出来。ここまでは大過なし。

アンコールが同じくドボルザークのスラブ舞曲作品72の2番(掲示は誤記)だったが、この出来がイマイチ。
というより、会場が県立音楽堂ではなく、県立青少年センターなので、アコースティックなコンサート仕様になっていない。
舞台上は天井も袖もカーテン。反射板なし。
これでは、ほぼ残響ゼロのようなもので、とりわけ弦楽器には厳しい。プロでも馬脚を出しそうだからやむを得ないのだが、こういうバイオリンの高域で始まりゆったりと歌う音楽ではピッチの甘さや響の悪さはごまかしようもなく、目立ってしまった。

♪2019-077/♪県立青少年センター-1

2019年3月17日日曜日

輝けるテノール 錦織健テノール・リサイタル

2019-03-17 @みなとみらいホール


錦織健:テノール
多田聡子:ピアノ*

サン=サーンス:ノッテ・ステラータ〈星降る夜〉
ニーノ・ロータ:ロミオとジュリエット
ショパン:別れの曲
スッペ:恋はやさし野辺の花よ
服部良一:蘇州夜曲
多忠亮:宵待草
滝廉太郎:荒城の月
大中恩:しぐれに寄せる叙情
武満徹:小さな空
武満徹:死んだ男の残したものは
喜納昌吉:花
宮沢和史:島唄
バッサーニ:眠っているのか、美しいひとよ
カッチーニ:麗しのアマリッリ
スカルラッティ:すみれ
プッチーニ:「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ”
バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」より “マリア”
ビクシオ:マリウ愛の言葉を
ラカジェ:アマポーラ
モリコーネ:ネッラ・ファンタジア 
----------------
ドビュッシー:月の光*
QUEEN:We will Rock you
      伝説のチャンピオン
  Love of my life
              Don't stop me now

「輝けるテノール」と題された独唱会。相変わらず輝いていたなあ。この人は話が(様子も)おかしいのでいつも本当に楽しめる。
「第九」などのソリストでの登壇とは人格が異なるようだ。

前半日本の歌、後半伊国の歌、Encはクィーンで大サービス。あんたはチャンピオンだよ。

♪2019-031/♪みなとみらいホール-11

2017年9月18日月曜日

読響第98回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

2017-09-18 @みなとみらいホール


コルネリウス・マイスター:指揮
読売日本交響楽団

ダニール・トリフォノフ:ピアノ*

スッぺ:喜歌劇「詩人と農夫」序曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調 作品16*
ベートーベン:交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」
---------------
アンコール
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガからホ短調*

名前のよく似たダニエル・ハリトーノフという若手ピアニストのリサイタルを11月に聴くことになっている。名前が似ているだけではなく、両者ともチャイコフスキーコンクール入賞歴(トリフォノフは優勝、ハリトーノフは3位)があるので、同一人物かと思っていたが、今日のトリフォノフはチラシやプログラムに出ている写真では髭を生やしていないが、本番ではヒゲモジャだったので、あれ?と思って、よく読むと別人だった(下欄注)。

ま、それはともかく、本日の一番の楽しみは前座の「詩人と農夫」だ。これは吹奏楽経験者にはとても良く知られた作曲家であり、作品だ。中学・高校の吹奏楽部でこの作品を演奏しないところはないだろうな。言うまでもなく、元々管弦楽のための作品だから誰かが吹奏楽用に編曲したのだろう。とても変化に飛んだ音楽で主要な旋律はきれいで全編楽しい。元…吹奏楽部員としては耳に馴染んだ名曲だが、原曲の管弦楽版を聴いたことがなかったのでこれが聴きたかったのだ。

前半の吹奏楽版ではサックスのソロだが、オリジナルはチェロのソロなんだ。後日、Youtubeでこの曲を探していて近衛秀麿指揮新交響楽団(現N響)で、小澤征爾など多くの音楽家を育てたチェリストの齋藤秀雄がソロを弾いている1933年録音の「詩人と農夫」を発見した。齋藤はチェリストとしては独奏の録音を残さなかったのでこれは貴重な音源らしい。今、聴くととても下手くそだと思うが。

ま、ともかく。読響の優れた演奏でこれを聴くことができたのは非常に良かった。あらためて良い音楽だと思った。

プロコフィエフのピアノ協奏曲2番は、最近ではアンナ・ヴィニツカヤ+都響で聴いた。あまり好きな音楽ではない。
トリフォノフはピアノはFazioliを使った。どこのホールでもこのピアノは珍しいが、みなとみらいホールで聴くのは初めてだ(正確ではない。聴いていたかもしれないが、意識していなかったのかも。)。

ベートーベンの田園は、いつもどおりのオーソドックスな演奏だったと思う。
指揮のコルネリウス・マイスターは今年度から読響の首席客演指揮者に就任したが、ステージで実際にタクトを振るのは今回のプログラムが初めてだ(厳密には16日の芸術劇場)。読響デビューだ。
観客の反応もよく、とても好意的に迎えられたように思う。

♪2017-153/♪みなとみらいホール-33

(下欄注)
ダニール・トリフォノフ⇒1991-03-05生 
 2011-14回チャイコ1位
ダニエル・ハリトーノフ⇒1998-12-22生 
 2015-15回チャイコ3位