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2025年2月10日月曜日

東京都交響楽団 第1016回 定期演奏会Aシリーズ

2025-02-10 @東京文化会館



エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団
エストニア国立男声合唱団*
グリゴリー・シュカルパ:バス*

【ショスタコーヴィチ没後50年記念】
ラフマニノフ:交響詩「死の島」op.29
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番変ロ短調 op.113「バビ・ヤール」*






2曲とも、生で聴くのは2回目。
「死の島」は東フィルで、「バビ・ヤール」はN響で。
いずれも初聴きの時の方が好印象を持った。

特に「死の島」での高域弦はキンキンと美しくなかった。よくあることだけど。

「バビ・ヤール」では、声楽のバスが独唱し、50人くらいの男声合唱が入るので弦は控えめになり、アンサンブルとしてはまとまりを見せたが、やはりN響とはだいぶ違うね。

バスのグリゴリー・シュカルパ氏はバスとも思えない明るいよく通る声で迫力満点。

♪2025-021/♪東京文化会館-02

2024年6月4日火曜日

東京都交響楽団 第1000回 定期演奏会Bシリーズ

2024-06-04 @サントリーホール



エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団

【定期演奏会1000回記念シリーズ⑤】
【ブルックナー生誕200年記念】
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109
(2021-22年SPCM版第4楽章付き)[日本初演]



都響の定期1000回記念シリーズの真骨頂、今日が本当の1000回目。という訳で大作が選ばれたのだろう(N響2000回に比べるとちとお粗末だけど。)。

ブルックナーの9番は珍しくない(全10作中一番聴いた回数が多い!)が、未完成の本作の演奏に当たっては、完成された3楽章までを演奏するものがほとんどで、稀に作曲家本人が指示したという自作の「テ・デウム」を続けて演奏したものも聴いたことがある。

今日は、4人(そのイニシャルがSPCM)が補筆して完成したという第4楽章も続けて演奏された(日本初演)。
これがプログラム上23分と予定されており、本編1-3楽章と合わせて約83分という長尺となった。

1000回記念ということで力が入っていたのか、今日も当然のように弦16型の大編成だったが、冒頭の響がとても美しい。いや初めだけでなく、最後までアンサンブルの良さは崩れなかった。
大編成の都響がサントリーで演奏しているとは思えないほど聴き応えのあるアンサンブルだった。

ほぼ全編大袈裟で刺激的で賑やかで長い、というのは困ったものだけど。

今年88歳のインバルの矍鑠としていること!
今日の上出来はこの人の牽引力だったのかな。

♪2024-078/♪サントリーホール-11

2024年2月16日金曜日

東京都交響楽団 第994回 定期演奏会Bシリーズ

2024-02-16 @サントリーホール



エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団*
児童合唱:東京少年少女合唱隊*

ジェイ・レディモア:語り*
冨平安希子:ソプラノ*

ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 変ホ長調 op.70
バーンスタイン:交響曲第3番「カディッシュ」*(1963)
(オリジナル版テキスト/日本語字幕付き)






ショスタコ9番は初聴き。
冒頭から肩透かし。
冗談音楽かと思わせるような軽さ。
これでもソ連共産党は難癖を付けたというから、彼らの判断基準を学びたいものだ。

「カディッシュ」はインバルの都響再演だという。どうして僕は聴いていないのか、今となっては分からないが、こちらも初聴き。
超長尺ではない(45分)が、演奏規模は特大だ。
混成合唱に児童合唱にソプラノ独唱。
それに全編を案内する”語り”も加わり、オケは当然弦16型。管打鍵楽器も多種多様。

音楽は12音、無調、変拍子、不気味な不協和音の連続、時に嵐のような音楽。これが絶対音楽作品なら願い下げしたいところだが、オペラや劇伴音楽としてなら俄然面白い。
そして、これはバーンスタインが大編成で描く彼自身の信仰の揺らぎと回復の物語である。

本来(これって変!)の語り手が参加できなかった為に、語りのテキストが改訂版ではなくバーンスタインが書いたオリジナルが使われたが、むしろスッキリしたのではないか。
どうせ信仰心のない者達が演奏し、聴いている方も無信仰なのだから(少なくともユダヤ教は皆無だろう。)、音楽劇として楽しめたら良い。

語りには字幕もついて、ま、言っていることは分かる。最終盤のセリフは理解不能だったけど(それでバーンスタインは書き換えを意図したのか?)。
楽章や3つのカディッシュの初めは字幕で示され迷子にもならなかった。

とにかく、全体の意図は掴めたし、音楽は原始脳を刺激しまくりなので、音楽を聴くというよりバーンスタインの心情に共感しつつ途方もないものを体験したという感じ。
悪くない。

インバルの指揮ぶり。普段のスタイルが記憶にないけど、こんなに下向いてばかりいたかな?再演とは言え編成は大規模だし複雑な変拍子が連続する為か、ずっと楽譜を追っていたように見えたけど、御歳88歳にしては驚異的なエネルギーだ。

♪2024-028/♪サントリーホール-05

2022年12月26日月曜日

「第九」2022-❿ 都響スペシャル「第九」

2022-12-26 @サントリーホール



エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団
二期会合唱団

ソプラノ:隠岐彩夏
メゾソプラノ:加納悦子
テノール:村上公太
バス:妻屋秀和

ベートーべン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125


今日迄に第九を聴いた全10オケに於ける都響の特異点は
●弦編成が16型(都響はワケ*あって協奏曲でもない限り大抵16型。「運命」でも16型でやるオケだから今更驚きもしないが、他のオケは10型-1、12型-8で、14型さえ0だった)。
合唱は66名とこじんまりしているのに?

その結果、分厚いが第1バイオリン-第2バイオリン-ビオラの弾き分け(旋律のやり取り等)が不明瞭に。 

●テンポが速い。
今季10オケで、
第1楽章が15分を切ったのは初めて。因みに遅い代表は秋山「第九」で16分34秒。
第2楽章も速い方で、10オケの最速三ツ橋神フィル-太田日フィルの10分02秒-同05秒に次ぐ10分14秒。
第3楽章も14分切りで他のオケ平均よりは速い。
第4楽章は10オケ中最速23分10秒。

テンポの速さは、1-2楽章等そもそも速い楽章では小気味良さの一方で、大世帯の弦の先頭集団に後方集団がズルズルと引っ張られ、ナノ秒単位で遅れるような場面も。
3楽章は極端に速い訳ではなく歌心あるテンポでこれは全く違和感を感じなかった。

●声楽陣は2楽章の後に入場。
P席3列目以降、全体に市松配置。
そのP席の中央第2列に独唱陣。
何故かこの声楽の入場に時間をかけた。

インバルはこの時間袖に引っ込んだ。こんなの見た事ないよ。トイレにでも行ったのか?あ、冗談です。

その休止は結局3分半に及ぶ。
普通の入場なら90秒程度だ。

その長くかかった時間を入れても、最初にタクトを降ろしてから終曲迄が65分47秒。

10オケ中最速「第九」だ。


●声楽について。
合唱は、コロナ不安もあってか、昔に比べると随分こじんまりとしてきた。今回の都響=二期会は中規模だった。目下39名というのが最小規模(神奈川フィル@ミューザ)だが、その規模でさえ、不足は感じなかったし、もちろん今日の二期会にも不満はない。
しかし、独唱がP席で歌うのは初めてだった。
これまで、P席を有するホールの場合、合唱は全員又は半分程度がP席に着座するが、その場合であっても独唱者は舞台後方(合唱が舞台上にも展開する場合は当然その前か、合唱に挟まれる形)で歌った。

P席で歌うとどうなるか?
反響版がないから声が届きにくいのだ。
僕は、席の好みにこだわりがあって、常に1F真ん中の真ん中(の周辺)で聴く。だから、今日の独唱も十分聴こえたが、遠くの席にはどうだろう?

だから多くのオケでは多少狭くとも独唱は舞台の反響板を背中にして歌う。

まとめ:今日の都響は、16型の大編成の弦で厚ぼったく、しかし見栄え十分。一方、テンポの良さで、重々しくもならず、分かり易く、年末を飾る派手なイベントとしては上出来だったかも。

演奏好感度★80点

*ワケは知らないけど、きっとワケがある。イロイロ想像しているけど。

♪2022-205/♪サントリーホール-23

2022年12月19日月曜日

東京都交響楽団 第963回 定期演奏会Aシリーズ

2022-12-19 @東京文化会館


エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団
マルティン・ヘルムヒェン:ピアノ*

ベートーべン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73*《皇帝》
フランク:交響曲ニ短調
-------------------------
シューマン:森の情景から第7曲「予言の鳥」Op.82-7*



13日のB定期に続いてA定期もインバルの指揮で、大好物のフランク・ニ短調とあっては楽しみにしていたが、今日は様子が違った。

ヘルムヒェン君の”皇帝”は爽快だった。
ホールの響の良さはピアノに端的に現れる。
サントリーの重くて硬い響とは天地の差。
みなとみらいホールやMuzaには敵わないけど本来のピアノの快音だ。

フランクになるとだんだん気分が沈んだ。
文化会館は弦にも正直だ。
B定期のブルックナーでは見事に澄み切った管の重音や弦のTutti(総奏)が聴けて、都響もやるな!と思わせたが、今日はオケ(特に弦)がざわついていたよ。


フランクDmは人気があると思うが案外聴く機会が少ない。
去年6月に小泉和裕+神フィル。
その前となると17年、やはり小泉和裕+都響。
アマオケを飛ばしてデスピノーサ+N響が14年。
いずれも素晴らしかった。
だいたい、始まる前から好感を持って臨んでいるから好演になる…のかも。

都響に限らず、N響でさえ弦のざわつきに遭遇することがある。高域がキンキン・シャリシャリと不快だ。決まったホールの決まった席で聴いているのに、良かったり悪かったりするのはどうしてだろう(暗にリハ不足を嫌みたらしく示唆している!)。

そういえば、都響名物ハウリングはどうだったのだろう?
僕には今日も聴こえなかったし、僕よりずっと若い隣席氏も前回のBも含め、一度も聴いたことがないと言っていた。とりあえず、加齢性難聴ではなさそうだ。

♪2022-198/♪東京文化会館-14

2022年12月13日火曜日

東京都交響楽団 第962回 定期演奏会Bシリーズ

2022-12-13 @サントリーホール


エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団

ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品 op.6(1928年版)
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 WAB 104 《ロマンティック》(ノヴァーク:1874年第1稿)


本日2本立ての為もあって前半はほぼ寝ていたよ。後述する騒ぎにも気づかず。

ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》。
特に好きな訳じゃないが、近年抵抗感が和らいでいる。

それに今日の都響はどうしたことか、巧い。
まず管のハーモニーの美しさは特筆もの。
弦も16型だが、結構透明感があって、僕の「力技の都響」のイメージを今日は変えたね。

特に終楽章43小節目?に至って、全楽器でのユニゾンが聴かせどころ。ここは完全に美しかったな(しかし、この旋律、後からも何度か登場するが、サスペンス映画の劇伴みたいで聴いていて恥ずかしくなるよ)。

余談:
後半、オケも舞台に揃って、チューニング直前の完全沈黙を破って突如館内放送が。大事件が起こったかと思いきや、前半の演奏中に客席から電子音が鳴ったそうで、スマホなどの電源を切り、補聴器の調整を頼むという注意だった。僕は、その電子音とやらに全然気がつかなかった。

SNSを検索したら、後半にも鳴っていたようで、原因は補聴器のハウリングらしい。そんなに長時間鳴っていたなら発信源が特定できるのじゃないか?
とまれ僕には聴こえなかったのだからそれが寂しい。
でも僕の周囲ではキョロキョロする人もなく、何の問題もなかったようだったが。


♪2022-191/♪サントリーホール-21

2019年11月11日月曜日

東京都交響楽団 第890回 定期演奏会Aシリーズ

2019-11-11 @東京文化会館


エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団

チャイコフスキー:幻想曲《フランチェスカ・ダ・リミニ》op.32
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番ト短調 作品103「1905年」

メインは昨日東響で聴いたショスタコーヴィチ交響曲第11番。
比較すれば東響に軍配。演奏の違いというより、やはり、ホールの音響の差が大きい。

文化会館のデッドな乾いた響きも好きだけど、客席を包み込むような響きにはならない。

でも、出だしの緊張感、重量感のある弦のアンサンブルは都響が優っていたかも。

とはいえ、管も打楽器群も健闘した割には腹に響いてこない。

終盤に向かって、東響に感じた怖いような迫力が不足した。
演奏が悪いとか指揮がどうとかいう問題ではなく、文化会館ではこういう響きなんだろう。

昨日ミューザで聴いていなかったら、今日の都響は凄かったと思うのだろうな。パーカッションの鐘も貧弱だった。

♪2019-175/♪東京文化会館-09

2018年3月30日金曜日

東京都交響楽団 第851回 定期演奏会Cシリーズ

2018-03-30 @東京芸術劇場大ホール


エリアフ・インバル:指揮
東京都交響楽団

シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 D759《未完成》
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74《悲愴》

20日のA定期が抜けられない会合と重なったために振替したコンサートだ。「未完成」と「悲愴」という名曲コンサートみたいなプログラムを、音響に不満のある芸術劇場まで聴きに行くのもあまり楽しみではないけど、B定期も会員だしプロムナード定期は回数が少ないので実質的に振替先がないので仕方がなく今日のC定期にした。同じ演目で明日、ミューザ川崎シンフォニーホールでも演奏会(都響スペシャル)があるのでできることならこちらを取り替えたかったが、このシリーズは振替対象になっていないのでやむを得ない。

池袋というと遠い気がするが、我が家からは東横線一本(渋谷からは副都心線に乗り入れ)で行けるし、池袋駅からは地下道を通って直接に劇場の地下に繋がっていてとても便利な場所ではある。
これで音響が良ければいいのだけど、どうもこれまで満足したことがない。
都響の振替えシステムは他のオケと異なり、実によくできていて、NET上で座席指定までできるのが素晴らしい。

それで、今回はこれまで座ったことがない2階席右翼の一段高くなったゾーンの左端(舞台中央より)を選んでみた。
実際に座ってみると、客席全体からみればやや上手寄りになるけど、席がセンターに向いているので視線の前方は指揮者だし、前列には前席がないので前の人の頭が邪魔にならず、いわば2階の最前列のような感覚で舞台を臨めるので、これも悪くないなと思った。

問題は音がどう伝わってくるかだ。

果たして…。
存外悪くはなかった。これまで聴いた中では一番自然な感じだった。もし、今日が初めての経験ならば取り立てて音響に不満は覚えなかったかもしれない。しかし、過去に何度もがっかりしているので、どうしても音楽を聴くというより、あら探しをしてしまうのは健康な鑑賞態度ではないなあ。
で、そのような不健康なシビアな耳で聴くと、やはり、ステージ上の音がそのまま素直に客席に届いているとは思えず、舞台上で完結した音を、超高性能なHiFiシステムで捉え、再生した音を客席で聴いているような感じか。

舞台上の音は客席の空間で一体とはなっていない気がしてならなかった。

そうは言っても、都響の演奏はかなりの音圧があるし、耳タコの音楽も十分楽しめた。

「悲愴」に関しては、いつも正統派で遊びのない指揮ぶりだと思っていたインバルが第4楽章では結構露骨な緩急を付けていた。
もし録音・録画でこの演奏を残すつもりなら、あんな大袈裟なテンポの変化はしなかったのではないかと思う。彼流の生のお客様へのサービスかもしれない。

サービスならば、これは邪道だろうけど、第3楽章と第4楽章はアタッカで続けてほしかったな。そうすることで第4楽章の底なしの悲壮感が際立つと思うのだけど。

♪2018-033/♪東京芸術劇場大ホール-01

2018年3月26日月曜日

東京都交響楽団 第850回 定期演奏会Bシリーズ

2018-03-26 @サントリーホール


エリアフ・インバル:指揮
アレクサンドル・タロー:ピアノ*

ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番ヘ長調 op.102*
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
--------------
アンコール
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番ヘ長調から第2楽章*

ショスタコのピアノ協奏曲第2番はCDで何十回も聴いているが少しも頭に入らなくて、今日は初めて生を聴いたのだけど、いつも聴いている同じ音楽だとななかなか思えなかったくらいだ。

あらためて向かい合ってみるとなかなかおもしろいし、特に中間楽章は、ショスタコとは思えないほど甘美で癒される音楽だ。ショパンかラフマニノフだと言われたらそうかもと思ったろうな。

この楽章を、アンコールにオーケストラと一緒に演奏してくれたのは良かった。

幻想交響曲は5日前にコバケン指揮日フィル(みなとみらいホール)で聴いたばかりだ。この日フィルの演奏がとても良かったので、果たして、都響の腕前は如何、と興味深く傾聴したが、どうも弦の高域に僅かに濁りがある。これはどのオケでも時々感ずるのだが、どうしてだろう。聴き手の体調とか、温湿度などの関係もあるのだろうか。

一つ言えることは、ホールの響の良さはサントリーホールよりもみなとみらいホールの方が僅かだけど、確実に優れている。良いアンサンブルを一層よく響かせてくれるのがみなとみらいだ(タケミツメモリアルも同じ印象を持っている。)。
そのせいで、今日の都響の弦の高域に耳障りなものを感じたのかもしれないが、ただ、オケが出さない音をホールが増幅する訳はないので、やはり、今日に限っては都響の高域弦が一糸乱れずとはゆかなかったのではないか。

迫力はあるし、合奏力は優れている。
日フィルを聴いていなければ、終演後の大歓声の中に混じって僕も思い切り拍手していたかもしれない。

♪2018-032/♪サントリーホール-02

2016年9月20日火曜日

東京都交響楽団 第815回 定期演奏会Bシリーズ インバル80歳記念/都響デビュー25周年記念

2016-09-20 @サントリーホール


エリアフ・インバル:指揮
オーギュスタン・デュメイ:バイオリン*
東京都交響楽団

モーツァルト:バイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216*
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 op.65

今日もインバルの80歳・都響デビュー25年記念演奏会。
モーツァルトのバイオリン協奏曲第3番は冒頭の弦のアンサンブルの美しいこと。ピッチが正確で個々の音が美しくそれが重なるアンサンブルの魅力。

が、A・デュメイの演奏は、ロマン派のような弾き方で先日聴いた大谷康子+東響の方がずっとモーツァルトらしかった。

メインはショスタコ交響曲第8番。初聞きだった。長大な作品で、CDでは聴く気にならないだろう。
しかし、ナマだからこそ、また都響だからこそ、管弦打が繰り出すダイナミックな音の洪水を楽しめる。
尤も大好きなチェロ協奏曲や交響曲5番などのように心躍らせるような境地には至らないのは、聴き馴染んでないからかも。


♪2016-128/♪サントリーホール-08

2016年9月15日木曜日

東京都交響楽団 第814回 定期演奏会Aシリーズ インバル80歳記念/都響デビュー25周年記念

2016-09-15 @東京文化会館


エリアフ・インバル:指揮
アンナ・ヴィニツカヤ:ピアノ*
東京都交響楽団

グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 op.16*
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116
-------
アンコール
チャイコフスキー:四季 op.37bより4月《松雪草》*


1月半振りに聴く都響の冒頭のルスラン~の第一声にハッとした。なんと引き締まって迫力のあるアンサンブルだろう。文化会館のソリッドな環境が無駄な響を削ぎ落としメリハリを付けて迫ってきてオーケストラを聴いている!という幸福感に包まれる。

プロコフィエフの2番協奏曲は3番同様かなりアクロバティックだが(1番は聴いたことない)、A・ヴィニツカヤが華麗に決めた。彼女のリサイタルを明日横浜で聴くのが一層楽しみになった。

今月の定期ABCとも大御所E・インバルの80歳・都響デビュー25周年を記念し、彼がタクトを振ることになっている。気のせいか、彼のカリスマがなせるものか、いつも巧いとは思うけど、今日の都響は一段と輝きを放った。


♪2016-125/♪東京文化会館-08