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2016年10月23日日曜日

横浜交響楽団第674回定期演奏会

2016-10-23 @県立音楽堂


飛永悠佑輝:指揮
高品綾野:ソプラノ
宮里直樹:カウンターテナー
山本悠尋:バリトン
横響合唱団
横浜交響楽団

バルトーク:組曲「ハンガリーの風景」 BB 103/Sz.97
オルフ:カンタータ「カルミナ・ブラーナ」〜演奏会形式〜


もう随分前から、この日を楽しみにしていた。
「カルミナ・ブラーナ」を聴きたかったから。

去年の7月に神奈川フィルの演奏を聴いた。これがナマでは初めてだった。素晴らしい演奏で、時として「不甲斐なきN響」を上回るのではないかと思わせる熱演だった。

今回の横響にそれほどのものは期待できないけど、やはり音楽そのものが素晴らしいから、是非とも聴きたかった。

しかし、体調が絶不調だった。

前座のバルトーク「ハンガリーの風景」は初聴きだったが、バルトークとも思えない(実際は、こういう作品が原点なのかもしれないのだけど詳しいことは知らない。)なかなか親しみやすい音楽だ。
5音音階で作曲されたものが幾つか混じっているらしいが、そういえば東洋からアジアに通ずる懐かしさを感じさせる。全5曲続けて演奏され演奏時間はとても短く10分強だった。

ここで休憩となったが、もはや我が体調は1時間もの大曲を聴くに耐える状態ではなく、ここで残念ながらギブアップしてしまった。

次に「カルミナ・ブラーナ」をナマで聴く機会はやはり1年以上待たなくてはいけないだろうな。

♪2016-146/♪県立音楽堂-10

2015年4月29日水曜日

横浜交響楽団第662回定期演奏会

2015-04-29 @県立音楽堂


飛永悠佑輝:指揮
高品綾野:ソプラノ
池内響:バリトン
横響合唱団:合唱
横浜交響楽団

【 宗教合唱曲① フォーレ 】
<山田耕筰没後50年>
山田耕筰:序曲 ニ長調 
山田耕筰:「この道」・「中国地方の子守唄」・「赤とんぼ」
シューベルト:交響曲第7番ロ短調「未完成」D759
フォーレ:レクイエム ニ短調作品48


今日の音楽堂は超満員。え~なんで?と一瞬思ったが、舞台には横響合唱団がおよそ200人並んでいる。多分、その関係者がどっと詰めかけたのだろう。

「序曲ニ長調」は山田耕筰が初めて書いた管弦楽曲で、日本人としても初の西洋音楽による管弦楽曲だそうだ。
3分少々の曲で、途中短調への転調部分があったが、全体としてえらく開放的で明るい音楽だった。

序曲は良かったが、今日は、申し訳ないことに体調不十分で、「中国地方の子守唄」ほかが、すっかり僕の子守唄になってしまった。

曲が終わるたびに拍手が起こるから、それで覚醒して僕もパチパチ…。次の曲ではまたもや居眠り。また拍手で覚醒…を繰り返してしまい、「未完成」になるともう確信犯的に寝てしまった。

今日、一番聴きたかったのはフォーレの「レクイエム」だ。これさえ聴けたらよしとしよう。そのためには英気を養っておかなくてはならぬ。

そんな訳で、覚醒し、刮目してきちんと聴いたのは、「レクイエム」だけだった。


フォーレの「レクイエム」はモーツァルト、ベルディと並んで三大レクイエムの一つと目されているようだがその構成は後二者がレクイエムの典型をほぼなぞっているのに対してフォーレのは多くのあるべき詠唱が欠けており、ずいぶん変則的だ。
それに曲調もあまりレクイエムらしくない。

全体に「レクイエム」というより「合唱組曲」のような感じがする。モーツァルトやベルディ、ブラームスの作品のような重々しさや威圧感はほとんどなく、ドラマ性は乏しい(第1曲と第6曲にやや重厚感がある)のだけど、まあ、この柔らかな明るい感じの「レクイエム」も一興だ。

個人的にはブラームスの「ドイツ・レクイエム」の方が数段好きだし、シューマンもいい。
僕が三大レクイエムを選ぶなら、やはりフォーレは外して「ブラームス」を入れたいな。


さて、横響の演奏は、(たいていいつもそう思うが、)最初はいまいちバラバラの感があり、(途中は寝ていたが…)フォーレとなるとこれはとても良かった。技術的な破綻には少なくとも気付かなかったし、低弦はいつもの様にきれいにまとまっている。

来月の横響定期はシベリウスのバイオリン協奏曲だ。これは楽しみ。しっかり体調を整えて、刮目傾聴せねばなるまい。


♪2015-35/♪県立音楽堂-04

2014年12月21日日曜日

横浜交響楽団第659回定期演奏会

2014-12-21 @県民ホール


飛永悠佑輝:指揮
高品綾野 :ソプラノ
平山莉奈 :アルト
宮里直樹 :テナー
池内響    :バリトン
合唱       :横響合唱団
       :横響と「第九」を歌う会合唱団

ボロディン:歌劇「イーゴリ公」序曲
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調Op.125 「合唱付」



今季の「第九」3回め。
でも、一番楽しみにしていた「第九」だ。

横響は、7月から聴いていなかった。演奏会が他のオケとダブってやむなく聴くことができなかった。

でも、12月の横響の「第九」だけは聴き逃すことができない。
幸い、他のオーケストラ公演ともダブリがなく、喜んで、売り出し当日に指定席を買った。
ちょっと前過ぎるなあ、と思いながらも、超大規模編成の管弦楽と600人の大合唱(一昨年の演奏会でそのように聞いたので、多分、毎年その規模だろうと思っている。)を間近で聴きたいという欲求に抗することができず、前から7列目のセンターを購入した。

これでよし。
最高にパワフルな演奏に身も心も包まれるはず!

だいぶ早めに着いたが、県民ホールは大勢のお客でごった返していた。横浜市内の定例の音楽行事としてはおそらく最大の盛り上がりだろう。何しろ、合唱団がものすごい数なので、その家族や友人など一族郎党が、普段はクラシックなど聴かない人まで、この日だけは義理・人情も手伝って総動員されるからほとんど関係者だけでも観客席は埋まってしまうのではないかと思う。
ホール内は開演の前から熱気ムンムンだ。


さて、大いなる期待を抱いて指定席に向かっていったらこれはびっくり。前から7列目を探して座ろうとするが、7列目に第7列がない!
泡食ってしまったが、なんてことはない。
第7列は2列目に変わっていた。
つまり、最前列が第1列ではなく第6列で、僕が買った第7列は2列目になっていたのだ。

なぜなら、大オーケストラと大合唱団を舞台に載せるために舞台が客席側に拡張された結果、前方客席の計5列分がなくなってしまったのだ。

7列目でさえ前過ぎたかなと思っていたのに、2列目はさすがに辛い。前の列の人の前はもうステージで、首席チェリストに手が届きそうだ。それに舞台が結構高いので見上げなくてはいけない。
声楽ソリストは指揮者の直前だったから、これもとても近い。
合唱団は背の高い人以外はほとんど見えない。

演奏中もやたらチェロが響いてくる。バランスは良くない。
超ステレオを聴いているような音場の広さは「目移り」ならぬ「耳移り」して落ち着かない。
元々アマチュアなのでいつものことながら弦のピッチは微妙だ。
でも、アマチュアにしては相当レベルが高いと思う。

あれこれ問題はあったが、終わってみれば、すべて吹き飛ばす熱演であった。ま、来年は2階席でも選んでみようと思うが。

横響の「第九」コンサートは、毎年、終演後「蛍の光」の演奏が恒例になっている。大合唱団のオケ伴つき「蛍の光」は感動的だ。
お客様をお見送りするという趣向なので、僕も遠慮なく演奏を聴きながら少し上気した心持ちでオーディトリアムを後にした。

ギリギリまで拡張された舞台

前5列がなくなった。

余談:
声楽がどこで登壇するか?シリーズ。
大合唱団なので舞台上で座って待つスペースはないから、冒頭から登壇したのでは出番までずっと立ちん坊になるのはしんどい。

そこで第2楽章が終わってから合唱団が入場してきた。合理的だ。その後、ソリストが4人拍手を受けて着席する。

第3楽章が終わって第4楽章の開始は一呼吸程度だった。
一昨日の神奈川フィルも(合唱団は数が少ないので最初から着座していたが)同じスタイルだった。
これが普通だと思うが、18日の日フィルはどうして第3楽章終了後にソリストを入れたのかますます疑問だ。

♪2014-118/♪県民ホール-04