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2020年2月12日水曜日

2月中席

2020-02-12 @国立演芸場


落語  金原亭馬太郎⇒出来心
落語    金原亭馬玉也⇒ざるや
漫才  金原亭世之介/古今亭菊春
リレー落語
『お富与三郎』~「木更津見染め」⇒林家正雀
『お富与三郎』~「赤間の仕返し」⇒金原亭馬生

獅子舞  金原亭世之介/古今亭菊春

    ―仲入り―

大喜利 鹿芝居
「与話情浮名横櫛ー源氏店ー」脚本=竹の家すゞめ
切られ与三郎:金原亭馬生
横櫛お富:林家正雀
蝙蝠の安五郎:金原亭世之介
番頭藤八:古今亭菊春
和泉屋多左衛門:金原亭馬生
手代弥吉:金原亭馬治
瓦版売り久蔵:金原亭馬久
瓦版売り太郎:金原亭馬太郎
下女およし:金原亭小駒

特別ゲスト 下男権助:大谷友右衛門

毎年2月中席は恒例の「鹿芝居」。
古典落語を材料にする事が多かったが、今年は歌舞伎の「与話情浮名横櫛(よはなさけうきなのよこぐし)ー源氏店ー」と本格的。
その為か、歌舞伎界から大谷友右衛門丈をゲストに招いたが、全体としては締まらない。

鹿芝居も19年目?とか言っていたが、下手なほど面白いともいえる芝居だから仕方ないか。

♪2020-020/♪国立演芸場-02

2019年2月11日月曜日

国立演芸場02月中席

2019-02-11@国立演芸場



落語   金原亭馬久⇒狸札
落語   金原亭馬治⇒真田小僧
落語   蝶花楼馬楽⇒代り目
漫才   金原亭世之介
               古今亭菊春
落語   林家正雀⇒松山鏡
落語   金原亭馬生⇒稽古屋
獅子舞     金原亭世之介
                古今亭菊春
    ―仲入り―
大喜利 鹿芝居
『嘘か誠恋の辻占』~「辰巳の辻占」から~
脚本=竹の家すゞめ

源次郎:      金原亭馬生
お玉:          林家正雀
女将お春:   古今亭菊春
番頭世吉:   金原亭世之介
ざる屋玉助:金原亭馬玉
遊び人長次:金原亭馬治
手代久助:   金原亭馬久
手代駒吉:   金原亭小駒
叔父勘兵衛:蝶花楼馬楽

演芸場の二月中席といえば、毎年恒例の「鹿芝居」(噺家しばい⇒はなしかしばい⇒しかしばい)。
今年も、相変わらずの面子が揃って毎度古典落語をネタにした滑稽人情話。今回は「辰巳の辻占」に「ざるや」が折り込まれていた。
初日とあって満席だったが、芝居の方も練習不足で、誤って本気で転んだり科白が出てこなかったり。

下手ほど面白い落語のような素人芝居。
失敗も全てが爆笑の素。

大笑いの後はこれも恒例の手ぬぐい撒き。
僕は運良く?菊春と馬楽のを2つGETできた。
長く通っているが初めてだ。

手ぬぐいくらいじゃ物足りぬ。余勢をかって宝くじでも買ってみるかな。


♪2019-015/♪国立演芸場-02

2018年9月12日水曜日

国立演芸場9月中席

2018-09-12@国立演芸場

落語          三遊亭めぐろ⇒コトブキ
落語          三遊亭彩大⇒島の学校
ものまね    江戸家小猫
落語          春風亭百栄⇒寿司屋水滸伝
落語          林家正雀⇒小間物屋政談〜踊り:深川
     ―仲入り―
漫才         ロケット団
落語       柳家小ゑん⇒ほっとけない娘 
奇術           ダーク広和
落語 三遊亭円丈⇒悲しみは埼玉に向けて

今月は上席が最悪だったし、中席も顔ぶれを見ると落語はあまり期待できそうにないが、一縷の望みを色物(落語・講談以外の出し物⇒漫才、曲芸、奇術など)に託して出かけた。

期待していなかった落語の三遊亭彩大は初顔だが、前半つまらなくどうなることかと思っていたら、後半面白くなった。新作らしい。島の学校に生徒が1人という設定。いつも成績は1番だったが、転校生がひとり入ってきて一気にビリに転落。その他、なるほどだがおかしな話が続く。設定の妙なり。

春風亭百栄は初顔だと思っていたが、調べたら3年半前に同じ噺を聞いている。3年半も同じ噺をやっているにしては下手くそだ。

林家正雀は独特の語り口。聞かせる芸だがこれが面白くない。元々笑えるような噺ではないが、人の情の細やかで暖かみのあるところを語ってほしいが、この人にかかると朗読の時間みたいになってしまう。

柳家小ゑんと三遊亭圓丈はいずれも前に聞いたことのある噺だった。そしていずれも面白くない。

落語家に定年がないのも良し悪しだ。名人は歳をとっても永く高座に上がってほしいが、ヘタッピーは早く引退してほしい。桃太郎や円丈は老害だよ。

今回一番感心したのは、江戸家小猫の動物ものまねだ。ものまね自体の巧さより話芸の巧さが光った。やはり、曽祖父から代々続く家の芸をDNAとして受け継いでいる。下手な落語家は大いに学ぶべし。
漫才のロケット団はいつも面白い。実に面白い。

♪2018-111/♪国立演芸場-14

2018年2月16日金曜日

2月中席

2018-02-16@国立演芸場


落語 金原亭馬久⇒子ほめ
落語 金原亭馬玉⇒ざるや
落語 蝶花楼馬楽⇒長屋の花見
漫才   金原亭世之介/古今亭菊春
落語 林家正雀⇒四段目
落語 金原亭馬生⇒子別れ(上・強飯の女郎買)   
獅子舞 金原亭世之介/古今亭菊春
  ―  仲入り  ―
大喜利 鹿芝居
「世渡親子柵 ―人情噺子は鎹―」脚本=竹の家すゞめ
(よをわたるおやこのしがらみ―にんじょうばなしこはかすがい―)
  大工熊五郎⇒金原亭馬生
  女房お光⇒林家正雀
  倅亀吉⇒金原亭馬玉
  女房お花⇒古今亭菊春
  番頭伊之助⇒金原亭世之介  
  紙屑屋長吉⇒金原亭馬治
  かっぽれ屋久八⇒金原亭馬久  
  大家清兵衛⇒蝶花楼馬楽

国立演芸場二月の中席は毎年仲入り後に「鹿芝居」(語源:噺家の芝居⇒ハナシカ・シバイ⇒鹿芝居)を演るのが恒例で、今年で17年目だそうな。これがなかなか傑作で、今日は超満員だった。みんな鹿芝居が目当てだ。

仲入り前には落語や漫才、奇術、獅子舞もあるが、これがすべてその道の専門家ではなく落語家が演るのだけど、なかなかの腕前だ。2頭の獅子舞はひとしきり舞台で転げ回った後に客席に降りてきてお客さんの病気平癒・無病息災を祈って噛み付いてくれる。僕も身体の悪いところはどこかと問われて頭だと答えたので頭を噛んでくれたがこれで少しは頭が良くなるかも。


「鹿芝居」、昨年は落語の「らくだ」を基にしたものだったが、今年は「子別れ」の上中下のうちの中下を芝居にしたもので、上(強飯の女郎買)は馬生が芝居の前にあたりまえに落語として演じ、芝居ではそれに続く「中下」が演じられた。
この芝居を脚色したのが林家正雀だ(「竹の家すゞめ」は正雀のペンネーム。)。

噺家たちであるからあまり芝居がうまい訳ではないが、余技にしては堂にいっている。その中途半端さがおかしい。人情噺が観客の気持ちをホンワカさせて良い塩梅だった。
最近、NHKTVが「超入門 落語THE MOVIE」という番組を放送しているが、鹿芝居は、まさしく「超入門 落語THE 芝居」である。

♪2018-019/♪国立演芸場-02

2017年9月13日水曜日

平成27年度9月中席

2017-09-13@国立演芸場

落語 三遊亭ぐんま⇒まんじゅう怖い
落語 三遊亭ふう丈⇒ライザップ寿限無
落語 三遊亭丈二⇒119
音楽パフォーマンス のだゆき
落語  夢月亭清麿⇒時の過ぎゆくままに
落語  林家正雀⇒田能久
   ―仲入り― 
奇術    アサダ二世         
落語  柳家小ゑん⇒ミステリーな午後          
漫才 ホームラン
落語 三遊亭円丈⇒グリコ少年

今日の出来は珍しく水準が高かった。あんまりひどいというのがなくて、いずれも及第点。
夢月亭清麿の「時の過ぎゆくままに」は、これが落語とは思えないが、どうも聞き覚えがある話だと思ったら、ちょうど1年前の同じ9月中席で聴いていた。大した話ではないけど、横浜が舞台というのが個人的に好感の要素でもあるが、こんな話ばかりやっていたのでは芸が上達しないだろうな。

正雀の「田能久」は古典落語だけど初めて聴いた。例によって、何の飾り気もなく、ポツポツと喋る正雀節。話も面白くてこれも良かった。
小ゑんの新作?はまずまず。
トリの円丈は以前の新作「悲しみは埼玉に向けて」に比べると今回の方がよほどマシだったが、大した話でもないな。

何といっても、毎回当たり外れのないのが漫才の「ホームラン」だ。実に傑作。客席を巻き込んで当意即妙の運びには感心する。
ホームランをトリに据えて30分位聴いてみたいものだよ。

♪2017-148/♪国立演芸場-015

2017年2月20日月曜日

国立劇場開場50周年記念 平成28年度2月中席

2017-02-20 @国立演芸場


《落語》
金原亭馬久
金原亭馬治
-----------
蝶花楼馬楽
《漫才》
金原亭世之介
古今亭菊春
《落語》
林家正雀
金原亭馬生
《獅子舞》
金原亭世之介
古今亭菊春
 
  ―  仲入り  ―
《大喜利》
鹿芝居「らくだ」脚本=竹の家すゞめ
丁の目の半次   金原亭馬生
屑屋・久六    林家正雀
大工・八五郎   金原亭世之介
たらちねお長   古今亭菊春
職人・亀吉    金原亭馬治
家主女房・くま  金原亭馬玉
小間物屋娘・花  林家彦丸
らくだ・馬五郎  金原亭馬久
大家・源兵衛   蝶花楼馬楽

2月中席はトリの代わりに噺家総出演での大喜利をやるのが十数年続いているそうだが僕は初めて。
噺家たちが落語「らくだ」(かなり変形していたが)を演じて、これが傑作だった。
鹿芝居とも言うらしい。噺家芝居⇒はな・しかしばい⇒しかしばい⇒鹿芝居。

2017-026/♪国立演芸場-03

2016年11月9日水曜日

国立劇場開場50周年記念 平成28年度(第71回)文化庁芸術祭協賛11月上席 橘家文左衛門改メ三代目橘屋文蔵襲名披露公演

2016-11-09 @国立演芸場


落語 橘家門朗⇒
落語 柳家花ごめ⇒狸札
落語 柳家小せん⇒金名竹
ギター漫談 ペペ桜井
落語 林家正雀⇒大師の杵
落語 金原亭馬生⇒目黒の秋刀魚
<仲入り>
襲名披露口上
奇術 アサダ二世
落語 春風亭一朝⇒やかん泥
漫才 ロケット団
落語 橘家文左衛門改メ三代目 橘家文蔵⇒芝浜

正雀の話ぶりは独特だが、これをよしとするかどうかは聴き手の好みで別れるだろうな。
今日の出し物の中では金原亭馬生の「目黒の秋刀魚」が一番良かった。

橘家文左衛門のことはその名前すら知らなかったが、「文蔵」という名前を襲名したそうで、今月の上席はその襲名披露公演を兼ねていた。
そのためか、トリに回った文蔵氏は古典落語の大作「芝浜」を演じたが、なにやら全編硬い。大いに笑うという話ではないけど、少なくともマクラでは笑わせてくれないと、まるで説教でもされているような感じだ。
本題に入ると益々笑えない。ちくりと笑わせるところがあってもいいはずなのに全編講談調だ。それにおかみさんの人物の造形が弱々しくてジメジメと暗い。ここは生きのいい江戸っ子のおかみさんで話を軽く仕上げてほしい。

まあ、よくできた人情噺で、最後はホロッとさせてくれるのだけど、途中の風とおしがよくないので胸アツには至らなかった。

この噺は談志も得意にしていたようだけど、今は亡き三代目志ん朝の芝浜をDVDで聴き返したら、この人は本当に巧かったなあとしみじみ思う。

2016-153/♪国立演芸場-14

2016年9月12日月曜日

国立演芸場9月中席

2016-09-12 @国立演芸場


落語 三遊亭百んが⇒都々逸親子
落語 三遊亭わん丈⇒プロポーズ
落語 三遊亭究斗⇒お菊の皿
漫才 ホームラン
落語 柳家甚語楼松曳き
落語 林家正雀⇒紙屑屋
―仲入り―
落語 夢月亭清麿⇒時の過ぎゆくままに
落語 柳家小ゑん⇒ほっとけない娘
奇術 ダーク広和
落語 三遊亭円丈⇒悲しみは埼玉に向けて

毎回同様だが、面白いのあり、眠いのもあり。
*究斗は初聴きだが劇団四季出身だけ歌もうまく声量もあって今後も楽しみ。
ホームランの漫才は通販をネタにした話がリアルで傑作。

*円丈の新作(もはや旧作?)落語「悲しみは~」は結構有名らしいが初めて聴いた。
「北千住」から始まって埼玉方面までを小バカにして笑いを取るのだけど如何なものか。
もちろん、笑ったけど何度も聴く噺じゃないな。


♪2016-122/♪国立演芸場-11

2016年7月20日水曜日

国立演芸場7月中席

2016-07-20 @国立演芸場


落語 春風亭朝太郎⇒子ほめ
落語 春風亭朝也⇒たらちね
落語 春風亭柳朝⇒唖の釣
音曲バラエティ 東京ガールズ
落語 五明樓玉の輔⇒お菊の皿
落語 柳家三三⇒粗忽の釘
―仲入り―
奇術 マギー隆司
落語 三遊亭歌る多⇒桃太郎
紙切り 林家正楽
落語 林家正雀⇒紙屑屋

全体にそこそこという感じだったが、また聴いてみたい・見てみたいというのを拾うと、二ツ目の春風亭朝也(ちょうや)は将来有望株だと思った。若手の芸は形をなぞるばかりで間合いが取れていないというのか、呼吸が悪いというのか、名人・上手と同じ噺を同じように喋っていてもイマイチ気持ちが乗れないことが多いが、この人は結構その気にさせてしまう。2005年に二ツ目昇進しているから真打ちはまもなくだろう。

東京ガールズのHPから
「高齢化社会のアイドル」、東京ガールズは、和服を着たお姉さん(50歳代?)二人組が三味線を弾きながら漫談風に笑わせてくれる。この古風な形が楽しかったね。

柳家三三の「粗忽の釘」は有名な古典だけど彼にかかれば全く新しい作品のようで、大筋は古典をなぞりながら換骨奪胎している。それがおかしいのだけど、器用すぎるのが難点かなあ。

林家正楽の紙切り芸はテレビでは見たことがあったけど、今日は間近で見て、一筆書きのように巧みに操るハサミ使いに驚いた。リクエストにも応じてくれるのだけど、まあ、頼む方も出来そうなのを頼むのだろうが、客席から4人の声が掛かり全部きれいに仕上げてちょっとした感動モノだった。

トリの林家正雀。初めてナマで聴いた。最初のうちは上手には思えなかったが、だんだん調子が出てくる。この「紙屑屋」という噺は、単に話し上手だけでは勤まらない。新内、清元、都々逸などの古典音曲の芸も必要なので、相当ベテランでないと演れない作品だが、これが上手で落語の語りとの落差が大きくて実におかしい。


♪2016-101/♪国立演芸場-07