2018年2月16日金曜日

2月中席

2018-02-16@国立演芸場


落語 金原亭馬久⇒子ほめ
落語 金原亭馬玉⇒ざるや
落語 蝶花楼馬楽⇒長屋の花見
漫才   金原亭世之介/古今亭菊春
落語 林家正雀⇒四段目
落語 金原亭馬生⇒子別れ(上・強飯の女郎買)   
獅子舞 金原亭世之介/古今亭菊春
  ―  仲入り  ―
大喜利 鹿芝居
「世渡親子柵 ―人情噺子は鎹―」脚本=竹の家すゞめ
(よをわたるおやこのしがらみ―にんじょうばなしこはかすがい―)
  大工熊五郎⇒金原亭馬生
  女房お光⇒林家正雀
  倅亀吉⇒金原亭馬玉
  女房お花⇒古今亭菊春
  番頭伊之助⇒金原亭世之介  
  紙屑屋長吉⇒金原亭馬治
  かっぽれ屋久八⇒金原亭馬久  
  大家清兵衛⇒蝶花楼馬楽

国立演芸場二月の中席は毎年仲入り後に「鹿芝居」(語源:噺家の芝居⇒ハナシカ・シバイ⇒鹿芝居)を演るのが恒例で、今年で17年目だそうな。これがなかなか傑作で、今日は超満員だった。みんな鹿芝居が目当てだ。

仲入り前には落語や漫才、奇術、獅子舞もあるが、これがすべてその道の専門家ではなく落語家が演るのだけど、なかなかの腕前だ。2頭の獅子舞はひとしきり舞台で転げ回った後に客席に降りてきてお客さんの病気平癒・無病息災を祈って噛み付いてくれる。僕も身体の悪いところはどこかと問われて頭だと答えたので頭を噛んでくれたがこれで少しは頭が良くなるかも。


「鹿芝居」、昨年は落語の「らくだ」を基にしたものだったが、今年は「子別れ」の上中下のうちの中下を芝居にしたもので、上(強飯の女郎買)は馬生が芝居の前にあたりまえに落語として演じ、芝居ではそれに続く「中下」が演じられた。
この芝居を脚色したのが林家正雀だ(「竹の家すゞめ」は正雀のペンネーム。)。

噺家たちであるからあまり芝居がうまい訳ではないが、余技にしては堂にいっている。その中途半端さがおかしい。人情噺が観客の気持ちをホンワカさせて良い塩梅だった。
最近、NHKTVが「超入門 落語THE MOVIE」という番組を放送しているが、鹿芝居は、まさしく「超入門 落語THE 芝居」である。

♪2018-019/♪国立演芸場-02