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2022年12月21日水曜日

「第九」2022-❺ 東京交響楽団 東響オペラシティシリーズ第131回

2022-12-21 @東京オペラシティコンサートホール



秋山和慶:指揮
東京交響楽団
合唱:東響コーラス

ソプラノ:秦茂子
メゾ・ソプラノ:杉山由紀
テノール:村上公太
バリトン:原田圭


ベートーべン:「エグモント」序曲
ベートーべン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125



東響で「第九」を聴くなら秋山「第九」。
もうひとりナントカという指揮者も演るらしいが興味なし。昔から「第九」は秋山。

一人の指揮者が同じオケで毎年「第九」を40年超も演奏しているなんてギネスものではないか。
ついにオケと秋山御大は同じ呼吸をするに至った!
〜かどうかは知らないけど、オケ面子にしてみればとても安心感があるだろう。聴いている方もこの上ない安心感だ。

18年からは、第九を聴いた全オケの演奏時間などを記録しているが、毎年指揮者が変わらないのは東響だけで、テッパンの秋山「第九」は演奏時間も毎年《ほぼ》変わらない。

厳密に言えば、僅かずつテンポが遅くなっている。
以前は70分を切ることが普通だったが、去年70分を僅かに超え、今日は71分だった。誤差の範囲ではあるけど、秋山御大の場合は、40年以上も振っているので、超安定していてブレはとても少ないと思う。

尤も、去年は楽章間の合唱団入場に1分強かかった。
今日は、合唱は冒頭から着座だったにもかかわらず少し長くなっている。
多分、ここ数年で、呼吸が長くなっているのだろう。

全楽章を通じて何となく、その僅かの差を感じながら、秋山「第九」が益々熟成し老成していく過程なのだと思いながら聴いた。

独唱は秦茂子Sp/杉山由紀Ms/村上公太Tn/原田圭Br

合唱は東響コーラス。総勢百人超。NoMask、NoScore。

最後は恒例の蛍の光。乙女チックな気恥ずかしき演出も良き哉。

弦奏者にMaskが多いのは残念。在京オケでMask着用率を競ったら間違いなく1等賞だ(誉めていないよ!)。

演奏好感度★85点

♪2022-199/♪東京オペラシティコンサートホール-04

2018年10月28日日曜日

新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会 第7回 サファイア<横浜みなとみらいシリーズ>

2018-10-28 @みなとみらいホール


上岡敏之:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場合唱団*

山口清子:ソプラノ*
清水華澄:アルト*
与儀巧:テノール*
原田圭:バス*

ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB 109(ハース/オーレル版)
ブルックナー:テ・デウム WAB 45*

好みじゃないブルックナー「交響曲第9番」が今年はどういう訳か3回目だ。

でも、今日は、指揮が好みの上岡敏之だし、未完の第4楽章に代えて(ブルックナーの)「テ・デウム」を休憩なしで演奏するという野心的な試み。

これまで、ブルックナーが(第9番の終楽章が未完に終わった場合は、「テ・デウム」を代わりに演奏せよ、と)示唆したというこの形での演奏に接したことがなかったので、その面でも楽しみだった。

細部へのこだわり=上岡らしさは特に感じなかったが、弦はきれい。管はやや残念。とは言え、緊張感の持続する良い演奏だった。

難点の<長さ>については、「テ・デウム」込み(約90分)でも納得させた。というより、むしろ「テ・デウム」が終楽章の代わりに続いたことが全曲の完結感を高めたのだろう。

欲を言えば、合唱席はP席(舞台後方)を使ったのだから、冒頭から座って待っておれば良かった。80人が着席するには時間が必要で、気持ちを維持するのに一手間かかる。
でも、その合唱は良かった。
独唱4人の巧拙は別に、アンサンブルの妙が無い。そういう音楽だから仕方がない。

♪2018-138/♪みなとみらいホール-30