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2024年2月14日水曜日

第2006回 NHK交響楽団 定期公演 B-1

2024-02-14 @サントリーホール



パブロ・エラス・カサド:指揮
NHK交響楽団
アウグスティン・ハーデリッヒ:バイオリン*
吉田珠代:ソプラノ**

ラヴェル:スペイン狂詩曲
プロコフィエフ:バイオリン協奏曲第2番ト短調*
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」(全曲)**
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カルロス・ガルデル(A.ハーデリヒ編):ポル・ウナ・カベーサ(首の差で)*





純粋にスペイン音楽ばかりではないけど、一応「スペイン」で括ったプログラム。

カサドの好みなのか、オケは繊細で攻撃的なところは微塵もなく、管弦のアンサンブル非常に良し。

さはさりながら、南国スペインの陽気な音楽かと思いがちだが、とんでもない。全て過去何度も聴いているのに、前半の2曲は、こんなに暗い音楽だったのか、とあらためて驚いた。

ハーデリッヒのバイオリンも明るい音色とは言えないし、音量も物足りない。繊細ではあるし一音一音をとても大切にしているのは分かったけど、協奏曲の妙味に乏しい。

後半、やっと本物のスペイン音楽が登場し、オケも繊細さを保ちながら華やいでとても好感した。

♪2024-026/♪サントリーホール-04

2020年12月27日日曜日

N響「第九」Special Consert 「第九」❽

 2020-12-27 @サントリーホール


パブロ・エラス・カサド:指揮
NHK交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団

ソプラノ:髙橋絵理
メゾ・ソプラノ:加納悦子
テノール:宮里直樹
バリトン:谷口伸
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勝山雅世
:オルガン*

J.S.バッハ:組曲第3番ニ長調 BWV1068「アリア」(G線上のアリア)*
J.S.バッハ(デュリュフレ編):コラール「主よ、人の望みの喜びよ」*
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」op.125

パブロ・エラス・カサドの指揮は、スペイン人だからなのか冒頭からメリハリの強いシャキシャキした演奏だったが、1拍めの明瞭さに比べて拍の末尾がぼんやりとした印象は最後まで拭えなかった。

1拍目だけでリズムを作る軽快な舞踊曲みたい。

これはドイツ音楽だろうか?

…なんて、大胆な疑念と闘い続けているうちに終わってしまって、カタルシスは得られなかった。

今日のサントリーホールは響きも悪かった。
舞台周り以外はかなり大勢のお客が入っていたせいだろうか?

管弦のアンサンブルも、ホルンの聴かせどころ(とても上手なのだけど)も響きに潤いがない。

自席は、なかなか取れない最良席だった。ここで文句を言っていたら座る場所がない。なのに、響いてこない。

演奏技術とは無関係。

ホールは生き物だ。あるいは自分の体調も影響したかも。

音楽の齎す幸福度で測れば評点80点。

カーテンコールは最後スタンディングオーベイションで盛り上がったが、それ程じゃないよと1人白けていた。

♪2020-100/♪サントリーホール-06

備考:
弦の編成:12-10-8-5-4
合唱:女声20/男声20
演奏時間正味:63分18秒