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2019年6月3日月曜日

国立演芸場開場四十周年記念 6月上席

2019-06-03@国立演芸場


落語           古今亭志ん吉⇒子ほめ
落語           古今亭菊志ん⇒真田小僧
奇術           アサダ二世
落語           五明樓玉の輔⇒紙入れ
落語           柳亭小燕枝⇒小言幸兵衛
        ―仲入り―
漫才           ニックス
落語           柳家喬之助⇒堪忍袋
曲芸           翁家社中
落語           むかし家今松⇒笠碁

国立演芸場に通いだしてから3年以上経つが、トリのむかし家今松もその前に高座に上がった柳家喬之助も全く初めてだった。
特に落語界事情を勉強している訳でもないので、彼らの名前すら知らなかった。

その一方で、 五明樓玉の輔なんか今日で5回目だ。一体どういう順番で出演が決まるのだろう。

今日は、傑出した落語はなかった(ま、大抵「ない」のだけど。)が、聴いてられんというほど酷いのもなかった。
ただ、こんな水準でいいのかなと、今日に限ったことではないけど…思う。

落語ブームで噺家が増えている。ある程度の経験を積めば高座にあげなくてはいけない。すると、ホンに巧い噺家の出番が削られていっているのではないか、と不安に思っているのだけど。

半蔵門駅前通りの葵
♪2019-074/♪国立演芸場-09

2019年5月14日火曜日

国立劇場開場四十周年記念 国立演芸場05月中席 三遊亭歌之介改メ 四代目三遊亭圓歌襲名披露公演

2019-05-14@国立演芸場


落語   春風亭一花⇒花色木綿
落語   三遊亭歌橘⇒ちりとてちん
曲芸   鏡味仙三郎社中
落語   三遊亭若圓歌⇒西行
落語   林家木久扇⇒明るい選挙
      ―仲入り―
  襲名披露口上
奇術   アサダ二世
落語   三遊亭歌司⇒親子酒
浮世節  立花家橘之助
落語   三遊亭歌之介改メ
     四代目三遊亭圓歌⇒笑いが一番

今月はおそらく改元行事の影響からか、上席は休演で、中席のみの公演となった。その中席は三遊亭歌之介が四代目圓歌を襲名したというので、その披露公演だ。

圓歌(以前は「円歌」と書かれることもあったように思う。)といえば、先代がタレント活動?で結構有名だったが、本業の落語は新作中心でまともな古典落語は聞いたことがなかった。
で、四代目も芸風はやはりそういう系統らしく落語というより、漫談のような話だった。
まあ、次から次へと洒落や小ネタが飛び出すので、客席は笑いが絶えないのだから、これはこれでいいかもしれないが。

木久扇はずっと先輩だが、こちらも漫談、というより笑点裏話で笑わせただけで、こういうのは芸というのか、あまり感心できない。でも、才能がないことは間違い無いので、死ぬまでこんな調子なのだろう。四代目圓歌は木久扇に比べるとずっと頭が良さそうだから、新境地を開いてゆくかもしれない…と思った。


♪2019-063/♪国立演芸場-08

2018年7月16日月曜日

国立演芸場7月中席

2018-07-16@国立演芸場


落語          鈴々舎八ゑ馬⇒桃太郎
落語    鈴々舎馬るこ⇒ハングル寿限無
漫才          すず風にゃん子・金魚
落語          古今亭菊春⇒代り目
落語          柳家小はん⇒船徳
   ― 仲入り ―
奇術          アサダ二世
落語          橘家蔵之助⇒猫と電車
曲芸          鏡味仙三郎社中
落語          柳家小さん⇒ちりとてちん

本日の最大の収穫は鈴々舎馬るこの「ハングル寿限無」だ。
馬るこは初めてで、最初のうちはあまりうまそうではなかったのでどんなものかと思っていた。噺の枕がハングルの話になって、一体どういうことになるのか、と思っていたら、
なんと「寿限無」なのだが、ここに来て枕で披露したハングル(擬)が功を奏してくる。「寿限無」を非常な早口で話す噺家は少なくないが、馬るこの場合は、これをハングル擬でやるのだ。そして「寿限無」少年は長じて歌舞伎町のホストになっているという設定がおかしい。指名の際も、その取次も、自己紹介も、延々とハングル擬の寿限無なので、自己紹介が終わるともう「お時間で〜す」と落ちを付けてこれは笑えた。

菊春の「代り目」も小はんの「船徳」もそこそこに面白かったが、小はんが初めてで、あるきかたも座り方も危なっかしいし、手は震えている。大丈夫かいなと思ったが、噺が始まると大きな声で滑舌も悪くない。しかし、ほとんど表情を変えずおおかしい話を演ずるのはなかなか乗りにくかった。

鏡味仙三郎社中の曲芸は、馴れた進行で芸が堂に入っているという感じで感心した。

トリの小さんの「ちりとてちん」はイマイチ。やはり、この話は知ったかぶりをして「ちりとてちん」を食べる煉獄の苦しみを演じてこそだが、腹がよじれるまでには至らなかったな。

♪2018-084/♪国立演芸場-11

2018年4月3日火曜日

国立演芸場4月上席

2018-04-03@国立演芸場


落語     林家ぐんま⇒転失気
落語     林家つる子⇒やかん
落語     林家たけ平⇒都々逸親子
漫談     ひびきわたる
落語     三遊亭白鳥⇒マキシム・ド・呑兵衛
落語     柳家小団治⇒権助芝居
      ―仲入り―
漫才     青空一風・千風
落語     柳家はん治⇒子ほめ
奇術     アサダ二世
落語     林家正蔵⇒宗珉の滝

今日は、全体に良い出来だった。
林家ペーは楽しくない。できたら聞きたくないと思っていたら、通じたか、今日は欠場でひびきわたるに代わったが、まあ、こっちもあんまり面白くはないけど、人柄はペーほど悪くなさそうだ。

久しぶりに前座から聴いた。林家ぐんまはきっちりと話すのだけど、おかしくないのだ。どこが違うのだろうかと思いながら聴いていたけど、まあ、一本調子なのかなあ。


二ツ目の林家つる子。初めてだったが、いやー驚いた。まずは可愛らしい女性だ。とても可愛い。それだけでも十分楽しいのだけど、驚くほどの滑舌の良さ。もう、最初から観客の気持ちをきゅっと捉えて離さない。途中で、長い講談の節を披露するが、これがもうとても二ツ目とは思えない名調子だ。まったく、噛むこともなく、スラスラと出てくる。実力はもう真打ち級だ。いや、真打ちでももっと下手くそなのはいくらもいるよ。
彼女との遭遇が本日の最高の喜び。楽しみが増えたよ。

柳家はん治は前にも聴いたことがある。本格的で、味のある語り口だ。ただ、「子ほめ」はイマイチ。もっと大きな話を聴いてみたいね。

トリは正蔵だ。何と言っても彼の噺が一番の楽しみ。そして、その期待に答える良い話しぶりだった。「名人」を巡るマクラが最後のサゲ(と言っても所謂オチはないのだが。)に円環して気分良く収まった。この人は昭和の(東の)名人、志ん朝の味わいがある。このまま行けば平成の名人になるのではないかと思ったが、考えたら、平成も間もなく終わってしまうな。ま、ともかく、今が楽しく、これからも大いに期待できる噺家だ。


♪2018-034/♪国立演芸場-05

2017年9月13日水曜日

平成27年度9月中席

2017-09-13@国立演芸場

落語 三遊亭ぐんま⇒まんじゅう怖い
落語 三遊亭ふう丈⇒ライザップ寿限無
落語 三遊亭丈二⇒119
音楽パフォーマンス のだゆき
落語  夢月亭清麿⇒時の過ぎゆくままに
落語  林家正雀⇒田能久
   ―仲入り― 
奇術    アサダ二世         
落語  柳家小ゑん⇒ミステリーな午後          
漫才 ホームラン
落語 三遊亭円丈⇒グリコ少年

今日の出来は珍しく水準が高かった。あんまりひどいというのがなくて、いずれも及第点。
夢月亭清麿の「時の過ぎゆくままに」は、これが落語とは思えないが、どうも聞き覚えがある話だと思ったら、ちょうど1年前の同じ9月中席で聴いていた。大した話ではないけど、横浜が舞台というのが個人的に好感の要素でもあるが、こんな話ばかりやっていたのでは芸が上達しないだろうな。

正雀の「田能久」は古典落語だけど初めて聴いた。例によって、何の飾り気もなく、ポツポツと喋る正雀節。話も面白くてこれも良かった。
小ゑんの新作?はまずまず。
トリの円丈は以前の新作「悲しみは埼玉に向けて」に比べると今回の方がよほどマシだったが、大した話でもないな。

何といっても、毎回当たり外れのないのが漫才の「ホームラン」だ。実に傑作。客席を巻き込んで当意即妙の運びには感心する。
ホームランをトリに据えて30分位聴いてみたいものだよ。

♪2017-148/♪国立演芸場-015

2017年5月19日金曜日

平成29年度5月中席 落語協会真打昇進披露公演

2017-05-19 @国立演芸場


落語 柳亭市朗⇒子ほめ
落語 三遊亭わん丈⇒新ガマの油
落語 三遊亭金八⇒手紙無筆
曲芸 翁家社中
落語 三遊亭金時⇒七段目 
落語 林家木久扇⇒彦六伝
<仲入り>
真打昇進披露口上
漫才 ホンキートンク
落語 三遊亭金馬⇒孝行糖
奇術 アサダ二世
落語 三遊亭時松改メ三遊亭ときん⇒お見立て

今月の中席は落語協会の5人の真打昇進披露公演だった。
あちこちの寄席で順番に披露公演を済ませ、国立演芸場が最後の舞台だったようだが、披露されるのは1日に1人ずつで、今日は三遊亭金時の弟子の時松改メ三遊亭ときんの披露だった。

真打昇進したばかりじゃ芸はまだまだ。
むしろ関心の第一は三遊亭金馬師匠だ。落語界最長老なのかな。「お笑い三人組」もはるか昔のこと。流石に無駄に歳とっていない。淡々として巧い。その点、林家木久扇は相変わらずちっともうまくない。


2017-087/♪国立演芸場-08

2016年11月9日水曜日

国立劇場開場50周年記念 平成28年度(第71回)文化庁芸術祭協賛11月上席 橘家文左衛門改メ三代目橘屋文蔵襲名披露公演

2016-11-09 @国立演芸場


落語 橘家門朗⇒
落語 柳家花ごめ⇒狸札
落語 柳家小せん⇒金名竹
ギター漫談 ペペ桜井
落語 林家正雀⇒大師の杵
落語 金原亭馬生⇒目黒の秋刀魚
<仲入り>
襲名披露口上
奇術 アサダ二世
落語 春風亭一朝⇒やかん泥
漫才 ロケット団
落語 橘家文左衛門改メ三代目 橘家文蔵⇒芝浜

正雀の話ぶりは独特だが、これをよしとするかどうかは聴き手の好みで別れるだろうな。
今日の出し物の中では金原亭馬生の「目黒の秋刀魚」が一番良かった。

橘家文左衛門のことはその名前すら知らなかったが、「文蔵」という名前を襲名したそうで、今月の上席はその襲名披露公演を兼ねていた。
そのためか、トリに回った文蔵氏は古典落語の大作「芝浜」を演じたが、なにやら全編硬い。大いに笑うという話ではないけど、少なくともマクラでは笑わせてくれないと、まるで説教でもされているような感じだ。
本題に入ると益々笑えない。ちくりと笑わせるところがあってもいいはずなのに全編講談調だ。それにおかみさんの人物の造形が弱々しくてジメジメと暗い。ここは生きのいい江戸っ子のおかみさんで話を軽く仕上げてほしい。

まあ、よくできた人情噺で、最後はホロッとさせてくれるのだけど、途中の風とおしがよくないので胸アツには至らなかった。

この噺は談志も得意にしていたようだけど、今は亡き三代目志ん朝の芝浜をDVDで聴き返したら、この人は本当に巧かったなあとしみじみ思う。

2016-153/♪国立演芸場-14