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2022年11月8日火曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート2022後期 ドス デル フィドル 石田泰尚 & 﨑谷直人

2022-11-08 @みなとみらいホール


ドス デル フィドル
 石田泰尚:バイオリン
 﨑谷直人:バイオリン
伊藤ハルトシ:チェロ、ギター
園田涼:ピアノ
小山尚希:ベース

フォスター:金髪のジェニー
〜ピアノ interlude
クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット
クライスラー:美しきロスマリン
〜ピアノ interlude
ピアソラ(篠田大介編):鮫
ピアソラ(篠田大介編):オプブリビオン
ピアソラ(篠田大介編):ブエノスアイレスの四季から冬
ピアソラ(林そよか):リベルタンゴ
〜ピアノ interlude
ビバルディ(大橋晃一編):四季メドレー夏・秋・冬・春
PENICILIN(大橋晃一編):ロマンス
LUNA SEA(大橋晃一編):END OF SORROW
XJAPAN(篠田大介):ENDLESS RAIN
X JAPAN(大橋晃一編):紅
----------------------------
TM.Revolution:THUNDERBIRD
仁義なき戦い〜テーマ


バイオリン・デュオに数曲ゲストが入るのかと思っていたが、最初の不似合いな可愛らしい小品以外は5人組だった。

エレキギターにエレキベースが加わるので、バイオリンとピアノもマイクで収音し大きなスピーカーから拡声した。

実は、全編睡魔との戦いだったが、睡魔が負けてくれたのはその拡声に覚醒せざるを得なかったから。

ピアソラの数曲とビバルディの四季を除けば全く知らない曲ばかり。
四季にしても4曲からさわりを集めて極端にコンパクトに編曲してあり、これは何?

この編成、ロックバンドという程でもなく、ジャズでもなく、これをみなとみらいホールで聴くかなあ、と疑問だった。

石田氏もあまりあれこれ広げない方がいいのでは?

♪2022-168/♪みなとみらいホール-04

2022年6月22日水曜日

音楽堂アフタヌーンコンサート2022前期 「実力派カルテットへの誘い」 ウェールズ弦楽四重奏団

2022-06-22 @県立音楽堂


ウェールズ弦楽四重奏団
 﨑谷直人:Vn1
 三原久遠:Vn2
 横溝耕一:Va
 富岡廉太郎:Vc

モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 K.421
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
ベートーベン:弦楽四重奏曲第10番「ハープ」op.74
----アンコール----
ベートーベン:弦楽四重奏曲第5番 op.18-5 から第2楽章




神奈川フィルのコンマスでもある﨑谷を始め、各人個別の活動に接しているが、四重奏団としては初聴き。

リゲティ以外のモーツァルト・ベートーベン作品は有名で馴染みの、聴くのが楽しみなものばかり。

が、偉く慎重な演奏で、とてもアンサンブルの調和に神経を注いでいるのが分かる。

その分、即興性というか、ドライブ感が味わえなくて、きれいだけどつまらない。

多分、四重奏団としての更なる高みを目指している過程なのだろう。
求道者のようなアプローチに、凡人はついていけなかった。

♪2022-091/♪神奈川県立音楽堂-06

2021年2月20日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団音楽堂シリーズ第19回定期演奏会

 2021-02-20 @県立音楽堂


阪哲朗:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
﨑谷直人、直江知沙子:バイオリン*

ベリオ:Divertimento per Mozart
モーツァルト:ディヴェルティメントニ長調K.136
シュニトケ:Moz Art a la Haydn*
モーツァルト:交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」



神奈川フィルの音楽堂定期は、先月も極上だったが、今月も上出来。
いや、今月の方がさらに上出来。

4曲ともモーツァルト又はモーツァルト由来の作品。

ベリオ:Divertimento per Mozart は現代曲で初聴き。

弦楽合奏23人にクラリネットが2人という変わった編成。

面白い。

シュニトケ:Moz Art a la Haydnも初聴き。

13人の弦楽合奏。

これも現代曲で、機嫌が悪い時に聴けば腹を立てるような趣向の作品だが、今回は、素直に楽しめた。まあ、余興のような音楽だが。

モーツァルト:嬉遊曲ニ長調は弦のみで21人。
モーツァルト:交響曲「リンツ」も小規模編成。

全体として弦楽合奏を楽しむような演奏会だったが、音楽堂の乾いた響きがピッタリと合って実に軽快で、シャキシャキとしていた。

管・打とのアンサンブルも程よい混ざり具合で心地よく、阪氏の指揮の下で団員が楽しんでいたのが良い。

♪2021-016/♪県立音楽堂-02

2019年11月16日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会みなとみらいシリーズ第353回

2019-11-16 @みなとみらいホール


カーチュン・ウォン:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

﨑谷直人:バイオリン*
門脇大樹:チェロ*

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
ブラームス:バイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102*
エルガー:変奏曲「エニグマ(謎)」Op.36
---------
J.S.バッハ:インヴェンション第1番ハ長調 BWV772(Vn+Vc版)*

2年半前に初めてカーチュン・ウォンの指揮で聴いたのも神奈川フィル。その時にとても良い印象を受けた。久しぶりに見るウォン氏は少し太って貫禄が出てきた。見た目も大切だ。オケとの交流も進んだようで、隅から隅まで彼がコントロールしているように聴こえる。

聴きなれた「タンホイザー」序曲も管弦楽曲としてなかなか面白いなあと再発見。
ブラームスのダブル・コンチェルト。出だしの迫力が欠けたが、その後は安心して楽しめた。独奏2人がオケの常任だから、みんなが応援して良い音楽にしようとしているのが伝わってきた。

珍しくホールの響きが固かったのはどうして?
いつももっと良い響きだけど?

♪2019-179/♪みなとみらいホール-51

2014年9月14日日曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団:2014年度 みなとみらい年間会員交流イベント

2014-09-14 @はまぎんホールヴィアマーレ


川瀬賢太郎(常任指揮者)
永峰大輔(副指揮者)

メンデルスゾーン⇒ピアノ三重奏曲第1番Dm Op49から第1、2、4楽章

Vn:﨑谷直人
Vc:門脇大樹
Pd:梅村百合

石田泰尚 ミニ・リサイタル
ピアソラ⇒アディオス・ノニーノ/「タンゴの歴史」より’現代のコンサート’
ビジョルド⇒エル・チョクロ
ガーデ(大橋晃一編曲)⇒ジェラシー

Vn:石田泰尚
Pf:中島剛

神奈川フィル次期定期プログラム発表
懇談会


今日の催しは、交流会(来季の定期演奏会のプログラム発表や常任指揮者、コンマスなどと定期会員との懇談・撮影・サイン会)が主眼だったので、時間の制約もあったのだろうけど、演奏会はオマケ程度のミニコンサートだった。

事前に「~から」と案内もされていたが、楽しみだったメンデルスゾーンのピアノトリオ第1番は第3楽章が省略された。
第3楽章は3分強という一番短い楽章なのに、何もこれを外さなくともいいではないか。

今日のトリオは神奈川フィルの首席(バイオリンとチェロ)にピアノの梅村百合さんを加えた編成で、7月にも同じメンバーでハイドンのピアノ三重奏曲を聴いている。
トリオとして本格的に活動しているのではないのだろうけど、息が合っているように思う。前にも感じたけど、各楽器が出しゃばらず音量のバランスがとても良い感じだ。

後半は、神奈川フィルの顔ともいうべきソロ・コンサートマスターの石田泰尚のタンゴ・リサイタル、と言っては不正確かもしれないけど、ピアソラを中心に情熱的な古典タンゴから、超絶技巧ぽい現代曲を計4曲。
いつ聴いてもこの人の演奏は気合が入っている。
もう少し愛想よくすればどっと人気が出るんだろうけど、硬派を気取っているところが魅力なのかもしれない。石田氏の演奏スタイルを見ていると、ケレン味たっぷりで、コンマスってこのくらいの存在感がなくちゃなあといつも納得してしまう。


みなとみらいの横浜銀行本店内にある「はまぎんホールヴィアマーレ」というところは初めて入った。
客席500人強の多目的ホールだが、今日は、後ろ半分は使っていなかったので、観客は250人位だったのかも。
前から4列目の中央という、室内楽を聴くには好都合な場所を確保したが、この辺だとコンサート専用ホールでなくとも、チェロの柔らかい中低音、ヴァイオリンの繊細な高音、ピアノのキラメキとすっきり抜ける重低音が実にきれいだ。

そろそろ各オーケストラの来季の予定が発表される時期になったようだ。
神奈川フィルの3つの定期演奏会がその先陣を切って今日発表された。
再来年(2016年)の3月までの予定が入った訳だ。
なんか、あまりに先のことで呆然とする。それまで健康で過ごしたいな。

♪2014-84/♪はまぎんホールヴィアマーレ-01

2014年7月9日水曜日

みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.58 神奈川フィル名手による室内楽①<ティータイム・クルーズ>

2014-07-09 @みなとみらいホール

﨑谷直人(神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第1コンサートマスター 2014年4月より)
門脇大樹(神奈川フィルハーモニー管弦楽団 首席チェロ奏者)
梅村百合(ピアノ

マスネ:タイスの瞑想曲
カサド:無伴奏チェロソナタ 第3楽章
ハイドン:ピアノ三重奏曲 第25番 ト長調 「ジプシー・ロンド」Hob.Xv:25



マスネの「タイスの瞑想曲」はあまりにも有名だけど、元歌というべき歌劇「タイス」の話は全然知らなかったが、プログラムによれば、修道士アタナエルが娼婦タイスと出会い、その堕落した生活を改めるように説教して信仰への道に導く。彼の努力が実を結びタイスは修道女として生きる道を選択した。ところが、アタナエルはタイスが忘れられず、恋い焦がれて悶え苦しむ…という話で、(人によるが)信仰というものの薄っぺらい仮面を剥いでみせるようで興味深い。
タイスはその瞑想の中で、神への祈りを込めたのだろうか、それとも彼女もアタナエルへの恋慕と闘っていたのだろうか。

これから「タイスの瞑想曲」を聴くときはきっとこの話を思い出すだろうな。

現代スペインの作曲家にして高名なチェリスト、カサドの無伴奏チェロ組曲は、僕にとって、この曲しか知らないし(CDを持っている唯一の作品)、生で聴くのも初めてだった。
スペイン情緒たっぷりの名品でできれば全3楽章を聴きたかった。

ハイドンCD全曲聴破は、交響曲の前半1/3で頓挫しているので、今日のピアノトリオ第25番は多分今回のステージで初めて聴いたように思う。
通称「ジプシー・トリオ」とか「ジプシー・ロンド」という呼び方に記憶があったので、あるいはどこかで聴いたことがあったのかもしれない。

まさにハイドンとはこれだ、というような軽妙な味わいだ。
しかし、第3楽章が意外な展開で、なるほど「ジプシー」と呼ばれるのは納得。
西洋古典音楽の王道のような旋律とハンガリー民謡風のメロディーが輪唱するのだ。チャールダーシュの後半部分のような印象を受けた。とても面白い曲だ。

さて、今日のトリオは特に楽団名も付いていない俄ごしらえだろうが、弦の2人は同じオケのメンバーだしアンサンブルはお手のものだろう。

ピアノの梅村女史は1月に声楽リサイタルの伴奏者として聴いていたが、今日はトリオの一員として存分に技量を発揮できたのではないか。感じのいい人だ。

ちょうど1週間前に同じ場所でチャイコフスキーのピアノトリオを聴いたが、その時は3者のバランスに残念感があったが、今日はピアノが控えめというか、バイオリンとチェロをよく聴きながら演奏していたのではないか、と思った。実に良いバランスだった。

♪2014-68/♪ @みなとみらいホール-29

2014年5月16日金曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団第299回定期演奏会

2014-05-16 @みなとみらいホール



﨑谷直人(Vn/第1コンサートマスター)
現田茂夫(名誉指揮者)

團 伊玖磨:交響組曲「アラビア紀行」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
ドボルザーク:交響曲第7番 ニ短調 Op.70
------------------
アンコール
ハイドン弦楽四重奏曲第1番「狩」から第3楽章
(﨑谷直人+弦楽3部の首席)

現田茂夫(名誉指揮者)

團 伊玖磨:交響組曲「アラビア紀行」は、その存在さえ知らなかったくらいで、当然聴いたのは初めて。これまでに、あるいは、電波に乗ったことがあるのかもしれないけど、Youtubeにも見当たらず。

さて、その名も「アラビア」を冠するだけに異国情緒たっぷりだ。
断言はできないけど、いわゆるジプシー音階(C-D-Eb-F#-G-Ab-B-C)か、彼の地のその類の旋法によっているのだろう。
この例ではEb-F#、Ab-Bにできる増2度が、西洋音楽に馴染んだ耳にはとても刺激的なのだ。
エキゾチックを感ずる所以でもあるけど、全6楽章、約40分の大曲で、睡眠不足の身にはかなり堪えたなあ。

最後のドヴォルザークも、後期ロマン派である以上にチェコの国民楽派で、スラブ舞曲に代表されるような哀愁を帯びた土着的・民族的なメロディーやリズムが特徴的だ。ブラームスの指導を得てからは、かなり、独墺的な抑制と構築性を獲得したようだが、やはり、(好みだけど)民族色が強く残っている。もっとも、だからこそ、広く好まれるのだろうけど。


このコテコテの情緒性に挟まって、モーツァルトのバイオリン協奏曲第4番は、なんと軽やかで透明感があって、可愛らしいことか。

このソロを弾いたのが、この4月から若干26歳(27歳?)で神奈川フィルの第一コンサートマスターに就任した﨑谷(さきや)直人で、当然、腕前に不安はないが、弾き終えてから仲間からの祝福を受けて相当照れていた。

<直江智沙子(第2バイオリン首席)>

何度かのカーテンコールの後に楽譜を持ってアンコールに応えるべく登場した。
曲はソロバイオリニストのアンコールにつきものの無伴奏作品ではなく、オーケストラの仲間から残る第2バイオリン、ビオラ、チェロの各首席奏者が一緒になってハイドンの弦楽四重奏曲の緩徐楽章を弾いた。
これもきれいな曲だ。



神奈川フィルはお客様を大切にしている。終演後は1階ロビーで、全員ではないが、楽団員が楽器を片手に(持たない・持てないパートもあるが)整列して、ありがとうございましたと声をかけてくれる。その砲列の中を歩くのはとても恥ずかしい。

♪2014-55/♪みなとみらいホール-23