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2024年9月13日金曜日

お仕事終わりに ワンコインコンサートVOL.2 〜志野文音ギターリサイタル〜

2024-09-13 @かなっくホール




志野文音:ギター

A.ルビーラ:禁じられた遊び
F.タレガ:アラビア風奇想曲
横尾幸弘:さくらの主題による変奏曲
A.C.ジョビン:Felicidade
志野文音:碧い月
F.タレガ:アルハンブラの想い出
C.コリア:SPAIN
A.ピアソラ:リベル・タンゴ
------------------------
E.モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス



チラシの写真よりずっと美形。
話も上手。

ギター演奏の腕は確か(だと思う。)。
ミューザのランチタイムコンサートでも聴いた経験あり。

クラシックギターコンサートだったが、PAを使った(300人ホールでその必要があったのか不明だが)ので、とても迫力があった。

曲目も、タレガの2曲を除けばジャス、ボサノバ、タンゴ、自作と幅広くギターの魅力を味わった。

あまりにもスムーズな進行で、むしろ、もう少し初々しいくらいのほうが親しみを感じられたかも。

♪2024-122/♪かなっくホール-06

2023年5月21日日曜日

読売日本交響楽団第126回横浜マチネー名曲シリーズ

2023-05-21 @みなとみらいホール



鈴木優人:指揮
読売日本交響楽団
ミシェル・カミロ:Pf*

モーツァルト: 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
カミロ:ピアノ協奏曲第2番「テネリフェ」*日本初演
モーツァルト:交響曲第28番ハ長調 K220
ラヴェル : ボレロ
----ENC----------------
チック・コリア:スペイン*
ガーシュイン:アイ・ガット・リズム*


4本立て。うち2本はモツ作品だが、残りは現代作(日本初演)とラヴェルの「ボレロ」…ってどういうコンセプトなのか?

全部、楽しめる演奏だったが、4本は多かったな。
モーツァルトは1曲にして2曲目にラヴェル、休憩後Pf協奏曲でEnc付き、というのが、満足度を高める構成だったのではないか?

4曲の弦の編成はいずれもVn1-Vn2対抗配置で10型⇒12型⇒10型⇒12型とステマネが大忙し。ならばいっそ4曲目のラヴェルは14か16型に拡大すれば良かったのに。

…という疑問はあったが、演奏は素晴らしい!

先ずは「ドン・ジョヴァ」の冒頭のtuttiの重厚な管弦の響に惹き込まれて、さすが読響と大いに感心した。前日、同じホールの似たような席で日フィルを聴いて、その響がまだ少し頭に残っているような状態だったが、この両日の両オケの響に限れば、明らかに読響が強くて美しい。コレコレ!こういう音を聴きたいのだよ!

ミシェル・カミロという作曲家・ピアニストについて何にも知らなかった。現代最高峰のジャズピアニストとプログラムに書いてある。
彼の自作自演によるPf協奏曲第2番がもう圧倒的だった。
現代音楽には違いないけど、ほぼ、ジャズと言っていいのか?
独奏Pfのみならず管弦打の全パートがリズムセクション化したような激しい調子でワクワクさせる。変拍子だらけ?で演奏は極めて難しそうだったが、オケは乱れない。特に管楽器の切れ味の良さが見事。
オーケストレーションの巧さも感じた。

演奏時間は30分近い大作だったが、なんとその後のEncが半端ではない。チック・コリアとガーシュインの作品だったが、原曲とは相当離れていたのではないか?
超絶技巧でPfをガンガン叩きつけるので、Pfが壊れはしないかと思ったよ。
1曲目だけで相当長かったし、もうたらふく状態だったが、2曲目も長尺で、もうこれ以上は結構でございます。
すごいピアニストがいるものだ。

以上が前半で、その濃厚な事。


後半は、モツ交響曲28番が珍しく、生では初聴き。激しい音楽の後に一服の清涼剤の如し。

最後の「ボレロ」。
14型以上の編成で聴くことが多いが、今日は12型。
これがスッキリクッキリで良い。冒頭のスネアは聴こえないくらいの弱音でスタート。次に最初の旋律がFlだが、その音が大きすぎることがしばしばだ。スネアに匹敵するような弱音は難しいのだと思うが、今日の読響のお姉さんは消え入りそうな弱音で入った。その後もあのリズムのタンギング?も巧いものだなと感心しつつ聴いた。

今日は、久しぶりにナマ管弦楽を聴く喜びを満喫した。

♪2023-087/♪みなとみらいホール-19

2022年8月4日木曜日

フェスタサマーミューザ2022 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 ≪チック・コリア トリビュートVol.1 ジャズとスペインを巡る音の饗宴≫

2022-08-04 @ミューザ川崎シンフォニーホール



藤岡幸夫:指揮
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

クラリネット:リチャード・ストルツマン*
マリンバ:ミカ・ストルツマン**
ジャズ六重奏**:
 宮本貴奈(ピアノ)
 井上陽介(ベース)
 高橋信之介(ドラムス)
 中川英二郎(トロンボーン)
 本田雅人(サックス)
 小池修(サックス)

コープランド:クラリネット協奏曲*
チック・コリア:スペイン~六重奏とオーケストラのための**
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
レスピーギ:交響詩「ローマの松」


好感の好漢、藤岡幸夫の指揮ぶりを楽しみにしていたが、前半は楽しめず。
コープランドのクラリネット協奏曲は、多分技術的に相当難度の高い作品のように思うが、Rストルツマンの音が全然美しくない。特に高域は音程も怪しく聴き苦しい。

…世界の一流になんて事を!

しかし、P.メイエの独奏CDを持っていて、たまにカップリング曲のついでに聴くが、もっとずっと滑らかな音色で聴きやすい。

2曲目はなんでジャズ6重奏+マリンバ+オケなのか。
編曲者不明だが、何を狙ったのだろう。
むしろジャズプレイヤー7人だけで聴きたかった。
或いはオケと協奏するのはピアノとマリンバだけで良かったような…中途半端感に隔靴掻痒。

という事情や楽曲の性質上、前半は弦楽器の活躍が限られて東京シの実力が感じられなかった。

オケを弦14型に拡大した後半のリムススキーコルサコフの「スペイン奇想曲」とレスピーギの「ローマの松」は、前半と打って変わって本来の管弦楽の面目躍如。

十分楽しめたが、欲を言えば、弦高管低で特に木管にもう少し迫力が欲しかった。
とはいえ、バンダも2組登場し、オルガンも加わった「アッピア街道の松」は、いつもながらカタルシスを与えてくれる。

♪2022-114♪ミューザ川崎シンフォニーホール-027

2016年5月15日日曜日

N響第1835回 定期公演 Aプログラム

2016-05-15 @NHKホール


尾高忠明:指揮
NHK交響楽団
チック・コリア&小曽根真:ピアノ*

武満徹:波の盆(1983/1996)
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K365*
エルガー:変奏曲「謎」作品36
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アンコール
チック・コリア:スペイン*


N響facebookから
モーツァルト2台のピアノのための協奏曲。
ナマでは初聴き。
面白いのは、独奏ピアノが2人共ジャズの大御所。チック・コリアと小曽根真ときている。N響も随分大胆なことをやってくれるよ。

とは言っても、オケもピアノも楽譜どおりにモーツァルトを演奏する。ひょっとして部分的に気が付かないくらいのアドリブを混ぜていたかもしれないが、要するに気が付かない。
しかし、第1楽章終盤と第3楽章のカデンツァは、このためにジャズピアニストが呼ばれたのだろう、モダンなモーツァルトに変貌して面白かった。カデンツァといっても予め譜面に起こされたものではなく、チック・コリアのモチーフによる即興演奏だったようだ。

熱狂的歓呼に応えたアンコールはチック・コリアの作品「スペイン」。本来はピアノソロ用なのだろうが、ここでは当然ピアノデュオだ。これがいい!


N響facebookから
何を隠そう、僕はチック・コリアファンといえる程でもないが、昔から好きなピアニストだ。初めて聴いたのが「Piano Improvisation 1」というLPの最初のトラックに収められていた「Noon Song」。
初発が1971年だから僕がオーディオ・ショップで聴いたのも70年代だったのだろう。40年以上前だ。ピアノソロが実に美しい。また、録音が良いのも魅力で、すぐLPを購入した。
その後LPは処分してしまったが、CD復刻版を見つけて購入した。ジャズの分野で1人のアーティストのCDを4枚も所有しているのはチック・コリアだけだ。
そんな訳で、ようやくチック・コリアをナマで聴くことが出来たのも感慨無量だった。「スペイン」という作品は初聴きだったが、部分的に「Noon Song」ぽいフレーズ、チック・コリア節が再三登場した。

小曽根真もノリの良い人で、2人の丁々発止の即興演奏は素晴らしかった。
客席の熱狂ぶりも、この日はクラシックコンサートとも思えぬ盛り上がりだった。


N響facebookから
後半尾高忠明得意のエルガー「謎(エニグマ)」も良かった。ナマで全曲聴いたのは初めて。神奈川フィルのみなとみらい定期3月にやはり尾高忠明の指揮で英国音楽を取り上げた際のアンコールがこの「謎(エニグマ)」の第9変奏「ニムロッド」で、これは心を洗われるような美しさだ。


2016-067/♪NHKホール-04