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2024年10月25日金曜日

横浜バロック室内合奏団定期演奏会111回 〜室内楽の喜び

2024-10-25 @みなとみらいホール



横浜バロック室内合奏団
Vn:小笠原伸子*=+/犬飼美奈*/梅原真希子*+/藤村陽子*
Va:百武由紀*+/橋本歩*+
Vc:間瀬利雄*=+/中垣文子*+
Pf:大瀧育彦=

モーツァルト:ディベルティメント変ロ長調 K137*
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49=チャイコフスキー:弦楽六重奏曲ニ短調 op.70 「フィレンツェの思い出」+

----アンコール-----------------
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調 作品11
から第2楽章アンダンテ・カンタービレ+




モーツァルト「嬉遊曲」が特に好きと言う訳でもないけど、続く2曲が大好物で、楽しみだった。

メンデルスゾーンのPfトリオは2曲あるけど、なぜか、生では1番しか聴いたことがない。2番もメランコリックで惹かれるのだけど。
1番は冒頭のチェロによる主題がたまらないね。
今日は、Pfが鳴り過ぎて弦に物足りなさを感じたな。

最後はチャイコの六重奏曲。
これも冒頭から鷲掴みにされるようなエモーショナルな旋律に思わず惹き込まれる。
編成は弦楽トリオを2組合わせたスタイルだけど、音楽はやはり6部に分かれていて、時に2本がユニゾンも演奏する。それを見ているのも興味深かった。
3-4楽章はどう考えてもロシア民謡風で特に終楽章は野趣溢れたロシア舞曲だ。
前半を含めどこがフィレンツェの思い出なのか分からないけど、魅力的な旋律がいっぱい仕込んであって、心地良い。

♪2024-144/♪みなとみらいホール-35

2023年10月27日金曜日

横浜バロック室内合奏団定期演奏会107回 〜室内楽の喜び

2023-10-27 @みなとみらいホール



横浜バロック室内合奏団
 Vn:小笠原伸子、藤村陽子、梅原真希子
 Va:百武由紀、大本綾子
 Vc:間瀬利雄、中垣文子
 Cb:大西雄二
 Pf:堀由紀子

モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番変ロ長調 K.458「狩」
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667「鱒」
モーツァルト:弦楽五重奏曲第6番変ホ長調 K.614



毎年、10月はバロックを少し離れて古典派〜ロマン派の室内楽。モーツァルトは弦楽四重奏「狩」と最晩年の弦楽五重奏第6番。シューベルトは「鱒」といずれも有名曲だけど、これが案外生で聴く機会が少ない。

特に、モーツァルトの五重奏6番は生では初聴き。
死の8月前の作品で、この後に作曲された器楽曲はクラリネット協奏曲のみだそうだ。なのに、この明るさがかえって哀しみを誘うよ。

今日もみなとみらい小ホールは実に良い響で、こんなに美しいアンサンブルを聴かせられると、来季も継続決まりだな。

ところで、弦楽器のうち、ビオラは見かけはスチール弦だけどその柔らかな響きはガット弦ではないか?と休憩中に奏者に聞いてみた。やはりガットだという。
問い:それにしては外見がメタルぽいけど?
答え:本当のガットは扱いにくいので、表面を糸状の金属を巻き付けたもの(巻線)が一般的なんです。
問い:えっ!じゃあ、他の楽器もガットだったの?
答え:バイオリンはガットでした。

ということで、僕はカルチャーショックを受けたよ。

終演後チェリストにも聞いた。
「はい。ガットです。今日のはお高いのを使ったんですよ」。
「な〜る。どうりで雅な音がしてましたよ。」
「ま、そうですか。ホホホ」。

♪2023-185/♪みなとみらいホール-38

2023年5月26日金曜日

横浜バロック室内合奏団定期演奏会105回 〜ドイツバロックの華

2023-05-26 @みなとみらいホール



横浜バロック室内合奏団

Vn:小笠原伸子、藤村陽子
Va:百武由紀、大本綾子
Vc:間瀬利雄、中垣文子、野村杏奈
Cb:大西雄二
Cemb:山口範子
Fl:高野成之、竹森ゆきえ

J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV1051
テレマン:2つのフルートのための協奏曲イ短調 TWV52:a2
J.S.バッハ:ゴールトベルク変奏曲全曲(合奏版) 
----------------------------------
J.S.バッハ:アリオーソ



毎年度、初回は「ドイツバロックの華」ということで、バッハ2本、テレマン1本だった。

まずは、ブランデンブルク6番。
これを生で聴く機会は誠にレアだ。それで?今回初めて気がついたのだけど、6番にバイオリンは使われていないんだ。CDを聴いていてもなかなかそこまで気が付かない。
編成はVa2-Vc3-Cb-Cemb 7人。

テレマンの2本のフルートのための協奏曲は初聴き。
編成は独奏Fl2-Vn2-Va-Vc-Cb-Cemb 8人。Flの1人は東響が本業?の高野氏。

本日の最大の聴きものがゴールドベルク協奏曲(室内合奏版)。
演るとは聞いてたけど、抜粋だろうと思っていたが、なんと全曲だった。実測51分強。グレングールドの81年録音とほぼ同じ長さだ。
編成はFl2-Vn2-Va2-Vc2-Cb-Cemb 10人。

この曲はいろんな楽器、いろんな編成で録音されていて、ピアノの他にチェンバロ、ギター、オルガン、弦楽トリオ、木管アンサンブルによるCDを持っているが今日のような編成による演奏は初めてだ。
一番よく聴くのはピアノ版、それもグレングールドの3種類をその時の気分で選んで聴くことが多いので、いずれにせよ鋭いタッチの音楽に慣れてしまっていたが、室内合奏版もこれはこれで味がある。

今日は、頭から尾っぽまで餡の詰まった演奏会だった。

♪2023-091/♪みなとみらいホール-20

2022年12月10日土曜日

横浜バロック室内合奏団定期演奏会103回 〜バロックのクリスマス

2022-12-09 @みなとみらいホール


横浜バロック室内合奏団
Vn:小笠原伸子、有馬希和子、茂原大朗、藤村陽子
Va:大本綾子、眞中望美
Vc:間瀬利雄、中垣文子
Cb:大西雄二
Cemb:山口範子
Fl:高野成之*

ビバルディ:協奏曲集「調和の霊感」作品3から第1番 4つのバイオリンの為の協奏曲ニ長調
ビバルディ:フルート協奏曲第2番ト短調 作品10-2「夜」*

コレッリ:クリスマス協奏曲ト短調 作品6-8
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
J.S.バッハ:G線上のアリア
ビバルディ:フルート協奏曲ニ長調 作品10-3「ごしきひわ」
ジュゼッベ・サンマルティーニ:クリスマス協奏曲卜短調 作品5-6
----------------------------------
ビバルディ:協奏曲集「調和の霊感」作品3から第10番 4つのバイオリンの為の協奏曲ロ短調 第1楽章
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(Fl入り)*


横浜バロック室内合奏団今季の定期演奏会最終回がようやくみなとみらいの小ホールに戻ってきた。
代打の上大岡ひまわりの郷も良いホールだったが、なんといってもここが落ち着く。

12月ということで、コレッリとサンマルティーニ(兄のジュゼッペ)のクリスマス協奏曲が中心。これにビバルディとバッハの定番小品も加わって多彩な番組。

弦9人とチェンバロ1人にフルートがいつもの客演(東響の高野氏)。この規模でバロックを聴くのはホンに心地良い。

7人が女性で、全員いつも色とりどりのドレス姿だ。
今日は3人が赤、2人が緑、白と黒が各1ということはクリスマス仕様らしい。

このアンサンブルはコロナ最盛期でも、今でもNo Maskを完徹しているのが嬉しい。

♪2022-187/♪みなとみらいホール-09