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2025年7月18日金曜日

N響「夏」2025

2025-07-18@NHKホール



ダーヴィト・アフカム:指揮
NHK交響楽団
マルティン・ヘルムヒエン:ピアノ*

シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 作品54*
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68 
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シューマン:「森の情景」作品82-第7曲「予言の鳥」*
シューベルト:「ロザムンデ」間奏曲第3番






逡巡した挙句、7月は回数が多すぎるので一度は断念した。が、ブラームスとシューマンというプログラムに惹かれて、遅まきながら買ったので、良い席が残っておらず3階席の前方中央で我慢することにしたが、3階席なんてもう10年ぶり?もっと前かも。

どうも1階席で慣れた耳にはまるで響きが違う。

なかなか音楽に入ってゆけない。
自分の気持ちと戦っているうちの終わってしまった。


♪2025-097/♪NHKホール-06

2025年6月7日土曜日

NHK交響楽団2039回A定期 06月公演

2025-06-07@NHKホール



フアンホ・メナ:指揮
NHK交響楽団
ユリアンナ・アヴデーエワ:ピアノ*

リムスキー=コルサコフ:歌劇「5月の夜」序曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43*
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」 
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チャイコフスキー:18の小品作品72-第5曲「瞑想曲」*





フェドセーエフの病休による代理がフアンホ・メナ。悪くはなかったけど、できたらフェドとアヴデーエワで聴きたかったよ。

リムスの5月の夜序曲は全然良くない。冒頭のオーケストレーションが悪いのでは?
チャイコ6番も最近(5番も)楽しめなくなった。
アンサンブルが、さすがはN響というところがなかった。
マチネの日フィルの方とどっこいどっこいかな。

しかし、2番手だけは別格官幣大社だよ。
アヴデーエワが下手袖から一歩登場しただけで、客席は引き締まる。もう全員の関心を一手に攫った。

演奏中も超絶技巧を弾きこなしながらオケに気配りして一緒に音楽を作っているのが分かる。

終演後のステージ態度も好ましい。大物の貫禄を漂わせながらも愛想が良くてつい惹き込まれてしまう。

まあ、彼女を聴いただけで十分だったな。

ところで、今日の演奏はBS4Kで生放送だった。もちろん録画しておいたので、帰宅後再生すると、音もいいし、アンサンブルも纏まっている。

音楽は”生でなくちゃ”主義だけど、最近はTVの音もすごく進歩したので、時には、生でがっかりして帰るより家でTVなどで鑑賞した方がいいと思える場合も増えてきたよ。

だんだん老化が進んでいるのかもな。


♪2025-074/♪NHKホール-05

2025年4月26日土曜日

NHK交響楽団2036回A定期 05月公演

2025-04-26@NHKホール



ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団
女声合唱:東京オペラシンガーズ
児童合唱:NHK東京児童合唱団
オレシア・ペトロヴァ:メゾソプラノ

〜マーラー・フェスティバル2025 演奏曲 〜
マーラー:交響曲第3番ニ短調







今日のマチネの神奈川フィルが上出来だったが、N響はやはり1枚上手だな。弦のアンサンブルがきれいだよ。

マラ3は好きでもないマーラーの中では数少ない聴いてみたい曲の一つだ。期待通りの上出来で、これまで聴いた中では2番目に良かった。

1番は、16年のN響Pヤルヴィで、これは本当にくっきりスッキリでN響のレベルの高さを納得させた…が残念なことに一度も放映されていない(4Kカメラが入っていたのに。)。
今日も、弦も管のソロも大変良かった。ああ、大管弦楽のアンサンブルとはコレだよ、という感じ。

尤も、3楽章のバンダのポストホルンの高域が苦しそうだった。放映の時には編集するのかな?と思っていたが、今日の演奏は放映しないんだそうだ。
どおりでマイクが少なかった。ビデオカメラも見なかったような?

この曲、大好きな人がいっぱいいるだろうけど、ちょっと長すぎるね。終盤のカタルシスが得られないよ。


♪2025-053/♪NHKホール-04

2025年4月12日土曜日

NHK交響楽団2034回A定期 04月公演

2025-04-12 @NHKホール



パーヴォ・ヤルヴィ:指揮
NHK交響楽団
アントワーヌ・タメスティ:ビオラ*

ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」*
プロコフィエフ:交響曲第4番ハ長調 作品112
(改訂版/1947年)
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J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007(ビオラ版)から「前奏曲」*





期待のPヤルヴィ。常任指揮者時代はたいてい響きも音楽の構成感も引き締まった演奏に好感していた。

今日も、一部にそういう雰囲気を彷彿とさせたが、全体としては、弦が美しくなかった。これがN響?と合点の行かない響きだったが、何が問題だったか?

2曲とも演奏機会が極めて稀で、おそらく、両方とも生では過去1回しか聴いていない。

「イタリアの〜」では、驚くことに指揮者の下手に用意してある独奏者用スペースに独奏者がいない状態で演奏が始まった。え〜?どこにいるんだ?と思ったら下手のハープの右に立って弾き始めた。以下、舞台中央(本来の独奏場所)、上手コンバスの内側、下手ハープの左と変幻自在だ。
独奏者ご本人のアイデアだそうだ(各楽器との掛け合いもあったかららしい。)。

また、終楽章に弦楽四重奏が入ることは覚えていた。
前回神奈川フィルで聴いた際は、Vn2人とVcが舞台から消え、舞台上の独奏Vaと弦楽四重奏を演奏した。

しかし今回はそういうバンダ的な演奏ではなく、各楽器のうんと後ろのプルトの奏者が独奏ビオラと舞台上で四重奏を弾いたので、あれ、どこでやってるの?とうろうろしながら結局カーテンコールで気が付いた次第。

まあ、管弦楽作品としてはコリに凝った作品だけど、あいにく、面白くない。


プロコ4番。これも随分久し振りで、かつ、始まっても覚えのある旋律も出てこなくて、記憶は完全消失していた。
そして、序奏?がニョロニョロと頼りなく、もうここで、集中する気力を失った。

ま、2曲とも楽しめなかった最大の原因はN響の、特に弦の響に艶がなかったことだと思う。

タスメティのEncでバッハの無伴奏Vc組曲1番前奏曲を弾いたがこれはとても良かったな。

♪2025-047/♪NHKホール-03

2025年2月8日土曜日

NHK交響楽団2031回A定期 02月公演

2025-02-08 @NHKホール



ペトル・ポペルカ:指揮
NHK交響楽団
ラデク・バボラーク:ホルン*

ツェムリンスキー:シンフォニエッタ 作品23
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調*
ドボルザーク:交響詩「のばと」作品110
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
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ラデク・バボラーク:狩りのファンファーレ




ツェムリンスキーはオペラ以外はもっぱら都響で数回聴いたが、聴く度に初聴きばかり。いずれも面白いと思って聴いたものはない。
しかし、4日前に観たばかりのオペラ「フィレンツェの悲劇」は良かった。音楽がいいという訳ではないけど。

R.シュトラウス:Hr協第1番は素晴らしかった。
2番は何度か聴いているが1番は初聴き。

ラデク・バボラークはこれまで何度も聴いていたように思っていたけど、記録にないのが不思議に思う(後刻、記録を発見!日フィルを指揮したのを聴いていたがHrは吹いていない。)
ともかく、なんて巧いのだ!
過去、何人もの名人を聴いているが、この人はとびきりの名人だ。次元が違う。完璧に楽器を操っているのにただただビックリだ。
人柄も良さそうで、オケはもちろん、大勢の観客の心もしっかり掴んで、とても良い雰囲気だった。

ドボルザークまで3曲とも初聴き。「のばと」は、なるほどドボルザークらしいところもあったが、全体として共鳴できなかった。

大トリが、ヤナーチェク:シンフォニエッタ。
これは過去数回。最近ではN響+フルシャで聴いている。

管は大編成だ。そこに加えてTp11本とユーフォニアム2本の別働隊が加わり、第1曲と最終曲はこの別働隊とTympによるファンファーレ(コラールといった方が相応しい?)がとても華々しくて惹きつけられる。
もっとも、別働隊といっても、並んだのは、オケの最後列に横一列なので、本隊とほぼ一体だけど。2F左右のバルコニーから咆哮してくれたらもっとゾクゾクできたかも。

この最終曲の終わったあとの暫時静寂。フラ拍もなく、本当にGoodなタイミングで一斉に拍手が起こったのは気持ち良かった。
指揮者とオケと客席が気脈を通じた瞬間だ。

♪2025-020/♪NHKホール-02

2025年1月18日土曜日

NHK交響楽団2025回A定期01月公演

2025-01-18 @NHKホール



トゥガン・ソヒエフ:指揮
NHK交響楽団

ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調 作品60「レニングラード」




記録している限りでは3年に1回の割で聴いている。
最近は、ウルバンスキ東響、PヤルヴィN響、沼さん神フィルと続いて最新版が今日のソフィエフN響だ。

過去の3回は、いずれも熱演で、惹き込まれた。

中でもPヤルヴィN響は超特大オケ(弦が何型だったか不明だが、コンバスが10本!だということは記録している。)でありながら緻密なアンサンブルととんでもないダイナミズムでハラハラしながら聴いていたことを覚えている。

今日の午後に、コリヤ・ブラッハー神奈川フィルの超名演を聴いた後というのも比較の上で気の毒だったし、僕自身の体調もイマイチだった(昨日も5時間20分の歌舞伎の後、Pf協奏曲にマラ7=80分という生命を削るようなプログラムだった)ので、好感しているソフィエフには誠に申し訳なかったが、集中力に欠けた。聴く機会が限られた作品なのに残念無念だった。

「眠眠打破」より強力な「強眠打破」のおかげで寝ることはなかったが、音楽の印象は第一声で決まるよ。
もし、ここで引き込まれたら80分間、気持ちを張り詰めることができたかも知れないが、なんか違う…と思った。N響はもっと美しいアンサンブルを聴かせるはずなのに。
その違和感が最後まで付き纏ってしまった。

大きくは、僕の体調がすぐれなかったのが原因だが、N響にも多少責任はあるぞ。部分的には(終楽章の盛上り)N響らしさもあったが、疑問がを打ち消すには至らず。


♪2025-010/♪NHKホール-01

2024年12月18日水曜日

NHK交響楽団「第九」演奏会 「第九」⑤

2024-12-18 @NHKホール



ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団
新国立劇場合唱団

ヘンリエッテ・ボンデ・ハンセン:ソプラノ
藤村実穂子:メゾ・ソプラノ
ステュアート・スケルトン:テノール
トマス・トマソン:バス・バリトン

ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125





今年5回目の「第九」。残り6回にして早くもベスト1だろうな。
先日の読響も良かったけど、やはり、第一声が美しい。個人技も安心。一番不安にさせるのがHr(特に3Mov)だが、なんて巧いの!実にさりげなく通り過ぎた。

4Movの低弦レシタもいつの間にか入って終わっている感じ。特別な聴かせどころという力みなし。

Fルイージ初めてのN響「第九」だと言うから、派手に鳴らすのかと思ったが、弦16型だけど全体に地味で滋味のある「第九」だ。

声楽Bsが少し突飛な入り方をしたけど、ここは普通にやってほしかったな。


プログラムにルイージが書いている1-2Movに表れているベートーベンの葛藤を読んで、長年の痞えが下りた感じがしたよ。モヤモヤした思いがするのは、なるほどそう言うことだったのかと納得できたような気した。

それで、今日から「第九」の聴き方が変わったような…。



♪2024-177/♪NHKホール-10

2024年11月30日土曜日

NHK交響楽団2025回A定期 12月公演

2024-11-30 @NHKホール



ファビオ・ルイージ:指揮

NHK交響楽団

クリスティアーネ・カルク:ソプラノ*


—シェーンベルク生誕150年—
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜「前奏曲と愛の死」
R. シュトラウス:
 「ばらの花輪」、「なつかしいおもかげ」、「森の喜び」、「心安らかに」、「あすの朝」*
シェーンベルク:交響詩 「ペレアスとメリザンド」




◀️感想省略▶️


♪2024-165/♪NHKホール-09

2024年10月19日土曜日

NHK交響楽団2020回A定期 10月公演

2024-10-19 @NHKホール



ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮
NHK交響楽団

オネゲル:交響曲第3番 「礼拝」
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98



ブロムシュテットは昨年は代役が続き、ちょうど2年ぶりだ。
川崎コンマスの腕に掴まって袖から登場した時点でもう拍手喝采。Apl.Watchの騒音計がブルブルと警告を発する。

大きな期待で始まったが、さあ、どうなの?
2曲とも、あまり感心できなかったな。特にブラームスは冒頭の各部間の受け渡しや絡みに緊張感を欠いたし終楽章もぶつぶつと流れ芳しからず(個人の感想です!…に決まってるけど。)。

リハ不足じゃないの?


とはいえ、もちろん、N響のレベルだ。

終曲後の長い無音がいいね。3千人を超える聴衆が固唾を飲んでブロムシュテットの呼吸が整うのを待つ。ブラームスではパラパラがやや早い気もしたが。

ところで、コンマスの川崎くんは実に好ましい。
あの大袈裟な演奏スタイルが、もし第2プルト以下に座っていたら、悪目立ちして顰蹙ものだが、コンマスだからこそのあのスタイルは後ろのプルトの人にも大いに頼もしく見えるだろう。ここぞという場面では、もうほとんど立ち上がっているように見える。彼の入魂ぶりにこちらも引き摺られてしまう。

♪2024-140/♪NHKホール-07

2024年6月8日土曜日

NHK交響楽団2013回A定期 06月公演

2024-06-08 @NHKホール



原田慶太楼:指揮
NHK交響楽団
反田恭平:ピアノ*

スクリャービン:夢想 作品24
スクリャービン:ピアノ協奏曲嬰ヘ短調 作品20*
スクリャービン:交響曲第2番ハ短調 作品29
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グリーグ:抒情小曲集から「トロルハウゲンの婚礼の日」*




プログラムは全部スクリャービン。
好きじゃないよ。
もう、あまり長生きもできないから、何人かの作曲家は聴かずともいいと思っている、その1人だ。

おまけに日フィルに続いてハシゴしたので、結構疲れていた。

しかし、「夢想」は寝る間もない短さで、これはちゃんと聴いた。ま、悪くない。

Pf協奏曲は18年にN響で聴いたが、全く覚えていなかった。ピアノが当然のように忙しく活躍する。第2楽章の頭を別にすればずっと弾きっぱなし。それもかなり元気の良い音楽で、反田君がエネルギッシュに弾いたので、ここでも寝る間もなかった。
毛嫌いせずに聴くと案外楽しめるのかな、と思いを新たにして前半が終わった。

しかし、後半の交響曲第2番。これは完全に初聴き。
う〜む。よく分からないままに終わってしまったな。

スクリャービンの交響曲では3番と4番は2-3回聴いたことがあって、いずれも調性のある案外聴きやすい音楽だったと記憶しているが、今日の2番はダメだ。全然乗っていけなかった。

1-2楽章と4-5楽章は続けて演奏されるそうだが、そのせいもあって、途中で迷子になってしまった。

体調が良ければ、案外着いてゆけたかもしれないのだけど。

♪2024-080/♪NHKホール-05