2024-10-19 @NHKホール
ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮
NHK交響楽団
オネゲル:交響曲第3番 「礼拝」
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98
ブロムシュテットは昨年は代役が続き、ちょうど2年ぶりだ。
川崎コンマスの腕に掴まって袖から登場した時点でもう拍手喝采。Apl.Watchの騒音計がブルブルと警告を発する。
大きな期待で始まったが、さあ、どうなの?
2曲とも、あまり感心できなかったな。特にブラームスは冒頭の各部間の受け渡しや絡みに緊張感を欠いたし終楽章もぶつぶつと流れ芳しからず(個人の感想です!…に決まってるけど。)。
リハ不足じゃないの?
とはいえ、もちろん、N響のレベルだ。
終曲後の長い無音がいいね。3千人を超える聴衆が固唾を飲んでブロムシュテットの呼吸が整うのを待つ。ブラームスではパラパラがやや早い気もしたが。
ところで、コンマスの川崎くんは実に好ましい。
あの大袈裟な演奏スタイルが、もし第2プルト以下に座っていたら、悪目立ちして顰蹙ものだが、コンマスだからこそのあのスタイルは後ろのプルトの人にも大いに頼もしく見えるだろう。ここぞという場面では、もうほとんど立ち上がっているように見える。彼の入魂ぶりにこちらも引き摺られてしまう。
♪2024-140/♪NHKホール-07