2024-10-03 @東京オペラシティコンサートホール
高関健:指揮
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲)
(1985年頃当時の音楽企業スプラフォンが出版したチェコ・フィルの伝統的なパート譜に基づく「現実演奏版」)
正直にいえば、この音楽、馴染んだ「モルダウ」以外は、どこが面白いの?という感じで長年退屈に聴いていた(この罰当たり!)。
これはすごい!と目が覚めたのは今年3月の神奈川フィルby広上氏の演奏で、いやはや興奮した。
今日のシティ・フィルは神奈川フィルの時に比べて弦も管も数が少なかったが、よく鳴り、舞台の音を全部客席に飛ばしてくる武満MEMではこの編成で十分迫力ある。
いつもながら、細部も高関健さんの丹精が窺える緻密なアンサンブル。
それぞれの曲が、馴染んでくるとよくできていると感心する。第1曲の主題が全曲に散りばめられていて、とても構成感が良い。
1曲が終わり次の曲に移ってゆくのが惜しいくらいだ。
昔、僕は何を聴いていたのだろうと恥ずかしく思うよ。
第1曲の中盤の行進曲?は1812年の音楽にそっくりなので、気になっているが、今回もプログラムでもプレ・トークでも言及がなかった。単なる偶然なのかも。
♪2024-130/♪東京オペラシティコンサートホール-06