ラベル 村上淳一郎 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 村上淳一郎 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年1月24日水曜日

第2003回 NHK交響楽団 定期公演 B-1

2024-01-24 @サントリーホール



トゥガン・ソヒエフ:指揮
NHK交響楽団
郷古廉:バイオリン*
村上淳一郎:ビオラ*

モーツァルト:バイオリンとビオラのための協奏交響曲変ホ長調**
ベートーベン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」
-------------------
モーツァルト:グバイオリンとビオラのための二重奏曲第2番変ロ長調 K.424から第3楽章「主題と変奏」**





協奏曲の場合弦12型が多いが、今日のVn+Va協はなんと8型。独奏者を除き弦楽器23人しかいない。管も4人だけ。

Vn1に対抗配置のVaは4人しかいない。その奥にCb2人。
独奏者2人は指揮者の下手に立つので、指揮者を中心にして奏者が圧倒的に下手に固まったような配置だ。

これじゃ指揮もやめて真ん中上手寄りに独奏者2人が立てば良かったのに…と思いつつ、仲間内の軽妙なやり取りを楽しんだけど。

やはり、ベト3番が力演だった(弦14型)。
ソフィエフの音楽は明るく闊達で、視界の良い「英雄」で好ましかった。とは言っても、A定期の「カルメン組曲」の自在さに軍配を上げるけど。

コンマスが初めてその名を聞く藤江扶紀(トゥールーズ・キャピトル管コ・コンサートマスター)という女性だった。N響に女性がコンマスで客演するのは僕は初めての経験だった。コ・コンサートマスター(Co-Soliste)って何なんだ?
いや、仕事ぶりは立派だったと思う。好感を持った。ソフィエフとはトゥールーズで繋がっているんだね。


♪2024-014/♪サントリーホール-03

2022年3月13日日曜日

ブラームス 室内楽マラソンコンサート第3部

2022-03-13 @東京オペラシティコンサートホール



諏訪内晶子、マーク・ゴトーニ、米元響子、小林美樹、小川響子(バイオリン)
鈴木康浩、田原綾子、村上淳一郎(ビオラ)
辻󠄀本玲、中木健二、上野通明(チェロ)
阪田知樹(ピアノ)
金子平(クラリネット)


弦楽五重奏曲:
第1番 ヘ長調 Op.88 (ゴトーニ/小林/田原/村上/上野)
第2番 ト長調 Op.111 (米元/小川/鈴木/村上/辻󠄀本)
クラリネット:
三重奏曲 イ短調 Op.114 (金子/中木/阪田)
五重奏曲 ロ短調 Op.115 (金子/諏訪内/ゴトーニ/鈴木/辻󠄀本)
-----アンコール-----------------
ブラームス:f.a.e.ソナタ第3楽章(諏訪内/坂田)




♪2022-035/♪東京オペラシティコンサートホール-2

ブラームス 室内楽マラソンコンサート第2部

2022-03-13 @東京オペラシティコンサートホール


諏訪内晶子、マーク・ゴトーニ、米元響子、小林美樹(バイオリン)
鈴木康浩、田原綾子、村上淳一郎(ビオラ)
辻󠄀本玲、中木健二、上野通明(チェロ)
阪田知樹、髙木竜馬(ピアノ)
葵トリオ<秋元孝介(ピアノ)、小川響子(バイオリン)、伊東裕(チェロ)>


弦楽六重奏曲:
第1番 変ロ長調 Op.18 (米元/小林/村上/田原/辻󠄀本/中木)
第2番 ト長調 Op.36 (ゴトーニ/諏訪内/鈴木/田原/上野/辻󠄀本)

ピアノ四重奏曲:
第1番 ト短調 Op.25 (鈴木/葵トリオ<秋元-小川-伊藤>)
第2番 イ長調 Op.26 (ゴトーニ/田原/中木/髙木)
第3番 ハ短調 Op.60 (米元/鈴木/辻󠄀本/阪田)

ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34 (米元/田原/葵トリオ<秋元-小川-伊藤>)


Ⅰ部はパスしたが、結果的には聴くべきだった。半日聴くのはツライかと思ったが、Ⅱ部&Ⅲ部を通しても案外、平気だった。

終演がEnc含め21:40頃。
13:30開始だから「ラインの黄金」と「神々の黄昏」をいちどきに鑑賞したみたいなものだ。

開演前にBGM代わりにPfの演奏があった。その音が重くて硬くて、近頃どのホールでも経験しているが、都内の大ホールの中では響きの良い武満Hでもこの音じゃ、かなわんな、と思ったが、不安的中、弦六が始まってもやはり硬い。

弦に潤いがないのが悲しい。

ところが、Pf四以降は響きがころっと変わって、明瞭で美しい。
なぜ?
Pfの音まで変わった理由は分からないが、弦については多分、配置が変わったから。
弦6本が半円状に並ぶとどうしても客席から離れてしまう。

Pf四ではPfの前にこじんまりと弦3人が並ぶので弦六の配置と比べて2m〜3m前方になった。さらに弦の後ろではPfの屋根が音を跳ね返す。これで、調子が出た。

前方一桁列のそれも前の方で聴いていたので配置の違いによる響きが如実だったが、遠くで聴いていたらあまり変化は感じなかったかも。

そんな訳でPf四以降は響きに何の不満もなく、全てを楽しんだ。
色々と発見もあった。CD等ではよく聴いているつもりでも、やはり聴き流していることが多い。生演奏が齎す緊張の中に身を置くと、新鮮なフレーズを発見したり、ブラームスが緻密に設計した内声の重音の美しさに気づいたり。

16人が入れ替わり立ち替わり登場した。殆どは何度も聴いているが、初めての人もいた。おそらく今回初顔合わせEnsが多い中で、唯一既成Ensの参加は葵Trioで、Vnの小川響子は以前に凄腕を聴いていたが、Trioとしては初めて(4重奏の中の面子として参加)聴いた。今後は注意しておこう。

♪2022-034/♪東京オペラシティコンサートホール-1