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2014年5月5日月曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014 No.373

2014-05-05 @よみうりホール


ボリス・ベレゾフスキー (ピアノ)
ドミトリー・マフチン (バイオリン)
ミゲル・ダ・シルバ (ビオラ)
アンリ・ドマルケット (チェロ)
幣隆太朗 (コントラバス)

シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D667, op.114 「ます」



今日の会場は、国際フォーラムの隣の読売会館(と言うよりビックカメラの方が有名)の中にあるよみうりホール。

熱狂の日の僕にとって最後の2つのコンサートはいずれもよみうりホールだった。

前日、ドボルザークのピアノ五重奏曲第2番を聴いた。

今日はシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」。

彼の唯一のピアノ五重奏曲だが、シューマンも、ブラームスも、上述のドボルザークもこのスタイルで作曲しているけど、その中では誰の作品よりも群を抜いて有名だろう。

全5楽章形式で第4楽章に彼自身の歌曲「ます」の旋律が主題として使われ、変奏されることから「鱒(ます Trout)」と呼ばれている。



ちょっと変わっているのは、普通ピアノ五重奏といえばピアノ+弦楽四重奏だけど、この曲の楽器編成は第2バイオリンの代わりにコントラバスを入れている。
低音にダブり感があるけど、そういう編成でという注文に応じて作曲したそうで、コントラバスは重要なパートとして大活躍する。

ドボルザークとはえらい違いで、全編明るく歌いまくって、暗い影は一切ない。

ロマン派の代表選手だけど、こういう曲を聴く限りはベートーベンの後継とも思える純粋な絶対音楽の清潔さを感ずる。

演奏メンバーがどのくらい達者なのかは判断つけかねるけど、アンサンブルの面白さが聴衆にも伝わってとても楽しく聴くことができた。

今回の「熱狂の日」の演目の中ではベートーベンの七重奏曲と並んで、大満足だった。

もう一つ、最後に大きな楽しみが残っているが。

♪2014-47/♪よみうりホール02

2014年5月3日土曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014 No.124

2014-05-03 @東京国際フォーラムB7


【公演No.124 ルートヴィヒ チェンバー プレイヤーズのメンバー】
ヴォルフガング・ヴィプフラー(ホルン)
ハンノ・ドネヴェーグ(ファゴット)
ディルク・アルトマン(クラリネット)
白井圭(バイオリン)
ヤニス・リーバルディス(ビオラ)
横坂源(チェロ)
幣隆太朗(コントラバス)


ベートーベン:七重奏曲 変ホ長調 op.20



今回の「熱狂の日」の中で、とても楽しみにしていたのは、初日のベートーベンの七重奏曲、2日めのモーツァルトのレクイエム、最終日のブラームスの弦楽六重奏曲だ。

この期待を裏切らない素晴らしい演奏だった。
こういう編成(弦四部+ホルン、クラリネット、ファゴット)の曲はなかなか生で聴く機会がなく、僕は初めてだった。

全6楽章の大曲だが、各楽章に個性が際立っていてそれぞれに面白い。また、各パートに聴かせどころが配してあり、わずか7人による最小編成の管弦楽だが、色彩に富んでいる。

演奏は「ルートヴィヒ チェンバー プレイヤーズ」なんて、いかにも急ごしらえという感じのネーミングだけど、昨年結成されたそうだ。日本人の弦3人(ビオラを除く)と外国人4人の編成だが、名前も知らなかった団体だが、一人一人が巧いだけでなく、アンサンブルが見事。七重奏団でのバイオリンはコンサートマスターとは言わないのだろうけど、やはり室内楽でもバイオリンの果たす役割は大きいからこの人(白井圭)のリードもよかったのだろう。

♪2014-40/♪東京国際フォーラム03