ラベル 尾高惇忠 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 尾高惇忠 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年1月16日木曜日

MUZAランチタイムコンサート 01月 マエストロ・デュオ〜ピアノ連弾&トーク〜

2025-01-16 @ミューザ川崎シンフォニーホール



マエストロ・デュオ 〜ピアノ連弾&トーク〜
 広上淳一
 沼尻竜典

ドビュッシー:『小組曲』から 第1曲「小舟にて」
ドボルザーク:スラブ舞曲 第10番
尾高惇忠:『音の旅』から 第1曲「小さなコラール」
中田喜直 編:『こどものための連弾曲集』から
- きらきら星
- 靴が鳴る
- ゆりかごの歌
- めだかのがっこう
- 汽車は走るよ





この2人が「連弾」ってそれ自体がおかしい。当然「漫談」になると思っていたけど、そのとおりの展開に。

お客もそちらを期待していたけど、それじゃ申し訳ないと思ったか、結構、下手くそな連弾に時間をとってしまった。

沼さんはそこそこの腕前だけど、広上センセ(髭剃っていたよ!)が足を引っ張る。ピアニカで参加すれば良かったのに。
漫談の方も、打ち合わせもなかったようで、放談がふわしかったか。

一番傑作は、広上センセが発見したというプログラムの誤植!言われるまで気が付かなかった。

♪2025-006/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02

2023年6月27日火曜日

東京フィル第987回サントリー定期シリーズ

2023-06-27 @サントリーホール



尾高忠明:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
亀井聖矢:ピアノ*

《ラフマニノフ生誕150年》
尾高惇忠:オーケストラのための『イマージュ』
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18*
ラフマニノフ:交響曲第1番ニ短調 作品13



亀井クンの聖なる矢が大勢の観客のハートを射抜いたようで、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番が終わるなり、ブラボーとも聞こえぬ奇声・喚声・拍手・喝采の嵐。立ち上がった人は多かったが特にピアニストかぶりつきゾーンはほぼ全員立ち上がっていた。後ろから見ていると年配の女性ばかり。

休憩を挟んだ後半になるとその近辺はだいぶ穴が空いていた。残っているのは、見慣れた頭髪の薄い中年以上の男性の頭ばかり見えたが。
いや、穴はその辺りだけでなく、僕の周りでもあちこちで穴だらけ。亀井くクンだけを聴きに(見に)来たお客が多かったようだ。

不思議なのは、かぶりつき席を彼女たちがどうやって確保したのか?30人近くが一個の集団のように見えたのは勘違いかもしれないが、そうだとしても、定期会員とは思えなかったなあ。

…ともかく、ラフマ協2番は、最初はテンポが遅いなと思ったが、徐々に聴き慣れた風な展開になって、まあ良かったか…くらいの感想しかないよ。なにしろ、今日もサントリーはピアノの音が悪い。ピアノの第一声で惹きつけるという要素がまるでないのでつまらない。

肝心のラフマ交響曲1番。
弦も管も綺麗な音で、流麗なるラフマニノフ・サウンドという感じか。しかし、印象薄く流れてしまった。
やむを得ない。6日前に同じサントリーでノセダ+N響の快演を聴いたばかり。

音楽の作り方の違いなんだろう。
一番違いが明確になったのは終楽章のクライマックス。
ノセダ+N響の時は、弦が「総員かかれ!」でガリガリと弾き倒すような荒々しい熱量が伝わってきたが、今日の東フィルは普通に「クライマックス」で、はみ出るような力強さがなかった。やればできるんだろうが、音楽の設計図が違うんだね。
まるで違う音楽を聴いているような心持ちだった。

♪2023-114/♪サントリーホール-14

2023年2月11日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第383回定期演奏会

2023-02-11 @みなとみらいホール



下野竜也:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
野田清隆:ピアノ*

尾高惇忠:ピアノ協奏曲*
ブルックナー:交響曲第6番イ長調WAB.106(原典版)
--------------------------
尾高惇忠:春の足音*


先週、N響は尾高忠明から見て指揮で、忠明の父の尚忠のチェロ協奏曲を。今日は忠明の兄の惇忠のピアノ協奏曲を聴いた。6月東フィルも惇忠作品を取り上げるが、記念年だろうか?

尚忠と惇忠では1世代違うからか、音楽がだいぶ屈折的で、現代音楽撲滅協会参与としては楽しめなかった。ピアノの音はコロコロと輝いて魅力的。

オケの演奏は1曲目も良かったが、ブルックナー第6番はずっと良かった。

好きな音楽ではないけど(7番に対してらしいが、ハンスリック曰く『不自然におおげさで、病的で、破滅的である…』と書いているそうだ。全く6番も同様だと思う。)、合奏力は示した。弦はコンパクトな12型編成。良さびさにコンマスに就いた石田組長の好みを反映してか、細くて透明感を発揮。
管楽器も上出来で、管弦楽としてもの面白さは味わった。

♪2023-025/♪みなとみらいホール-04

2018年7月7日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第702回東京定期演奏会

2018-07-07 @サントリーホール


広上淳一:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:東京音楽大学*

ソプラノ1:鈴木玲奈*
ソプラノ2:吉田和夏*
アルト:中山茉莉*
テノール:吉田浩之*
バス:浅井隆仁*

J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068
尾高惇忠:交響曲《時の彼方へ》
J.S.バッハ:マニフィカト ニ長調 BWV243*
------------------
アンコール
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番から「アリア」

7月の日フィル横浜定期は14日で、これが神奈川フィルの県民ホール定期とダブったので、この東京定期と振り替えた。振替なので席は選べず、同じクラスの中で空いている席をあてがわれる。多分、その中でも良い席を選んでくれるのだろうと信じたいが、何と、前から7列目の上手寄りだった。上手はさほど抵抗ないが、7列目はきつい。室内楽や独奏ならかぶりつきも歓迎するが、オーケストラでは勘弁してほしい。本当にここしか席がなかったのだろうか、と不信感が残る。

最初はJ.S.バッハの管弦楽組曲第3番だった。上手から斜めに見ているので編成は正確にはわからないけどコンバスが8本あるところから16型らしい。こんな特大編成でバッハをやるのかなあ、と思っていたら、やるのだ。

冒頭は管楽器のファンファーレ(?)だが、これがもうケタタマシイ。弦のうねるような音型は耳が慣れるまでしばらくは全然聞き取れなかった。
有名な第2曲「アリア」もとても「Air」ではない。うるさい。
第一こんな編成で管弦楽組曲をやる意味はなんだろう?
7列目という厳しい環境の下でかくもにぎやかなバッハを聴かされたのでまずはそこに抵抗感を感じてしまった。

でも、最前列に座っているファンも居るのだからなあ。こんな前で聴くぐらいならP席のほうがずっと気持ちよく聴けるよ。

次の曲は尾高惇忠氏の交響曲だった。初めて聴いた。いつの間にか寝てしまっていた。なので、皆目覚えていない。思い出そうとしてYoutubeで探したが出てこない。この日の3曲中一番長い35分のそこそこ大曲なのに、情けないものだ。

最後が、これもまともに聴くのは初めてのバッハのマニフィカトニ長調。これは独唱が5人に合唱が付く大編成だ。ここでオケの編成が少し小さくなったように思うが確認できない。
独唱はソプラノが2人の5声部だが、合唱も同様の5声部だ。珍しいように思うが、バッハの声楽作品ではそうでもないのかもしれない。

Magnificatはルカ伝第1章「マリアの賛歌」の作曲で、本来はカトリックの聖務日課のうちの晩課(夕べの祈り)のための音楽だったが、バッハの時代にはプロテスタントでも作曲されるようになったそうだ。J.S.バッハはもちろんプロテスタントだ。

初めて聴いた印象と言っても、この時代の音楽は既視感ならぬ既聴感一杯で、特に突き刺さったようなものはないけど、全編、穏やかに聴ける。
「晩課」といえば、個人的にはなんと言ってもモンテヴェルディの「晩課」(聖母マリアの夕べの祈り)が大好きだが、この「マニフィカト」も聴き慣れると大切な1曲になるのかもしれないな。

♪2018-081/♪サントリーホール-07