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2024年6月27日木曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート2024前期 ≪バイオリン名曲の旅≫徳永二男 バイオリン・リサイタル

2024-06-27 @みなとみらいホール



徳永二男:バイオリン
坂野伊都子:ピアノ

ヴィターリ:シャコンヌ
フランク:バイオリン・ソナタ
サン=サーンス:ハバネラ
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ
チャイコフスキー:メディテーション
ヴィエニャフスキ:ポロネーズ第1番
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
-----------------------
マスネ:タイスの瞑想曲
マリア・テレジア・フォン・パラディス:シチリアーノ
モンティ:チャルダッシュ



徳永二男を特に好んで聴いている訳ではないけど、アフタヌーン・シリーズではもう3回目だし、単独のリサイタルもピアニストの方に魅力を感じて聴きに行くこともあり、熟練男性バイオリニストとしてはよく聴いている方だ。

ただ、19年までのリサイタルでは感じなかったが、この年以降は毎回音程が甘いように思う。そういう思いで聴いているとますますそんな気がしてくる。

それは彼の衰えなのか(今年喜寿)、そんなことにこだわらない音楽性の発展途上なのか、単に僕の耳が衰えてきたのか。

ま、気にしないでおけば瞬間に通り過ぎてゆくような微細な瑕疵で、おおらかな気持ちで聴いておればいいのだけど。

そんな構えでおれば、今日のプログラムは副題に「名曲の旅」とあったように、まさしく、大ホールリサタルの定番のような名曲揃いてとても楽しめた。

この手のリサイタルだとピアノの独奏を挟んだりするものだけど、超絶技巧も多いプログラム全曲に登場して、大サービス。

N響時代はおっかない顔付きで、話も聴いたことがなかったが、リサイタルでは案外の好人物ぶりで親しみが持てる。


2024-091/♪みなとみらいホール-22

2023年12月19日火曜日

午後の音楽会第158回 ≪プレミアムコンサート≫ 倉冨亮太×笹沼樹×入江一雄 ピアノトリオコンサート

2023-12-19 @リリスホール



倉冨亮太:バイオリン♯
笹沼樹:チェロ♭
入江一雄:ピアノ*

ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出 Op.6 ♯+*
ラフマニノフ:前奏曲「鐘」Op.3-2*
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ Op.3♭+*

チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調 Op50「偉大なる芸術家の思い出に」
 ⅠPezzo elegiaco
 ⅡTema con variazioni:variazione finale e coda
------アンコール------
シチェドリン:三つの愉快な小品から 第2番



本郷台のリリスは行く機会が少ないけど、行く度に音がいいと感心する。

今日も、PfもVnもVcもビンビン、ガンガンと鳴り響いて、チャイコの終盤など、もう怖いくらいの迫力があった。

音の良さと共に、演奏家の若さを堪能した。

チャイコのトリオは、ベートーベン「大公」がまだ重荷だった頃、僕にとってPfトリオというジャンルへの扉を開けてくれた作品だ。
メランコリー、ロマンス、エモーション(どれか一つくらい当たっているだろう。)の奔流に飲み込まれ、心揺さぶられる激しい音楽で、歳とってからの印象は少し変わってきたけど、10代に受けた感興を、今では失うまいと頑張って聴いていいるようなところもある。チャイコはこれを41歳くらいで作曲したそうだから、その歳でもまだ<青春真っ盛り>だったんだな、と驚く。

若いからこそ50分に及ぶこの大曲を、溢れるエネルギーで弾き切った感あり。元気が出過ぎて強奏部分に弦2本の音が外れるように聴こえた部分もあったが、勢いがあって良かった。

♪2023-221/♪リリスホール-01

2023年11月10日金曜日

新日本フィル:すみだクラシックへの扉#19

2023-11-10 @すみだトリフォニーホール



ジャン=クリストフ・ スピノジ:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
HIMARI:バイオリン*

ロッシーニ:歌劇『アルジェのイタリア女』序曲
ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
ヴィエニャフスキ:バイオリン協奏曲第1番嬰ヘ短調 op.14*
ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』から「前奏曲と愛の死」
ビゼー:歌劇「カルメン」から第1幕への前奏曲
ビゼー:カルメン組曲(フリッツ・ホフマンの選曲・編曲)第1番から アラゴネーズ、間奏曲、セギディーリャ
 同第2番から ジプシーの踊り
---------------------------
J.S.バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第2番イ短調BWM1003 第3曲 アンダンテ*
ビゼー:歌劇「カルメン」から第1幕への前奏曲




指揮者は初聴き。ロマン・ロランの小説の主人公みたいだが、あれはベートーベンがモデルなんだったな。

メリハリのついた音楽だが、メリとハリのほかには何にもない感じだ。

最初の2曲でもう受け入れ不能状態になった。
Vn協奏曲も、頭に入ってこない。
HIMARI君は今回も線が細い。音が十分出ていない。どんなに技術が優れていてもコンチェルトを弾く筋力が出来上がっていないのではないか。

Encではバッハを弾いたが、12歳の子供のバッハを聴かされるとはなあ…。

カルメン前奏曲は弾けていたが、それでも、あんな遊び半分のようなテンポ設計は受け入れ難い。
Encで同曲をもう一度やったが、今度はラデツキー行進曲のように客席に手拍子を求め、さらにはハミングまで求められて、それに乗って楽しんでいた素直なお客さんもいたけど、僕は、もう寒くなるほど白けてしまった。

新日フィルは実力があるのに、こういう演奏もやらされるのは気の毒に思ったよ。


2023-191/♪すみだトリフォニーホール-08

2021年4月3日土曜日

東京・春・音楽祭2021 大宮臨太郎&白井圭

 2021-04-03 @旧奏楽堂


バイオリン:大宮臨太郎
バイオリン:白井圭

プニャーニ:2つのバイオリンのための6つのソナタ op.5 から第3番ト長調
ヴィオッティ:2つのバイオリンのための3つの協奏的大二重奏曲 op.21 から第2番ニ長調
C.A.ベリオ:3つの協奏的二重奏曲 op.57 から第1番ト短調
イザイ:2つのバイオリンのソナタ イ短調
----ENC-------------------
ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリース op.18


白井は先日ピアノ三重奏で聴いたばかり。
彼はN響ゲストコンマスでもある。

大宮はN響の第2バイオリンの首席。オケ以外で彼の演奏を聴くのは、かなっくホールでのリサイタルから6.5年ぶり!

彼は第1バイオリンのフォアシュピラーからアシスタント・コンマスになって、最近では第2バイオリンの首席で落ち着いているけど、これって順当なのかな?

今回はピアノなど無し。バイオリンだけの二重奏だった。

演奏された作品中、前半の作曲家、プーニャ、ヴィオッティ、ベリオなんて名前さえ初聴き。

生年からハイドン〜ベルリオーズ時代だけど、音楽は完全に古典派っぽい。

休憩を挟んで、メインがイザイの二重奏ソナタでこれも初聴き。

全部分かり易い音楽で、サロンのような雰囲気の旧奏楽堂で聴くにふさわしかった。但し響は悪良くない。もう、無響室で聴いているような感じで、バイオリンも素のままの響だった。

♪2021-032/♪旧東京音楽学校奏楽堂-01

2017年1月23日月曜日

東京都交響楽団 第822回 定期演奏会Aシリーズ

2017-01-23 @東京文化会館


小泉和裕:指揮
ヨシフ・イワノフ:バイオリン*
東京都交響楽団

ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲 作品81
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲 ニ長調 作品35*
グラズノフ:交響曲第5番 変ロ長調 作品55
----------
アンコール*
ヴィエニャフスキ:カプリースNo.4

チャイコのバイオリン協奏曲。
ヨシフ・イワノフは初聴きだ。プログラムの解説にもあまり詳しいことが書いてない。NETで調べても国籍も年齢も分からない。
でも、16歳でモントリオール国際コンクール第1位、2年後にはエリザベート王妃国際コンクールでも第2位と観客賞を受賞したというから才能のある人なのだろう。

一昨年の秋に、五嶋龍+hr交響楽団で聴いたチャイコにしびれたが、その後何人もの演奏を聴いたがあれに匹敵するモノはない。
良い音楽に巡り合うのは幸福なことでもあるが、その後には不幸が続く。
今回も、五嶋龍+hr響を超えるものではなかった。
とはいってもフツーに楽しめるのだけど。

楽しめると言えば、グラズノフだろう。
交響曲第5番は昨秋、日フィルで聴いたが、西洋ロマン派+ロシア民族派の集大成と言った感じで、ドイツロマン派を含み、もちろんチャイコフスキーら先輩たちの匂いがそこここに立ち込めているようだ。
特に終楽章の強力なシンコペーションを刻むリズミカルでド派手な音楽は大いにカタルシスを与えてくれる。

♪2017-010/♪東京文化会館-01