2022年11月26日土曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第382回横浜定期演奏会
2021年12月25日土曜日
東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会「第九」❼
2021-12-25 @サントリーホール
角田鋼亮:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
合唱=新国立劇場合唱団
ソプラノ:迫田美帆
アルト:中島郁子
テノール:清水徹太郎
バリトン:伊藤貴之
ベートーベン:歌劇「フィデリオ」序曲 作品72c
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
指揮は既に日フィルで聴いている角田鋼亮。
当然日フィルの「第九」と同じような感じだったが、日フィルに比べ少し弦が厚くなった以上に、このオケの持つ基礎的熱量が良い効果を表した。
合唱はP席で最初から待機。独唱は2楽章の後入ったが所要時間は僅か。舞台奥で待機。
声楽陣の舞台入りが流れを損なうことはなく、音楽はテンポ良く快調。
この日の午前中に聴いた都響は、音響効果の面で損をしたが、P席を合唱席に使えるサントリーでは、独唱も管楽器も舞台後方の分厚い背中の反響板がよく効いていた。
いつもの元気な東フィルが角田の軽快な指揮に乗って歌った・吠えた!
今季7回目だが、演奏時間はどの指揮者も全体的に短いのだけど、中でも今のところ一番短く63分弱。
3楽章⇒4楽章の休止はほぼゼロに等しい。
これが個人的には好きだ。
日フィルの時の指揮者とは思えぬ良い出来。
音楽と直接関係はないけど、東フィルは定期演奏会と同様、全員(出番の遅いトロンボーン奏者やパーカッションも)NoMaskで演奏する・待機する。これが良い。プロの矜持かくあるべし。
問題はあった。
日フィルの時と同じくカーテンコールの際に独唱者を舞台の前に招かなかった。
ソプラノ大賞!候補の迫田ちゃんも、舞台前に出してもらえない。
角田氏曰く「オケのルールなので自分も残念だった」と仰る。他の5オケはすべて舞台前での拍手に応えた。
東フィルは奏者がNoMaskで頑張っているのに納得できん!
2021年12月15日水曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第373回横浜定期演奏会「第九」❶
2021-12-15 @ミューザ川崎シンフォニーホール
角田鋼亮:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:東京音楽大学
ソプラノ:澤江衣里
アルト :金子美香
テノール:村上公太
バリトン:青山貴
オルガン:花澤絢子*
J.S.バッハ:目覚めよと、呼ぶ声す BWV645
レーガー:クリスマスの夢 op.17-9
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
-----以上3曲オルガン独奏*-----
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
まず第1回目は日フィル。
その初っ端の「第九」がびっくりだった。
弦10型(10-8-6-5-4)という極小サイズ。
日フィルの「第九」は別にコバケンも5回振るので、要員を2手に分けたか…なんてことはないだろう。
小編成だと声部が聴き取り易いという利点はある。
だが、弦5部を縮小しても管の編成は変える訳にゆかない。
少数弦は共鳴も少なく、響きは薄い。
普段は弦に埋もれているような管のフレーズが聞こえてくるのも面白いけど、モダンな大編成に慣れた耳には違和感が強かった。
いっそ、楽器も弦も奏法も変えて古楽アプローチするのも手だが(昨年聴いたオルケストル・アヴァン=ギャルドの徹底した古楽アプローチは素晴らしい「革新の第九」だった。)、日フィルメンバーには慣れてないから無理だろう。
そんな訳で、中途半端な寂しい「第九」だった。
演奏のテンポは、特に速い感じはしなかったが終わってみると60分強で、長さもコンパクト(それ自体は全然問題じゃないけど。)。
低弦が少ないから4楽章のレシタティーヴォも”熱”を感じない。
合唱は60名全員マスクで歌った。60人も並んだ割にはこちらも”熱”を感じない。あのマスク何とかならんかい!
独唱陣は、3楽章前にこっそり入場して舞台奥で歌った。1F客席最前列から4列も閉鎖したのだから舞台前方で歌えば良かったのではないか(皆んな馴染みの歌手達なのに顔がよく見えない。)。
終演後のカーテンコールが盛り上がりに欠けたのは、角田クンのステージングが悪い。
せめて、ここでは独唱陣を舞台前に呼んで拍手を受けさせるべきだった。
みんなの「頑張り」が「歓喜」には至らなかった。
出鼻を挫かれた格好の「第九」だが、まだ残り7回!
2021年11月5日金曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第735回東京定期演奏会
2020年10月17日土曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第361回横浜定期演奏会
2020-10-17 @みなとみらいホール
角田鋼亮:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
辻彩奈:バイオリン*
J.S.バッハ:無伴奏Vn組曲第2番ニ短調 BWV1041から「シャコンヌ」*
J.S.バッハ:Vn協奏曲第1番イ短調 BWM1041*
J.S.バッハ:Vn協奏曲第2番ホ長調 BWM1042*
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op.98
前半は辻彩奈の独奏によるバッハ。
無伴奏組曲第2番から「シャコンヌ」。
次いでバイオリン協奏曲1番と2番。
バッハの作品そのものが素晴らしいのだけど、このまだ23歳のお嬢さんも素晴らしい。明瞭闊達でたっぷりと存在感を示す。
これまで何度も聴いているが、辻彩奈にハズレ無し。
バッハでの日フィル弦楽選抜隊も独奏バイオリンに丁寧に寄り添って引き立て、綺麗な合奏を聴かせた。
この前半・約1時間はまこと至福のひと時。
2番、1番に比べて演奏機会が少ないが、ホンに良くできた作品だ。
揺るぎない構成感。
美しい旋律。
抑制された情熱。
オケはバッハでの小編成を12型に拡張したが、それでも管楽器の数に比べると物足りない。
3楽章に至って調子が出て、終楽章は、ブラームスの「シャコンヌ」に雪崩うつ。
この楽章ではソナタ形式の枠組みも垣間見せつつ、シャコンヌ形式による30変奏が行われる。
なんて凄い!
残念ながら僕の耳は各変奏を区分できないが、スコアを見ながら聴くとブラームスの壮大な構想が分かる。
大波小波を繰り返し、最後は堂々の頂点に。
指揮はピンチヒッターの角田氏。
巧拙は分からないがオケと息が合って最後まで緊張を維持した。
本来なら大きな歓声に包まれるはずだが、発声御法度では精一杯の拍手で祝福するしかない。
♪2020-067/♪みなとみらいホール-16