2021-12-25 @サントリーホール
角田鋼亮:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
合唱=新国立劇場合唱団
ソプラノ:迫田美帆
アルト:中島郁子
テノール:清水徹太郎
バリトン:伊藤貴之
ベートーベン:歌劇「フィデリオ」序曲 作品72c
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
指揮は既に日フィルで聴いている角田鋼亮。
当然日フィルの「第九」と同じような感じだったが、日フィルに比べ少し弦が厚くなった以上に、このオケの持つ基礎的熱量が良い効果を表した。
合唱はP席で最初から待機。独唱は2楽章の後入ったが所要時間は僅か。舞台奥で待機。
声楽陣の舞台入りが流れを損なうことはなく、音楽はテンポ良く快調。
この日の午前中に聴いた都響は、音響効果の面で損をしたが、P席を合唱席に使えるサントリーでは、独唱も管楽器も舞台後方の分厚い背中の反響板がよく効いていた。
いつもの元気な東フィルが角田の軽快な指揮に乗って歌った・吠えた!
今季7回目だが、演奏時間はどの指揮者も全体的に短いのだけど、中でも今のところ一番短く63分弱。
3楽章⇒4楽章の休止はほぼゼロに等しい。
これが個人的には好きだ。
日フィルの時の指揮者とは思えぬ良い出来。
音楽と直接関係はないけど、東フィルは定期演奏会と同様、全員(出番の遅いトロンボーン奏者やパーカッションも)NoMaskで演奏する・待機する。これが良い。プロの矜持かくあるべし。
問題はあった。
日フィルの時と同じくカーテンコールの際に独唱者を舞台の前に招かなかった。
ソプラノ大賞!候補の迫田ちゃんも、舞台前に出してもらえない。
角田氏曰く「オケのルールなので自分も残念だった」と仰る。他の5オケはすべて舞台前での拍手に応えた。
東フィルは奏者がNoMaskで頑張っているのに納得できん!