2021-12-20 @東京オペラシティコンサートホール
鈴木秀美:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:二期会合唱団
ソプラノ:森谷真理
メゾソプラノ:中島郁子
テノール:福井敬
バリトン:萩原潤
ベートーベン:序曲「レオノーレ」第3番 作品72b
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
しかし、今日は非常に好ましい演奏だった。新日フィルがこんなにうまいのか!と思ったよ。いつも聴くすみだトリフォニーとは格段に力強かったのはホールの響きの良さもあるのだろう。
今季4回目の「第九」。これ迄で一番弦編成は大きかった(12-10-8-7-6)とはいえ僅かな違いで、それが演奏に反映したとは思えない。
全体にメリハリが良かった(全66分弱)。
終楽章の低弦のレシタティーヴォはとても独自で、「朗唱」というより「啖呵」を切っている感じだ。
前3楽章の主題を否定する勢いに説得力がある。
帰途の車中で、スマホに入っている5人の指揮者の「第九」から当該部分だけ、演奏を聴き比べたら、特に似ているのはトスカニーニで、まるで喧嘩腰なのが面白い。
もちろん、朗々と詠うのも悪くない。全体の音楽の中ですんなり収まれば色々あって面白い。
合唱は二期会32人。もちろん NoMask。
舞台後方中央に独唱4人。その左右に合唱団。
つまり独唱と合唱が重ならなかったのもいい。そして今日の独唱陣が良く響いた。
特に森谷・福井はここぞとばかりの声量。
惜しむらくは弦奏者が5人ほどマスクしながら演奏していた。
残り全員 NoMask なので、何とかならなかったかなあ。