2021-12-18 @ミューザ川崎シンフォニーホール
秋山和慶:指揮
東京交響楽団
新国立劇場合唱団
ソプラノ:安井陽子
メゾソプラノ:清水華澄
テノール:宮里直樹
バリトン:加耒徹
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
今年「第九」を聴くのは3回目だが、ようやく本格的な編成(弦は12-10-8-7-5。合唱は新国総勢40人マスク無し!)になった。
伝統の、安定の、安心の秋山「第九」だ。
指揮台にスコアは置いてあったが勿論暗譜。
何十年もかけて作り上げたご馳走を順番に並べているかのような自然体の指揮ぶり。
勿論オケの方にも長年のDNAが継承されているのだろう。ほんに大船に乗った気持ちで隅から隅までを楽しみ尽くせる感がある。
演奏時間70分余。過去の記録でもいつも70分前後。音楽と心身が一体化しているようだ。
定番の蛍の光の宝塚ぽい演出もこの頃では待ってました!の楽しみ。舞台の上も客席も一同満面笑みを浮かべて、温かい気持ちで繋がる。
そこに音楽の力がある。
40年以上続いた秋山「四季と第九」が2019年から形を変えたのは、別の「第九」を始めたからだと思うが、別版「第九」は聴きたくもないので、東響のHomeであるミューザでやらないのもまことに変だけど、全然気にならない。
それより、形を変えた秋山「第九」も来季はオペラシティ定期1回切りだ。
そのうち消されてしまわないか心配だよ。
♪2021-158/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-44