2021-12-27 @サントリーホール
尾高忠明:指揮
NHK交響楽団
合唱=東京オペラシンガーズ
オルガン:勝山雅世*
ソプラノ:森麻季
メゾ・ソプラノ:加納悦子
テノール:櫻田亮
バリトン:大西宇宙
ブクステフーデ:コラール前奏曲「輝く暁の星の麗しさよ」*
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565*
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125
東京オペラシンガーズは60名で都響の二期会より4人多い。
僕が今季「第九」を聴いた8オケの中では最大規模。
コロナ禍ではこれで精一杯?
合唱・独唱もP席。全員冒頭着座。
演奏はやはり一歩抜きん出たN響ならではの堂々の風格。
尾高の指揮はゆったり目。外連味なし、嫌味なし、遊びなし。
ま、これが大人の「第九」か。演奏時間も最長の71分強。
問題はあった。
オケも合唱も上出来だったが、独唱が気の毒な状態。
P席の前列に並び、その後ろは合唱が三重に。都響の場合と同じで、これではなかなか声が飛んでこない。
P席に合唱を置けない場合はともかく、独唱は舞台の奥・反響板の前で歌うべきだった(コロナ前は独唱が舞台前方で歌うことも珍しくなかったが、今はそれができない。)。
独唱各人の歌いっぷりに問題はないのに、オケや合唱に埋もれがちだったのが残念。
今季全8回の「第九」が終わったが、総合的にはN響がベストとも言い難し。後日、振り返ってみよう。
カーテンコールは独唱者より、指揮者より、今回で卒団する第2バイオリン首席の大林修子女史への労いの拍手で盛り上がった。
S席 1階 14列 21番 15,750円