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2015年12月21日月曜日

みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.73 神奈川フィル名手による室内楽⑥

2015-12-21 @みなとみらいホール


山田恵美子:首席フルート奏者
古山真里江:首席オーボエ奏者
石井淳:首席ファゴット奏者
米長幸一:首席コントラバス奏者
吉見伊代:チェンバロ

J.S.バッハ:フルート・ソナタBWV1035
J.S.バッハ:ターフェル・ムジーク第2集から
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アンコール
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ~シンフォニーから抜粋


先月末から、コンサートはマーラー、ブルックナーの交響曲、シューベルトも第8番「ザ・グレート」、メサイア全曲に「第九」が2日続けてと大規模曲ばかり続いていささかお疲れ気味だったが、今日は木管五重奏で、しかも鍵盤通奏低音がピアノではなくチャンバロという編成で、実に耳に優しい。
そしてJ.S.バッハとテレマンだ。

知らない曲ではないし、CDも持っているけど(ターヘル・ムジークは第3集が欠けているが…。)、日常的にはほとんど聴くこともなかったので、久しぶりのフルートソナタもターヘル・ムジークもとても良かった。

バロックの木管五重奏て肩こりをほぐしてくれるような安堵感があるなあ。

チェンバロを除く全員が神奈川フィルの首席なので、いわば顔なじみ。こうして室内楽という形で聴くと一人ひとりがソリスト級の腕前なんだね。首席だから当然だろうし、そうでなくちゃ困るけど。


♪2015-130/♪みなとみらいホール-37

2015年2月18日水曜日

みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.64 神奈川フィル名手による室内楽④

2015-02-18 @みなとみらいホール


山田恵美子(神奈川フィルハーモニー管弦楽団 首席フルート奏者)
土屋律子(ピアノ)

フンメル:フルート・ソナタ ニ長調 op.50
アンデルセン:オペラ編曲集より「ランメルモールのルチア」
タファネル:ウェーバーの「魔弾の射手」による幻想曲
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アンコール
アンデルセン:魔笛

山田恵美子




土屋律子
フンメルと言えば、トランペット協奏曲しか知らなかった。
彼はモーツァルトにその才能を見出されたらしい。ハイドンにも学んだそうだ。少なくとも当時は神童だったのかもしれないが、長じて才能が枯渇したのか、不運だったのか、多作だった割には今日まであまり有名な作品は残っていないようだ。あるいは、研究が進み、演奏される作品が増えたら、脚光を浴びるかもしれないけど。
J.S.バッハだって、メンデルスゾーンが100年ぶりに「マタイ受難曲」を復活演奏しなければ、今頃は存在さえ忘れ去られていたかもしれないのだもの。

8歳の時にモーツァルトの家に住み込んで2年間ピアノの手ほどきを受けたという。
そのためか、フルート・ソナタ ニ長調はモーツァルトの作品だといわれたら信じてしまうだろう(トランペット協奏曲でも同様だけど)。ところどころモーツァルトの節回しが聴こえてくる。


2曲めのアンデルセンは名前すら知らなかった。
時代的にはフンメルの孫の世代の人だ。
ドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」の中の「狂乱の場」のアリアをフルートとピアノ用に編曲したもので、なかなか技巧を要するようであった。
デンマーク王立管弦楽団やベルリン・フィルのフルート奏者であり、指揮者でもあったようで、難曲のフルート用編曲は得意だったようだ。

タファネルも数年前まではまったく知らない人だったが、全日本学生音楽コンクールを聴きに行くようになって、そのフルート部門で自由曲にタファネルの作品が頻繁に取り上げられ、「魔弾の射手」による幻想曲も何度も聴いたものだが、それほど技巧を聴かせる作品なのだろう。

ま、もちろん、神奈川フィルの首席奏者、いずれも苦もなく妙なる調べを奏でてくれた。



♪2015-15/♪みなとみらいホール-05