登場し、賑やかな演出は新国や日生も顔負けだ。
2024年11月2日土曜日
全国共同制作オペラ プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」
登場し、賑やかな演出は新国や日生も顔負けだ。
2021年11月16日火曜日
DOTオペラ:ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
2021-11-16 @ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:佐藤光
演出:山口将太朗
照明:稲葉直人
舞台監督:伊藤桂一朗
合唱指揮:辻博之
管弦楽:アイーダ凱旋オーケストラ
合唱:Coro trionfo
アイーダ:百々あずさ
ラダメス:村上敏明
アムネリス:鳥木弥生
アモナズロ:高橋洋介
ランフィス:伊藤貴之
エジプト国王:松中哲平
伝令:所谷直生
巫女:やまもとかよ
ダンサー5人
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
(全4幕、セミ・ステージ形式・オーケストラ小編成版、字幕付き)
演奏会形式オペラ。が、大いに凝った作りだ。
まずは「アイーダ凱旋オーケストラ」って名前に惹かれたよ。遊び心十分。実際は、いろんなプロオケメンバーによる一夜限りのオケ。弦19人、打・鍵3人にアイーダ・トランペット4人という小編成だが、全く不足を感じさせない。
合唱は東響コーラスの有志94人!この数を、一昨日同じ場所で聴いた「カルミナ・ブラーナ」でも欲しかったね。
合唱団は舞台周りのP席とバルコニー4ブロックにゆとりを持って並んだ(そもそも、今日の客席は1C-2CAB-3Cだけで4階と周囲のバルコニーはお客を入れていなかった。)。
P席が塞がっているので、歌手の演唱はステージの奥、客席側前方、上手・下手に、時にはバルコニーと縦横無尽。アイーダ・トランペットも2階左右バルコニーに陣取って超ステレオ効果!
演奏会形式と言っても、サントリーの「ホールオペラ®︎」に近い。
衣装、小道具、照明で雰囲気を盛り上げてくれる。
さて、歌手は、百々(どど)あずさ、村上敏明、鳥木弥生、伊藤貴之ら名の知れたベテラン・中堅。
よく響くミューザでは声もよくとおりホンに人間の声の美しさに酔った。特に鳥木ちゃんのアムネリスがけっこうしおらしくて、本作に限っては「アイーダ」というより「アムネリス」というタイトルがふさわしかったよ。
演奏会形式でも手抜きなしで、グランドオペラらしくバレエもちゃんと5人登場して踊ってくれたのも嬉しい。
この贅沢な時空を享受して僅かにS席5千円って大丈夫なのかと心配したよ。
こりゃ少しカンパして帰るかと真面目に思ったが、よく考えたら財布を持たないので現金は1円も持っていなかった。
国のコロナ対策の一環の助成事業ならこそ実現できたのかも。
平日の17:30開演は勤め人には厳しいが、もう少し熱心に宣伝をしていたら、もっとお客が入ったのではないか。カーテンコールは熱く、長かったが、なにしろお客の絶対数が少ないので一生懸命の拍手も嵐のような轟音には至らなかったのが残念。
500〜600人の入りだったそうだ。
因みに、「DOTオペラ」とは、主唱者の百々(DODO)あずさ、小埜寺(ONODERA)美樹<コレペティトゥールであり今回のピアニスト>、鳥木(TORIKI)弥生の頭文字を綴ったもの。
2019年3月10日日曜日
新国立劇場オペラ「ドン・ジョヴァンニ」
指揮:河原忠之(オペラ研修所音楽主任講師)
演出・演技指導:粟國淳(オペラ研修所演出主任講師)
装置:横田あつみ
照明:稲葉直人(ASG)
衣裳コーディネーター:加藤寿子
舞台監督:須藤清香
合唱⇒新国立劇場合唱団
バレエ⇒新国立劇場バレエ団
管弦楽⇒新国立アカデミーアンサンブル
新国立劇場オペラ研修所
第19期生、第20期生、第21期生、賛助出演:松中哲平(16期修了)
ドン・ジョヴァンニ⇒高橋正尚
ドンナ・アンナ⇒平野柚香
ドン・オッターヴィオ⇒水野優
ドンナ・エルヴィーラ⇒十合翔子
レポレッロ⇒伊良波良真
マゼット⇒井上大聞
ツェルリーナ⇒斉藤真歩
騎士長⇒松中哲平
新国立劇場オペラ研修所修了公演
モーツァルト:オペラ「ドン・ジョヴァンニ」
【全2幕 イタリア語上演/字幕付】
予定上演時間:約3時間15分
第Ⅰ幕90分
--休憩20分--
第Ⅱ幕85分
新国立劇場に設置されているオペラ研修所というところはそもそも入所するのが大変難関なのだそうだ。司法試験に合格してから入所する司法研修所みたいなものか。
3日間の公演に日替わりで出演した研修生というのも、各自半端なキャリアではなく、ほぼ全員が音大・大学院を卒業し、海外留学やコンクール入賞、オペラ出演経験済みで入所してくるというから、アマチュアとはいえない経歴の持ち主ばかりだ。
修了公演といっても本格的なもので、中劇場での公演だったが、ナマのオーケストラがピットに入って、舞台もそこそこのものが作られていた。
そういう基礎的な実力は備えた人達による公演なので、全体としてはちゃんとオペラが楽しめる結構良い出来だった。
が、やはり百戦錬磨のプロとは一味違う。
歌唱力もさることながら一番物足りないのは演技力かな。
歌唱時は演技していても、待っている時間が役になりきっていない感じだった。
それで観ている側の感情移入が十分にできない。
なんて偉そうに、無責任なコメントをしているが、今後も継続する大変な努力と幸運に恵まれて世に出るスター歌手がこの中から生まれるかもしれない。そうあってほしいね。