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2020年12月24日木曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団特別演奏会 「第九」❻

 2020-12-24 @みなとみらいホール


鈴木秀美:指揮

神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合唱:コーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタート

中江早希:Sp
布施奈緒子:Al
中嶋克彦:Tn
氷見健一郎:Bs

ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」op.125

鈴木秀美+神奈川フィルでベートーベンといえば、2014年の「運命」が強烈だった。

当時”疾走するベートーベン”が流行っていたが、かくも本気で”疾走”するとは思わなかった。
実に爽快だった。

その半年後にノセダ+N響でもっと驚愕の「運命」を聴いたが…。

で、今回は”疾走する第九”を期待したが、逆にゆったりした仕上がりだった。

弦は10型対抗配置。小振りだが、音量に不足なし。

聴いたことがない合唱団は男声14・女声14(うち1名は男性)とこちらも小振りだが、やはり声量に問題なし。

不満は、弦の透明感不足と独唱陣に声量不足1人。

そして、指揮とオケの間に呼吸が整っていなかったように思う。

何しろ、前日に”秋山「第九」”を聴いているので、同じ作品を聴きながらあの幸福感はいずこに?

没入できなかった。

評点70点

♪2020-098/♪みなとみらいホール-30

備考:
弦の編成:10-10-6-5-4
合唱:女声14/男声14
演奏時間正味:72分28秒

2019年11月9日土曜日

NISSAY OPERA 2019 『トスカ』

2019-11-09 @日生劇場


園田隆一郎:指揮
粟國淳:演出
読売日本交響楽団

トスカ⇒砂川涼子
カヴァラドッシ⇒工藤和真
スカルピア⇒黒田博
アンジェロッティ⇒デニス・ビシュニャ
堂守⇒晴雅彦
スポレッタ⇒工藤翔陽
シャッローネ⇒金子慧一
看守⇒氷見健一郎

G.プッチーニ作曲 オペラ『トスカ』 全3幕
(原語[イタリア語]上演・日本語字幕) 

台本:ルイージ・イッリカ&ジュゼッペ・ジャコーザ
作曲:ジャコモ・プッチーニ

砂川涼子のトスカ。楽しみに待っていたが期待を上回る上出来。
若手の工藤和真・カラヴァドッシもベテラン黒田博・スカルピアも素晴らしい。園田指揮読響も彼らの演奏だけでも幸せな位大船に乗ったような演奏だった。
劇場自体とても音響が良くピット臭がしない。

昨年の新国立の「トスカ」がこれまで観た中で群を抜いていたのであれを超えるトスカはしばらく出会えそうにないな、と思いつつ、我が、マドンナ砂川涼子様に大いなる期待を託していたところ、これが全く裏切られるどころか。前回の新国立「ランスへの旅」で彼女の実力を再発見したが、今回も刮目拝聴。

今回もあの小柄な体躯にフルートからトランペットまで隠しているように柔らかな弱音(よく通る)から心揺さぶり脳天を抜けてゆく強力な高音までに酔った。
とりわけ2幕のドラマの緊迫感はただならぬ迫力。名曲「歌に生き〜」と共に震えたよ。

演出面での疑問はリアルな映像投影。これは興を削いだ。

♪2019-172/♪日生劇場-02