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2024年9月28日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第398回定期演奏会

2024-09-28 @みなとみらいホール



デニス・ラッセル・デイヴィス:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
滑川真希:ピアノ*

ドボルザーク:交響曲第7番ニ短調 Op.70
黛敏郎:饗宴
フィリップ・グラス(マイケル・リースマン編曲+カデンツァ):ピアノとオーケストラのための協奏曲 "
Mishima” *
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フィリップ・グラス:エチュード11番*




ドボ7から始まった!
いろんなオケで聴いているけど演奏の良し悪し(…好き嫌いと言うべきかも)のブレが大きい。
今日はオケが終始ざわついていた。

D.R.デイヴィスは過去3回読響ばかり。
現代音楽を得意とすると書いてあったが、今回の神奈川フィルとの共演で初めて現代音楽を聴いた。

後半は、日米の現代作品。2本とも初聴き。
これが良かったよ。
オケはドボ7の時と違って生き生きとしている。
アンサンブルの齟齬は気にならない(そういう音楽だから)。

ミニマル音楽ってちょいと疑問だけど、今日のPf協は耳に馴染みが良くて楽しめた。

Pfを独奏した滑川真希さんも初聴きだったが、むしろEncのグラスのPf曲で好感。


余談:真っ白の変わったドレスで、処刑場に望む隠れキリシタンみたい。おまけに裸足。Vnでは裸足の奏者は何人か経験しているが、Pfで裸足は初めてかも。

♪2024-132/♪みなとみらいホール-32

2018年11月23日金曜日

読売日本交響楽団第107回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

2018-11-23 @みなとみらいホール


デニス・ラッセル・デイヴィス:指揮
読売日本交響楽団

ハリエット・クリーフ:チェロ*

ニールセン:歌劇「仮面舞踏会」序曲
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 作品85*
シベリウス:交響曲第1番ホ短調 作品39
-----アンコール
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番からサラバンド

ハリエット・クリーフというチェリストは初めて聴いた。
エルガーのチェロ協奏曲は力強いカデンツァ風のチェロ独奏で始まるが、その音量不足で抱いた不信感は最後まで払拭できなかった。ラストも読響の圧倒的な音圧に埋もれてしまった。音はなかなかきれいなのだけど、体調が悪かったのか、元々非力なのか。

ソナタや室内楽などでは力を発揮するのではないかと思ったが。
また、彼女が弾いたアンコールのバッハの無伴奏が独自的過ぎで驚いた。かつて聴いたことがないようなフレージングだった。あの楽譜から、どうしてこういう演奏になるのか、不思議だ。

シベリウスの交響曲第1番は2管編成に比べ弦の編成は見た目過剰感のある16型だったが、良く鳴るホールで大規模編成が違和感なく偉力を発揮した。

♪2018-152/♪みなとみらいホール-34

2015年7月25日土曜日

読売日本交響楽団第81回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

2015-07-25 @みなとみらいホール



デニス・ラッセル・デイヴィス:指揮
ダニエル・ゲーデ (Vn)
グスタフ・リヴィニウス (Vc) 
東京少年少女合唱隊 (Cho)
読売日本交響楽団

ブラームス:VnとVcのための二重協奏曲
ホルスト:組曲「惑星」



ブラームスのダブルコンチェルトは、1週間ほど前にN響、樫本大進、クラウディオ・ボルケスで聴いたが、彼らの演奏は多分素晴らしいものだったと思うけど、NHKホールの(誤って購入した)最前列という過酷な環境ではまったく音楽が聴こえてこず、大いに不満だった。

そこで、今日こそは完璧なブラームスを聴きたいと楽しみに出かけた。

ソリストの2人については初耳の初聴きだった。
いや、厳密には、バイオリンのダニエル・ゲーデ という人は読響のコンサートマスターなので、何度か聴いているはずだが(読響のコンマスは5人)、ソリストとして聴くのは初めてだと思う。

チェリストはチャイコフスキーコンクールで1位になった人だそうで、まあ、このレベルのうまい下手は分からない。いや、確実にみんなうまい。

室内楽を別にすれば、ブラームスで納得・満足できたのは昨年11月のN響で聴いた交響曲第1番まで遡らなければならない。
本格的なブラームスに渇望していた気がする。

そして今日のダブルコンチェルトは正に干天の慈雨だった。
ブラームスの抑制されたロマンティックな情感の発露を堪能できた。読響の腕もあり、定期ならではの常席で聴く安心感もあった。

聴き馴染んだ曲だけど、改めて第2楽章の冒頭のメロディがソロバイオリンとソロチェロのユニゾンであり、弦楽器もほぼユニゾンで歌っているということに気がついた。このメロディが素朴な良い味わいだ。第1楽章も第3楽章も結構激情が渦巻いている中でしばしの憩いのようだ。


ホルストの「惑星」。
ブラームスを演奏した規模は70名前後だったろうか。これでも十分大編成だが「惑星」ではオルガン入りの4管編成という100名規模の大オーケストラになった。
しかも最終曲「海王星:神秘の神」では合唱まで加わるという華やかさ。オーケストラの醍醐味を味わえる作品だ。
いつ聴いても、どこの演奏でも、十分満足が得られる

しかし、今回の一つ難点を上げれば、コーラスだ。
ホルストは女声合唱によるヴォカリーズを書いたのだが、この日の演奏では、児童合唱だった。それはまあ大した問題ではなかったかもしれない。問題は、合唱団を舞台片袖に配したことだ。

これでは客席に十分声が届かない。その程度の音量でいいという判断だったのだろうけど、これはちょいと残念だった。袖に置くならせめて両袖に配置してほしかった。

以前同じみなとみらいホールで神奈川フィルの「惑星」を聴いたが、この時は舞台袖の上に当たる3階の左右両方のバルコニーに女声合唱を配置していた。
彼女たちのヴォカリーズはまるで天上から降り注ぐように舞台空間を満たして本当に「神秘」だった。


♪2015-69/♪みなとみらいホール-22