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2025年2月23日日曜日

オペラ「オルフェオ」開館70周年記念 音楽堂室内オペラ・プロジェクト第7弾

2025-02-23 @県立音楽堂



指揮:濱田芳通
演出:中村敬一

アントネッロ(管弦楽)
 バイオリン:天野寿彦、吉田爽子、宮崎蓉子
 ビオラ:丹沢広樹
 ビオラ・ダ・ガンバ/リローネ:武澤秀平
 ビオローネ:布施砂丘彦
 コルネット:濱田芳通/細川大介
 コルネット/ナチュラル・トランペット:得丸幸代
 サクバット:南紘平/野村美樹/栗原洋介
 ファゴット:長谷川太郎
 リコーダー:織田優子
 リュート:高本一郎
 ハープ:伊藤美恵
 チェンバロ/ハープ:曽根田駿
 オルガン/レガール:上羽剛史
 パーカッション:立岩潤三

坂下忠弘(オルフェオ)
岡﨑陽香(エウリディーチェ)
中山美紀(ムジカ/プロゼルピナ)
彌勒忠史(メッサジェーラ)
中嶋俊晴(スペランツァ)
松井永太郎(プルトーネ)
今野沙知恵(ニンファ)
中嶋克彦(牧人)
新田壮人(牧人/精霊)


モンテヴェルディ:オペラ『オルフェオ』新制作
プロローグと全5幕
<イタリア語上演・日本語字幕付き>
神奈川県立音楽堂、兵庫県立芸術文化センター、アントネッロ 共同制作

予定上演時間:約2時間45分
 第1部  60分
  休憩    25分
 第2部    80分






モンテヴェルディの「オルフェオ」を初めて、それも古楽Ensで聴くことができた。実に良かった。堪能した。

音楽堂では過去に、モンテヴェルディの「…夕べの祈り」や「ポッペアの戴冠」を楽しんだが、ちょっと乾いた響が古楽にピッタリという感じ。

オケは「アントネッロ」で指揮の濱田芳通(リコーダー/コルネットの名手で時々楽器を持つ時は客席に向き直る)を入れて総勢19人の小編成だが、手にしている楽器が、古楽器ばかりなので、俄ピット(客席4列取り払った)はバロック楽器博物館みたい。

「…夕べの祈り」の冒頭も登場する「ゴンザーガ家の<音の紋章>」が「オルフェオ」にも冒頭演奏されることは知っていたが、今日は趣向が少し違った。アレ?と思ったが理由はプログラムに書いてあった。でも、少し遅れて<音の紋章>が華々しく始まると、もう、ワクワクする。

音楽は実に心地良い。しばらく経つと旋律に慣れてしまって、何となく付いて歌えるような親しみを覚えてくる。

ある意味、悲劇だけど、音楽は明るい。全然深刻な感じはなくて、強引な結末も、これはお祭りなんだなぁと納得する。

指揮活動を引退したミッキー(井上道義)の姿も休憩中のロビーで見た。血が騒いでいたのではないか。


♪2025-026/♪神奈川県立音楽堂-04

2017年6月3日土曜日

モンテヴェルディ生誕450年記念特別公演 「聖母マリアの夕べの祈り」

2017-06-03 @県立音楽堂


リナルド・アレッサンドリーニ指揮
コンチェルト・イタリアーノ

モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
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アンコール
同第1曲「レスポンソリウム」

モンテヴェルディの「聖母マリア〜」を初めて聴いたのは、40年以上前のFM放送で、あまりの美しさに衝撃を受けた。
以来、LP〜CDでは数え切れないくらい聴き込んでいるが、ナマを聴く機会は長く巡ってこなかった。

が、遂に望みが叶った。

音楽堂が事前に開催した講義も聴いて準備万端で臨んだ。

演奏はアレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ。
イタリア古楽の代表的なアンサンブルだという。
管6、弦4、オルガン1、テオルボ2、女声2、男声8という編成だ。
楽器と奏法はモンテヴェルディの時代の様式で初版譜どおりに演奏された。
各パート(声部)1人ずつというこれ以上切り詰められない最小編成。


まずは、冒頭の短い聖句の詠唱、続く華やかなファンファーレを聴いて衝撃!天にも登る気分!
各パートの発声・発音が極めて明瞭で透明。
素晴らしい音楽は一層の輝きをもって神々しいくらいだ。
これまで電気的再生音しか聴いたことがなかった音楽が直接、目の前のステージからクリアに聴こえてくるのは信じられないような幸せだ!

曲数の数え方は色々あるようだが、今回のプログラムでは詩篇・コンチェルト等12曲とそれに続くマニフィカートで構成されていた。
休憩含み130分。これが至福の時間。
言葉は介さないが舞台と客席は感動を共にした悦びで通じ合った。

今年はモンテヴェルディ生誕450年だそうで、おかげで関連企画がいくつか開催されるがまずは今回がその一つ。
秋にはオペラ「ポッペアの戴冠」も同じ音楽堂で上演されるので既にチケット入手済み。
目下BDで勉強中だが大いに楽しみだ。

♪2017-096/♪神奈川県立音楽堂-04